2. 運だけエイエイオールデリート改
「運だけ」デッキの最たるものと言えば、S・トリガーで出した《アクア・スペルブルー》から《オールデリート》をめくることだろう。
かつての「エイエイオールデリート」では《遣宮使 ネオンクス/ネオ・ブレイン》を含めても18枚しかS・トリガーが入っていなかったため、カミカミ王子の《ヘビー級ヘビー》に殴りきられてしまったが、さらにS・トリガーを増量することで、「運だけ」要素をパワーアップすることができないか。
そう、たとえばチラ見せされていた超天篇第3弾に収録予定のこのカードなどによって。
《テンマ・ジャオー/モメッティ・アサーチ》。
自身がS・トリガー持ちでありながら《音感の精霊龍 エメラルーダ》同様にS・トリガーを暴発させることができるこのカードは、これまでいまいち積極性に欠けていた「エイエイオールデリート」において救世主となりうるスペックを秘めている。
なぜなら、ひとたび始まったシャッフルの連鎖を止めない可能性があることこそが、このデッキにおけるカード採用の最大の理由となるからだ。
というわけで、こちらができあがった「運だけエイエイオールデリート改」だ。
『運だけエイエイオールデリート改』
《禁断 ~封印されしX~》 | |
《フォース・アゲイン》 | |
4 | 《テンマ・ジャオー/モメッティ・アサーチ》 |
《ミステリー・キューブ》 | |
《ホーガン・ブラスター》 | |
《ポジトロン・サイン》 | |
4 | 《サイバー・I・チョイス》 |
4 | 《アクア・スペルブルー》 |
4 | 《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》 |
1 | 《目的不明の作戦》 |
4 | 《遣宮使 ネオンクス/ネオ・ブレイン》 |
4 | 《エイエイオー》 |
3 | 《カブトリアル・クーガ/ミステリー・ディザスター》 |
4 | 《オールデリート》 |
超CSⅢでも猛威を振るった《SSS級天災 デッドダムド》に対抗するためには、そもそも盤面を使わないデッキであるということが一つの解法だ。《禁断機関 VV-8》による追加ターンが実質的なS・トリガー封じとなっているというのなら、S・トリガーで《オールデリート》を踏ませてしまえばいい。
ただ、現段階では《アクア・スペルブルー》と《ミステリー・キューブ》、両方の「当たり」になるようなS・トリガー持ちのツインパクトが若干足りていない感があるのもまた事実ではある。
本当は《オールデリート》以外はすべてS・トリガーにできるよう、《カブトリアル・クーガ/ミステリー・ディザスター》すらもデッキから抜きたいところなので、今後《オールデリート》や《アクア・スペルブルー》につながりうるようなツインパクトのS・トリガーが新たに出てくることに期待しよう。
ちなみに、《オールデリート》デッキの中でも《トライガード・チャージャー》からの《ラッキー・ダーツ》といった「運だけ」に頼らず確実に唱えにいく形を「理論派オールデリート」と呼ぶそうなので、逆に「運だけ」に頼ったこの形は (相手の感情を逆撫でするという意味で) 「感情派オールデリート」と呼ぶことにしたい。