第214回 「ガイア」
公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回は“ガイア”を大紹介!!
この連載を書くときはいつも、パズドラのアプリ内にあるモンスター図鑑と古巣にいた時代に作った単行本、さらにパズドライラスト集などをひっくり返して、つぎの題材にしたいモンスターを選定している。
すると、意外なほどたくさん、「あー! いたいたこんなの!」、「このモンスターって、これほど昔から存在したのか!」、「すっかり忘れてたけど、お世話になったなあ!!w」なんてモンスターが続出してくる。
そういう意味では、今回ピックアップする木属性のモンスターは、
「はいはい……! 確かに戦ったよ、オマエとも……!」
という、ある種の郷愁を感じさせる存在でありましたよ……!
そのモンスターとは……!
モンスターNo.1222! パズドラが社会現象となった当時にスペシャルダンジョンに降臨した“ガイア”であります!!
ガイアが初めて登場したのは、いまからちょうど9年前の2014年3月だ。“ガイア降臨!【コスト14以下のみ】”の名で、起源神 超級、起源神 地獄級のふたつの難度が用意されたのである。
さて、なぜガイアを想うと郷愁に駆られるのかと言えば、このときのダンジョン設定に理由がある。ガイア降臨のダンジョンは、当時としては非常に斬新な条件であった“コスト14以下のみ”という縛りが設けられていたのである!
手持ちのモンスターがいまほど充実していない時代に課せられた縛りだったので、パーティー編成にどれほど悩まされたことか……! よって、いまだにガイアが登場したこのダンジョンは、忘れられない思い出として心に残っているのである。現在の環境では、“レアリティ〇以下”とか、“レアリティかぶりナシで”なんていうリーダースキルを持つモンスターが台頭しているけど、9年も昔からコストに紐づくダンジョンが用意されていたことに驚かされるばかり。改めて、パズドラ運営の頭の柔らかさに脱帽させられるのである。
そんなガイアのモチーフはもちろん、ギリシア神話に登場する大地の女神、ガイアであろう。フロア名にある“起源神”とは、ガイアがタルタロス(奈落の神)、エロス(恋愛の神)と並んで世界の始まりであるカオス(混沌)から生まれた原初の神であることに由来すると思われる。ギリシア神話に登場するあまたの有名神の多くはガイアの血統なので、まさに起源神の名がふさわしいということだ。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
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