【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×えとなが語る最新環境&世界大会~3~

まさかの2連敗スタートとなった決勝戦

――決勝は北米代表のFTWinとの試合でした。実際に戦ってみてチームとしての印象はどのように感じましたか?
えとな:めっちゃオラオラタイプですね。スプラシューターベッチューとスクリュースロッシャーを編成のメインに置いてて、ぶっちゃけ本番ってそういうブキが強いんですよ。ワンチャン作りやすいというか、メンタル的な問題なんですけど、1度ノっちゃえばどんどん突き進むみたいなブキがやっぱり強いので、本当にFTWinのメンバーはノリまくって、前に詰めて詰めてという感じできてて。最初の2戦は自分たちが負けたんですけど、そのときは完全に向こうの勢いに飲まれてましたね。
 
――初戦のヤグラ、続くホコとGGBOYが2連敗でスタートしたのは予想外の展開だったんですが、このときはチームとしても正直やばいという感じだったんですか?
えとな:もう顔に出ていましたね。あとで決勝戦のアーカイブ見たんですけど、2連敗したあと全員ひどい顔してました(笑)。
 


▲4本先取の決勝戦で、北米チーム相手にまさかの2連敗スタートとなったGGBOYZ。だが、ここから前回王者らしい、怒涛の反撃を見せる。
(Splatoon 2 World Championship 2019 Finals 18:33より引用)

 
――明らかに動揺している様子でしたもんね(笑)。
えとな:最後の7戦目はヤグラ(※)だったんですけど、自分たちとしてはそこまで持ちませたくなかったんですね。北米チームがヤグラに強いってのは前情報でわかってましたし、実際初戦のヤグラも負けてしまったわけなので。でも3敗したら、こっちが3勝しても、必ず最終戦に持ち込まれるじゃないですか。ですから、本当にそれだけは避けたい一心で、「ここからは自分たちが全勝してやる」という気持ちではいました。
 
※今回の世界大会決勝はガチマッチの4本先取で行われ、各ステージとルールは事前に以下のように決定されていた。
1試合目:スメーシーワールド(ガチヤグラ)
2試合目:コンブトラック(ガチホコバトル)
3試合目:エンガワ河川敷(ガチアサリ)
4試合目:アジフライスタジアム(ガチエリア)
5試合目フジツボスポーツクラブ(ガチエリア)
6試合目:モズク農園(ガチホコバトル)
7試合目:タチウオパーキング(ガチヤグラ)

 
――あとばるさんはこの2試合、初戦のスメーシーワールドのヤグラ、2戦目のコンブトラックのホコはどう見ました?
あとばる:初戦のスメーシーワールドのヤグラは北米チームがうまかったですね。この試合は最初に北米チームが第2カンモンまで突破して、うまくカウントをリードしたんですけど、そのあとの防衛では無理に第1カンモンで抑えようとせず、第2カンモンで確実に止めるという動きをチームでしていたので、「これはうまいな」と思って。2試合目のコンブトラックのホコはもう……。
 
えとな:それはもう話さなくていいんじゃないかな(笑)。
 
あとばる:編成を見た時点で「あー」と(笑)。「これはきついだろ」と思っていたら、案の定そんな感じになったというか。でも、1度リードできそうなシーンはつくっていたので、「この編成で、ここまで持っていくのはすごいな」というのは感じましたけど。
 
えとな:この編成は迷走でしたね。
 
――ちゃんと編成が決まりきらなかったというのが背景にあったわけですもんね。続く、3戦目はエンガワ河川敷のアサリでした。ここは GGBOYZとしてはどうだったんですか? わりと自信があったのか、そうでもなかったのか。
えとな:自信なくはないけど…みたいなステージ。練習では勝率のいいステージだったんですけど、ここまでの2連敗で気持ち的に負けていたのもあって、前半はけっこう相手に押される展開になりました。
 
――ブキ編成的には、GGBOYZの方がバブルランチャーを採用するなど、ガチアサリの入れ方がはっきりしている形でした。
えとな:そうですね。アサリを目的とした編成なんですけど。
 
――なので、GGBOYZのほうが有利に試合を運ぶのかなと思いきや、タイムアップ寸前まで相手がリードする際どい展開になりました。最後に二手に分かれてガチアサリを入れにいきましたけど、あれは作戦だったんですか?
えとな:いや、全然アドリブです。
 
――たまたまそういう形になった?
えとな:そうですね。こっちにカウンターアサリがなく、相手がリードしている状態で、ガチアサリを作らないと負けという状況だったので、とりあえず僕が左のアサリを集めまくって……右から行ったら正面とかに敵がいっぱいいるじゃないですか。
 だから僕は裏から行って、とにかくガチアサリを作ろうと考えて。そしたら、正面で味方が敵のヘイトを稼いでくれていたので、そのスキに僕がガチアサリを入れて、脇にいたやまみっちーもうまくアサリを入れてポイントを稼いでくれて。
 


▲たいじ選手とダイナモン選手が右で敵の注意を引いている間に、奥からえとな選手とやまみっちー選手がゴールを決める! 全員が完璧な立ち回りをしたことが、GGBOYZの劇的な逆転勝利につながった!
(Splatoon 2 World Championship 2019 Finals 24:28より引用)

 
――どうにか逆転できたと。
えとな:はい。本当にあれはたまたまですね。うまく噛み合ったかなという。
 
――本当にギリギリの勝利でした。最後はかなり焦ったのでは?
えとな:めちゃ焦りましたね。ここでも観客からカウントダウンのコールが起きてたので余計に(笑)。
 
――まずガチアサリを作らないと延長にも入れないという。
えとな:そうなんですよ。アサリがどこに湧くかって運なので、本当にそれも噛み合って勝ったのかなというのがありますね。
 
――あとばるさんはこの3戦目は見てどのように感じました?
あとばる:ミスがなければ、そのまま北米チームが勝っていた試合かなと思います。
 残り30秒切った時点で、北米チーム側から見て左奥の広場に自分たちのスプラマニューバーがいて、その選手が7個アサリを持った状態で、左下にアサリが4つポコポコと沸いたんですね。で、これを取ってガチアサリを作ったら、もう北米チームの勝ちだなと思ってたら、その選手が引いて、確かダイナモンの攻撃でやられちゃったんですよ。それで結果的に GGBOYZ側がもう1個ガチアサリを作ることができて、逆転勝ちにつながったという流れだったので、あそこのワンシーンが勝負を分けたポイントになったのかなと思います。
 
――そこの判断ミスというか…。
あとばる:詰めるんだったらアサリを取るべきだったし、取らないんだったらもうワンテンポ引いておくべきだったかなとは思いますね。ただ、あの追いつめられた状況でも、相手のちょっとしたミスからしっかり勝ちにつなげることができたのは、GGBOYZだからこそという気もします。
 


▲勝負のポイントとなったシーン。左に積めていた北米チームの選手の前にアサリが4つ出現。これを北米チームの選手が取ってガチアサリをつくっておけば、結果は違っていた?
(Splatoon 2 World Championship 2019 Finals 24:07より引用)

 

【今回のまとめ】
・2連覇のプレッシャーは大きかった!
・ジェットスイーパ2枚編成は迷走の結果!?
・相手のミスを逃さなかったことがガチアサリの劇的逆転勝利につながった!

 
次回も引き続き、あとばる×えとな選手の対談をお届け!
 
4試合目以降の戦いについて、ふたりに振り返ってもらうぞ。次回もお楽しみに!
 

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次回は8/6(火)更新!!