デュエマ妄想構築録 vol.13-1 〜マナから出しまくり!エモデンジャー覇道!!〜

By まつがん
 
恒例の宣伝からだが、皆さんは先週発売したコロコロコミック8月号はもう入手されただろうか?

デュエル・マスターズの原作コミックが読めることはもちろん、8月に発売する「アルティメット・クロニクル・デッキ2019」に関する情報も色々と掲載されている。ぜひとも手に取ってみて欲しい。


さていきなりだが、大好評発売中の超天篇第2弾、「青きC.A.P.(キャプテン)と漆黒の大卍罪(だいばんざい)」のカードの中で、見た目と強さとのバランスが最も乖離しているカードといえば何が思い浮かぶだろうか?
 
《グッドルッキン・ブラボー》……は、そこまで弱そうな見た目はしていない気がする。《エンペラー土偶郎》……は、確かに良い線をいっている、だが私の意見とは一致していないようだ。
 
私が選んだのは、このカードだ。

▲超天篇第2弾「青きC.A.P.と漆黒の大卍罪」収録、「エモG」

《エモG》。

スペシャルズということもあり可愛らしい見た目のクリーチャーだが、GRを毎ターン生み出し続け、それらに「スピードアタッカー」を与えるという規格外の性能を持っている (あと忘れがちだが非GRに「ガードマン」を持たせる能力も持っている)。
 
登場時効果や全体付与効果だけでなくターン経過で積算する効果までも持っているというのは、実はフィニッシャーに据えるのにふさわしいスペックの持ち主と言って差し支えない……のだが、残念ながら今弾のSRの中ではそこまで高くない評価のカードとなってしまっているようだ。
 
というわけで、今回は「《エモG》は本当はやれる子なんだ」ということを知らしめるべく、《エモG》を生かしたデッキを作っていくことにしよう。
 

1. ボルバルエモッG

では《エモG》を生かすなら、はたしてどんなカードと組み合わせるべきだろうか?
 
ここで《エモG》のGR召喚は登場時と自ターン開始時であるという点に着目すると、《エモG》が生きた状態でターンが返ってくる回数が増えればより大きなリターンが得られるということがわかる。
 
ならばどうすべきか?

▲デュエマ「ゴールデン・ベスト」収録、「無双と竜機の伝説」

そう、追加ターンを得ればいいのだ。
 
当連載の新レギュラーこと《無双と竜機の伝説》を打てば、《エモG》のターン開始時のGR召喚をもう一度使うことが可能になる。
 
だが、それだけでは苦労して《無双と竜機の伝説》を打ってまで追加ターンを得る意義があまりに薄いというのもまた事実ではある。《無双と竜機の伝説》は連打ができないため、追加された1ターンのバリューが余程高くない限り、そもそも打つ意味がなくなってくる。
 
ん?そういえばvol.12-2で、似たようなコンセプトのデッキを作ったような……?
 
まさか、こういうことか!?
 
『ウェイボルバルエモッG』

枚数
カード名
4
《Wave All ウェイボール》
4
《フェアリー・ライフ》
4 《超GR・チャージャー》
4
《エモG》
4
《無双と竜機の伝説》
4
《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》
20 何か
超GRゾーン
12 何か

 

いや待て、落ち着け。本当にこの道でいいのか?何も奇をてらうことだけがデッキビルダーのやることというものではないはずだ。
 
何せどう考えてもこの道の先には排泄物の予感しかしない。撤退もまた勇気……う○こへの挑戦はまた次の機会に譲るとして、今は現実的なデッキ構築に絞って考えてみよう。
 
さてクソデッキを回避したはいいが、問題はまだ解決していない。《無双と竜機の伝説》を打つ意義を高めるにはどうすればいいか?

▲デュエマ
「ゴールデン・ベスト」収録、
「勝利宣言 鬼丸「覇」」
▲革命 第2章
「時よ止まれミラダンテ!!」収録、
「ボルメテウス・サファイア・ドラゴン」

つまり、追加で得られる1ターンの価値を最大限高めてやればいい。
 
《勝利宣言 鬼丸「覇」》《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》といった殿堂入りクリーチャーたちが出る or いるなら、《無双と竜機の伝説》で得たターンの価値は計り知れない。
 
こうしてできあがったのがこちらのデッキだ。
 
『ボルバルエモッG』

枚数
カード名
4
《タイク・タイソンズ》
4
《フェアリー・ライフ》
4 《メイプル超もみ人》
4
《KAMASE-BURN!》
4
《バングリッドX7》
4
《グレープ・ダール》
4 《ムシ無視のんのん/灰になるほどヒート》
4 《エモG》
4 《無双と竜機の伝説》
1 《ボルバルザーク・エクス》
1 《勝利宣言 鬼丸「覇」》
1 《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》
1 《フェアリー・ギフト》
超GRゾーン
2 《ワイラビⅣ》
2 《バッチリ・バッチー》
2 《ザーク卍ウィンガー》
2 《ギラミリオン・ギラクシー》
2 《シニガミ 丁-四式》
2 《ドドド・ドーピードープ》

だが、このデッキには誰の目にもわかる明らかな問題があった。
 
そう、それは「10マナとかそんな簡単に出ないし、そもそも出てるならもう《無双と竜機の伝説》とか関係なくゲームに勝ってるだろ」という問題だ。
 
しかも問題はそれだけではなかった。

▲超天篇第1弾「新世界ガチ誕!超GRとオレガ・オーラ!!」収録、「KAMASE-BURN!」

このデッキにはGR召喚をするカードが《KAMASE-BURN!》と《エモG》の二種類入っているのだが、超GRの構成を《KAMASE-BURN!》に寄せてしまうと、《エモG》が毎ターンパワー4000のバニラを出すだけになり、《エモG》の価値が下がってしまうのである。
 
超GRを構築する際には、「何ターン目にどこからGR召喚することを想定しているか」が重要になってくる。《KAMASE-BURN!》は単体では強力なカードとはいえ、こと《エモG》との相性という点においては、悪いと言わざるをえなかった。
 

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