――大会レベルでも個人のスキルでどうにかする人が多い?
ゆっきー:そうですね。
あとばる:RAGEで優勝したゆっきーの「TASO」はまさにそういうチームでしたね。
ゆっきー:いや、ぼくらは個人技が高いのはもちろん連携も……。
あとばる:うん、個人スキルの高いやつらが、しっかり連携してくるから手の付けようがないチームだったんですよ。戦略というのも当然あるんですけど、なによりまず「あいつら個人個人うますぎる!」というのが目立つチームでしたね。
なので、こちらがいくらブキ編成で対応しようとしたり、ピンポイントの戦略、たとえばホコはハイパープレッサーが強いから、ハイパープレッサーで刺してやろうぜみたいな戦略を採っても全部個人技でブチ壊してくるんですよ。ホント、「誰も止められない」というチームでした。
ゆっきー:個人技というと、さっき言ったように「ひとりでなんとかする力」となると思うんですけど、『スプラトゥーン』に関しては、味方を見る力がすごく大事で、それも個人技なんですよね。連携はとれてるけど、その連携も通話しているからとか、チームで動きを合わせたからとかいうのではなく、全員が味方の動きをしっかりと見ているからこそできる。
連携というと、味方のスペシャルに合わせるとか、そういうイメージがあると思うんですけど、それだけではなく、乱戦のときにどれだけ味方を見て動けるかということがすごく大事なんです。それにプラスして、敵との撃ち合いや1対1の駆け引き、さらには4対4での駆け引きでもうまいのが強いチームかなと。
(あとばるさんのチームの)「caramari」に関してはそこの部分が足りてないなというふうには思っていたので、通話なしの練習方法についてはベストなんじゃないですかね(笑)。個人の地力を上げるという。
あとばる:いや、ホント最近いい感じだからね。
ゆっきー:うん。最近はそういう部分で地力が上がってきたな、とは感じてる。
――最近はおふたりのチーム同士での対戦はあったりしたんですか?
ゆっきー:対戦もするし、味方にもなるし。
あとばる:一緒にやることのほうが多いですかね。即席でチームとか関係なく、とりあえず4人集まれるというとことになったときに一緒にやろうか、と。
――ちなみに試合の中で、立ち合いに強い人、弱い人の差はどういったところに感じますか?
ゆっきー:強い人は、基本的に自分の有利なところから撃ってくるってことですかね。もちろん、上手い人は不利なところに行って敵を倒すこともできるといえばできるんですけど、あんまりしないんですよ。自分の有利なところから一方的に相手を倒す。位置取りが上手いって感じですね。
あとばる:あと、強い人は自分の持っているブキのキル速度とか射程をすごくわかってるな、というのは感じますね。
ゆっきー:あー、それは確かにあるね。
あとばる:立ち合いの上手い人って、相手の持っているブキはここに立ちたいだろうから、自分がそこに詰めると面倒くさいだろうとか、ここにボム置いとけば勝手に死ぬな、というポイントをある程度わかっているんですよね。
逆に弱い人は、そのへんがいまひとつわかっていないというか、意識していないというか、こちらが取りたいと思う場所をスッと取れちゃって、そのまま一方的に撃ち勝てたりすることが多い。そのあたりの差が、強い弱いにつながっているのかなという気がします。
■ガチマッチはルール・マップに合わせて柔軟にブキ編成を変えることが大切!
■「味方を見る力」を養うことがチームの強さにつながる!
■ブキごとの有利なポジションを理解して、頭脳的に立ち回れ!
次回はふたりの考える“大会で実力を発揮するための方法”を紹介!プレッシャーを跳ねのけるためにやっておくべきこととは? 次回もお楽しみに!<第3回に続く>