ビックリマンチョコ、ビックリに満ちた開発秘話&現在も続くビックリへのこだわりに迫る!!
80年代の終わりから90年代のはじめ、“コロコロと言えばビックリマン”という時代があった。年間4億個を売り上げた大ヒットコンテンツ。その生みの親である反後四郎氏(写真、左)と現在、株式会社ロッテでビックリマンの企画を担当する本原正明氏(写真、右)にお話を聞いてきた!!
ビックリマン第4回 「無計画さにビックリ!? ストーリーなんてなかった!?」
いや~、前回の現役社員・本原さんのコラボのお話、熱かったですね!(くわしくはコチラ)今回は再び、反後さんにお話を聞いてみたいと思います!
──子供のころ、気になっていたんですけど…第1弾でいちばん強いキャラって誰なんですか? もちろん、スーパーゼウスをのぞいてですけど。
▲スーパーゼウス
反後「だれが強いというのはないですね。スーパーゼウス以外はみんな並列です」
──えっ、そうなんですか?
反後「そうです。たしかに天使と悪魔が戦っているという世界観ではありましたがキャラ同士の強さを比べたことはなかったですね」
──では、あの壮大なストーリーも…?
反後「はい、第1弾の時点ではありませんでした。ストーリーの誕生については追々お話しますが、当時、お菓子のおまけであるシールにストーリーをのせるという考えはまったくありませんでしたね」
──今でこそストーリー性があるものは多いですが、それもビックリマンの発明だったんでしょうね。
反後「シールを見て、クスッと笑ってもらい、主役であるお菓子をおいしくたべていただく。それがビックリマンシールの役目だったんです」
──話は変わりますが、裏面のテキストはすべて反後さんが書かれたんですよね?
反後「そうですね、わずか54文字でキャラクターについて説明するのは大変でした。そんなとき漢字のありがたみを感じましたね。たくさん辞書も引きましたし」
──ストーリーはなかったとはいえ、子供たちはこのテキストからいろいろな妄想をふくらませて楽しんだと思います。
反後「まず3すくみを理解してもらう狙いがありましたから、テキストは大いに機能したと思います。あと、“このキャラのこんな話知ってる?”というふうに、だれかに話したくなる豆知識になったり、キャラへの親しみや友だちに似たような感覚を持ってもらえました」
──とくにゼウスの裏面の下段にある「悪魔界のウワサ 大金の前では見のがす事もあったとかヨ!!」は当時、不思議でしたね。神様なのにお金って!!
反後「悪魔界のウワサでいうと、第2弾のヘッド・シャーマンカーンが…」
──た、反後さん! 今回はこの辺で!! シャーマンカーンの話は、次回のメインにさせてください!!
(第5回「2度ビックリ! 第2弾の秘密」につづく!)
反後 四郎(たんご しろう)プロフィール
1949年、熊本出身。早稲田大学法学部卒業後、株式会社ロッテに入社。85年にメインスタッフとして参加した「悪魔VS天使シリーズ」をヒットさせる。当時はコロコロの誌面に「反後博士」として登場した。
ビックリマン伝説11チョコ7月17日発売!!
「ビックリマンブーム」時代の復刻シールがついてくる「伝説シリーズ」の最新弾が7月17日から発売になるぞ! 今回の「ビックリマン伝説11」は、悪魔VS天使シリーズの第13弾のシールが復刻版でついてくるのだ! 懐かしのシールで、キミもビックリしよう!
<各86円>
※東京圏・関東信越(静岡含む)先行販売。
(C)LOTTE/ビックリマンプロジェクト