取材・文=石川裕二
コロコロオンラインがオススメする動画クリエイターや動画チャンネルを紹介する「コロコロ学園YouTu部」! 今回は、犬や猫などの愛玩動物をはじめ、ペンギンなどのさまざまな動物たちと暮らしている「あにまるず」のえーしさんに、動物と暮らす幸せや、動物を保護することへの思いなどを話してもらったぞ!
▲まずはこの動画を見てくれ! いかに動物のことを考えて暮らしているかがわかるぞ!!
文字起こしが追いつかないんよ!!!!
――あにまるずさんの動画を拝見すると、本当にたくさんの動物と暮らしていますよね。一体、どれくらいの種類と頭数を飼育しているのでしょうか!?
まず、柴犬、スタンダードプードル、イエネコ……(※取材のためのメモでキーボードをタイピング中)。
――ふむふむ……!
アルダブラゾウガメ、グールドモ……。
――ア、アルダブラ、すみません。もう一度よろしいでしょうか!?
アルダブラゾウガメです。次に、グールドモニター、ケヅメリクガメ、コーンスネーク、スッポンモドキ、フトアゴヒゲトカゲ、ポールバイソン、レッドテグー、オグロワラビー、ケープハイラックス、コツメカワウソ、コンチネンタルジャイアント、チェッカードジャイアント、ヒツジ、ミーアキャット、ミニブタ、ヤギ、コモンリスザル。以上が爬虫類とほ乳類です。
――は、はい、ちょっとお待ちくださいね……(※急いでタイピングをしている)!
次に、鳥類です。アフリカオオコノハズク、ハシボソガラス、ケープペンギン、コールダック、ベンガルワシミミズク、メンフクロウ。あとは、魚類がベタとシルバーアロワナです。
――ぜえ、ぜえ……。す、すごいっすね!!!!! でも、それだけの数を多頭飼育するようになったきっかけって、なんだったのでしょうか!?
今日はあいるんが欠席していますが、私の場合は小さい頃から動物に囲まれた生活をしていたので、違和感は特にないんです。犬・猫以外の動物のことを「エキゾチック動物」と言うんですけど、最初にミニブタを飼い始めたのがきっかけだったと思います。
それで、気がついた時には、動物の仕事をしていて。と言うのも、もともと「あにまるず」という名前で、エキゾチック動物カフェを都内で営んでいたんです。でも、新型コロナウイルスの煽りを受けて、お店を閉めてしまって。そこから、もともと存在していたYouTubeチャンネルに注力するようになった、という流れです。でも、迷いもあったので、閉店したのは決して悪い側面ばかりではなくて。
――そうだったのですね! 多頭飼育って、金銭的にも、暮らしのルーティン的にも大変じゃありませんか? 我が家は猫1匹で手一杯です。
仰る通りで、動物の寝る時間とかすべて違うんですよね。24時間を動物と一緒、という感じではあります。食費は最大15万円。みんなの暮らしに適した部屋の温度にするための電気代も、最大15万円ほど掛かります。ウサギの手術費だって、保険がきかないので40万円ほど掛かりました。
――短い言葉のなかに、ご苦労がぎゅっと詰め込まれている感じがします。でも、いろいろな生きものと暮らす魅力があるからこそ、何年もその生活を続けられているのですよね!?
はい。一緒に暮らすことで、これまで気づかなかった感情や愛情を、一番近くで感じることができます。先ほどもお話しした通り、私たちがエキゾチック動物を初めて迎え入れたのは、ミニブタなんです。飼育当初は300グラムだったのですが、今では55キログラムにまで成長してくれました。ご飯がほしい時はブーブー鳴いたり、健康のためにおやつをあげないでいると、スネて壁のほうに向かっていじけていたり。あとは、寝ぼけ姿もかわいいんですよね。
ペンギンも、人間らしい一面があるんですよ。求愛行動をしてきたり、かまって欲しくない時は子どものように反抗して、ついばんできたり。逆に、後ろをぴょこぴょこついてきてくれたり。かわいいですね。人間が育てると、人間臭くなる部分はあると思います。
――なんですか、それ! キュン……!
爬虫類や魚類は感情がわかりづらい部分がありますが、ほ乳類に関しては、長く一緒に過ごしていると、だんだんと感情がわかってきます。
――あにまるずのお2人は、動物のどういったところがお好きなんでしょうか!? 既に、愛はひしひしと伝わってきてはいるのですが!
こちらの愛情を、無償の愛で返してくれるところでしょうか。
動物を保護する強い動機は……
――ああ、見返りを求めない愛ですね。猫を飼っているのでわかります。話をさかのぼると、エキゾチック動物カフェの運営に迷いもあった、というのはどういう悩みだったのでしょうか?
カフェの目標は、動物を通して、生き物の大切さや癒しを伝えられればと思っていました。しかし、動物目線で運営できていたのか、と思ってしまう出来事があったのです。シンプルに言うなら、ルールやマナーを守らないお客さんの存在ですね。要は、動物のストレスになっていると。おれは、そんなことを動物にさせてお金を稼いでいるのか、と思ってしまったんです。
だから、閉店して、YouTubeに全振りしようと、あいるんに相談しました。カメラを向けるだけなら、ストレスにならないから、と。
――えーしさん、優しいんだなぁ……!
これはあまり話したことがないんですけど、私は18歳に頃に派遣の仕事をしていました。道路の交通整理の仕事で。休憩中、道路に座ってご飯を食べていたら、なんと、猫が車にはねられてしまったんです。私は小さい頃から犬・猫・ハムスターなどに囲まれて暮らしていたので、信じ難い光景でした。
――それは、なんと……。
その猫に駆け寄ると、まだ意識がありました。私の上着でとっさに包んで、道路を通るタクシーの運転手に片っ端からお願いしました。「この子を動物病院に連れて行ってください」と。でも、「汚れるのが嫌だから」と乗車拒否する方ばかり。仕方ないのはわかります。でも、こちらにも譲れない思いがある。辛抱強く、たくさんのタクシーの運転手にお願いしていると、一人の方が「わかった」と連れて行ってくださった。5000円くらい、お渡したのかな。
――当時のえーしさんにとっては、なけなしのお金ですよね。
そんなことより、人って冷たいなと思って。それで、自分はこうなりたくないと思うようになって、動物の保護を始めたんです。
――ああ、そうだったんですね……!
サル、トカゲ、カラス、ヤギ、フクロウ、猫。ペットショップや動物園から、訳ありの子たちを引き取りました。命を粗末にする人がね、すごく多いんです。日本は。命の尊さを伝えて、動物が住みやすい世界になってほしいなと思いながら、動画を発信しています。
■あにまるずさんのYouTubeは下記リンクから!
https://www.youtube.com/@animals_jp/featured
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