第259回 「政宗」
公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回は“政宗”を大紹介!!
前々回、前回に引き続いて今回も、10年近く前に実装されたモンスターながらマニア人気が高く、現役で使われている“勇士シリーズ第1弾”からピックアップして紹介したい。
過去2回の記事でも書いたが、勇士シリーズのモチーフとなっているのは、世界各地の伝説・伝承に登場する武器たちだ。パズドラはそれまでにも、ウイスキーやオーパーツといった無機物(でいいのかな)に命を吹き込んでモンスター化してきたけど、その流れを踏襲するように、勇士シリーズでは有名な刀剣を題材に用いたのである。
それゆえに、このシリーズのモンスターはアシスト進化(つまり武器化)させたときに本領を発揮するものが多く、“腐らずに”使われ続けているというわけなのだ。
ここまで、勇士シリーズ第1弾の火属性担当である“双曲剣の勇士・ショーテル”、水属性担当の“両刃剣の勇士・クレイモア”を解説してきたので今回は……!!
モンスターNo.1883! 木属性の“無銘刀の勇士・正宗”を紹介しよう!!
無銘刀の勇士・正宗が初めて登場したのは、いまから9年前の2015年1月のこと。主属性が木なのに攻撃倍率は水にかかる……という非常にクセの強いモンスターなのだが、前述の通りアシスト進化させた“無銘刀・正宗”はマシンキラー、攻撃キラー、2体攻撃2枚……などなど名刀らしい超攻撃的な覚醒を付与できるということで、いまでも頻繁に使われている。これだけ息長く活躍していることも、この勇士シリーズの大きな特長と言えるのだ。
そんな正宗とは、鎌倉時代末期から活躍した刀工(日本刀の匠)のこと。“相州伝”と呼ばれる作風を確立した名匠で、作られた刀にはさまざまな伝説、伝承が残されている。ゲームの世界でもたびたび、最強武器の一角として正宗の名を冠した刀が登場するので、聞いたことがある人も多いに違いない。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
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