第232回 「おやゆび姫」
公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回は“おやゆび姫”を大紹介!!
ここのところ当連載では、昔懐かしの“あの”シリーズ、“童話娘”の中からモンスターをピックアップして解説を行っている。
1回目は火属性の赤ずきん、2回目は水属性の白雪姫と来たので……! 3回目の今回は……もちろんッ!!!
木属性の“おやゆび姫”を紹介いたしましょう!
……一瞬、「3回目はナゼか、ベルゼブブにします!」なんて寒いことを書こうと思ったけど、直前で気が変わってやめました。
さて、おやゆび姫は赤ずきんや白雪姫と同じく、2014年7月4日に実装されたモンスターだ。いまから、じつに9年以上も昔のこと。モンスターナンバーも“1416”というのだから、いかにおやゆび姫がベテランモンスターなのかがよくわかる。前回の記事でも書いたけど、このころはパズドラオリジナルのモンスターのほうが圧倒的に少なくて、たいてい神話とか民間伝承とかとか、何かしらモチーフがあるモンスターが多かった。なので、童話娘が導入されたときには驚きは感じつつも、「これから、こういった路線のモンスターも増えていくのかー」と思った記憶がある。実際は、童話シリーズはこの一度きりで、あとに続くモンスターはいまのところ出ていないんだけど。
そんなおやゆび姫はガチャから排出されるモンスターではあったが、性能的にはそれほど秀でたところはなかった。とはいえ、モンスターボックスの彩り的に1体は欲しかったので(※筆者は木属性特化のプレイヤーなのでね)、初めて手に入れたときは「やった!!」と喜んだ記憶がある。実戦で使ったことは、当時もいまも一度もないと思うけど^^;
そんなおやゆび姫は、デンマークの有名な童話作家、アンデルセンの代表作のひとつ『親指姫』がモチーフ。親指姫はチューリップの花から生まれた親指サイズの少女で、ヒキガエルに誘拐されたことをきっかけにさまざまな苦難に直面しつつ、最後は花の国の王子様と結婚する……というサクセスストーリーが展開する。パズドラのイラストもチューリップの花とともに描かれているのには、こういった背景があるのだ。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
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