第22回 「ガディウス」
公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回は龍契士を代表するモンスターの一体「ガディウス」!
この連載で扱うかどうか、ものすごく悩まされているモンスター群がいる。
それは何を隠そう、“龍契士&龍喚士”たちなのである。
パズドラに登場するモンスターは基本的に、神話や伝承、おとぎ話や都市伝説(あったっけ?)などに登場するキャラクターがモチーフになっている。
たとえばゼウスやヘラはギリシア神話に出てくる神様だし、白雪姫やシンデレラは童話の登場人物。
変わり種では、バールベック、アンティキティラ、ナスカなどなど、世界に転がる“オーパーツ”がネタ元になっているモンスターもいる。
……まあ考案者は俺だけど(ドヤ)。
とにかく、何らかの土台があって、パズドラならではの命が吹き込まれた……というモンスターが大半なのでありますよ。ゆえにこの連載では彼らのバックボーンを紐解いて、俺なりの解釈を加えて解説をする……ということができるわけです。
……という前提があったうえでの、龍契士&龍喚士だ。
ご存知の方も多いかと思うが、このふたつの種族(……と言っていいのかどうかも定かではない)に関しては、そういった史実にのっとったバックグラウンドが存在しない。
「え? 無から生まれたの?」
という当然のご指摘には「Yes」と答えさせていただく。要するに龍契士と龍喚士は“パズドラ世界で生まれたオリジナルモンスター”なので、伝承やら伝説やらは存在しないのである!!
さあ困った。何を書けばええんや。
たとえば、ガディウス。
“赤龍契士”、“浄雷の赤龍契士”、“忘我の赤龍契士”、“魔浄の雷龍契士”などの二つ名が付けられているが、これもすべてパズドラ世界の用語である。
とはいえ、設定が何もないわけではない。じつは龍契士と龍喚士の存在により初めて、パズドラには独自の世界観が生まれたのだ。
龍契士とはそもそも、“龍の力をその身で行使する契約者”という意味。よってガディウスにも契約龍というものが存在するのだが、それが“浄雷龍・セディン”だ。ガディウスの二つ名“浄雷の赤龍契士”はセディンと契約していることから付けられたものであり、ガディウスのイラストの背後にセディンがいるのは“契約関係にあるから”ということになる。
4つのイラストのすべてに、青い瞳を持つ龍が描かれている!
これこそがガディウスの契約龍である“浄雷龍・セディン”なのだ!!
ちなみに、見た目がそっくりな闇属性の龍契士、ティフォンは、ガディウスの双子の兄。幼いころからガディウスはティフォンに憧れて……というところから始まる“龍と魔の物語”が公式サイトにあるので、興味のある人は読んでみよう!
ご存じの方も多いと思うが、パズドラの公式サイトでは、龍契士や龍喚士たちの壮大な物語が読めるのだ!
物語内でのモンスター同士の相関図も紹介されているぞ。
パズドラファンなら必読(!?)の内容だ!!
大塚角満(おおつか・かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。 |
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