By まつがん
昨年の4月にデュエマを始めて以来、私にはいくつかお気に入りのカードたちができた。
一番はおそらく多くのプレイヤーたちと同様《”轟轟轟”ブランド》だが、二番目を決めるとすれば、読者諸君にとっては意外なカードになるかもしれない。
だが、私はどうしてもそのカードを何らかの形で活躍させたいのだ。
それは前回で言うところの「興奮」をもたらしてくれるから……否、それ自体の「興奮」は実のところそう大したものでもないのだが、それでもなんとなく「してやったり」感が出るがゆえに、様々な形でデッキを作ることをやめられないカードなのである。
そう、そのカードとは。
▲双極篇 第2弾「逆襲のギャラクシー卍・獄・殺!!」収録、「ビックリーノ」
《ホーガン・ブラスター》《ビックリーノ》。このカードについては「2段ビックリーノ」の回で既に使用しているわけだが、上記のような理由で定期的にデッキを作りたくなってしまうのだ。
とはいえ、最速で使う形は既に「2段ビックリーノ」で試してしまっている。あれからカードプールも広がったとはいえ、1ターン目に《ビックリーノ》が捨てられるカードとなるとそう簡単に増えたりしてくれてはいないだろう。
ならばどうするか。最速がダメなら、ミッドレンジでの運用を考えるしかない。
▲新3弾「気分J・O・E×2メラ冒険!!」収録、 「”必駆”蛮触礼亞」
そう、たとえば《”必駆”蛮触礼亞》のコストとして《ビックリーノ》を捨てるプランが考えられはしないか。
そういえば《”必駆”蛮触礼亞》+《勝利龍装 クラッシュ”覇道”》と相性が良い闇のカードが何かあったような……あ、あれだ!
《”必駆”蛮触礼亞》+《勝利龍装 クラッシュ”覇道”》のパッケージに《黒神龍グールジェネレイド》を足すことで更地の盤面から追加打点を作り出すテクニックは、「デュエコロバツバツ冬の陣」でラーメン仙人が既に使っていた。そして私のムートピア軍団が全滅した
そこにさらに《ビックリーノ》を足すことで、《黒神龍グールジェネレイド》を引けないときのサブプランとして追加打点にできるかもしれない。
とはいえ、ミッドレンジで《ビックリーノ》を運用するためには、相手のクリーチャーを絶えず除去し続ける必要がある。特に《”必駆”蛮触礼亞》が封じられてしまう《異端流し オニカマス》が致命的なのだが、《ゼンメツー・スクラッパー》以外に対処札が何かないものか……。
と、悩んでいたところ、突如ソリューションが私の脳裏に閃いたのである。
▲「スーパーVデッキ 滅びの龍刃 ディアボロス」収録、「黒神龍アバヨ・シャバヨ」
《黒神龍アバヨ・シャバヨ》。
自壊して《黒神龍グールジェネレイド》を墓地から呼び出せるこのカードだが、《ビックリーノ》との相性もすこぶる良い。そして何より、脇に何もいなければ《異端流し オニカマス》を処理できるのだ。
この噛み合いぶり。複数のカード同士の美しいシナジー……これぞまさしく「興奮」と言うべきだろう。
そんなわけで、《ビックリーノ》と《“必駆”蛮触礼亞》という組み合わせに着目した今回のデッキがこれだ!
『ビックリーノ覇道』
《勝利龍装 クラッシュ”覇道”》 | |
《”必駆”蛮触礼亞》 | |
《”轟轟轟”ブランド》 | |
《勇愛の天秤》 | |
《カツラデランス /「アフロ行きま〜す!!」》 | |
4 | 《漆黒の猛虎 チェイサー》 |
4 | 《撃髄医 スパイナー》 |
4 | 《黒神龍アバヨ・シャバヨ》 |
4 | 《黒神龍グールジェネレイド》 |
4 | 《ビックリーノ》 |
▲「フィールドスタートデッキ バサラの禁断」収録、「漆黒の猛虎 チェイサー」
「普通に回してると全然墓地が肥えねーな」と思って、《漆黒の猛虎 チェイサー》で「興奮」できる要素をさらに足してみた。うっかり《ビックリーノ》が落ちることもあるかもしれないし、そうでないなら大体SAなので打点になってくれるだろう。
さて、まだ少し「興奮」要素は足りない気もしないでもないが、ひとまずこれで《ビックリーノ》も成仏してくれるはず……。
???「ちょっと待ってください!そんなもので満足してしまっていいんですか!?」
な、なんだか久しぶりな気がするその声は!?
デュエマゾ (風評被害)、デッドマン!!!(なぜピンクレディー……?)
デッドマン「来週僕が、もっと『興奮』できるカードを持ってきますよ!」
はたしてデッドマン大興奮のカードとは!?
次回に続く!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。