第164回 「シャングリラ」
公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回は“シャングリラ”を大紹介!!
パズドラ10周年イヤーの2022年は、昔懐かしのモンスターをピックアップして解説しております。
筆者のパズドラ歴も、この4月で晴れて“丸10年”になったからな!! ついでに言うと、ランクもついに“1000”に到達し、プレイ開始から11年目に突入した現在もますます意気軒昂にダンジョン攻略に精を出しておりますよッ!!
さて、ちょっと前よりパズドラ黎明期の名物シリーズのひとつ“天空龍”シリーズのモンスターをひとつひとつ紹介しているわけだけど、ここまで火属性の“エルドラド”、水属性の“ニライカナイ”、そして前回は木属性の“ホウライ”について解説させてもらった。
4周目となる今回は……天空龍シリーズの光属性担当、“聖天龍・シャングリラ”について書きたいと思います!
シャングリラが初めてパズドラにお目見えしたのは、いまから丸10年前の2012年7月のこと。他の天空龍ダンジョンと同じく、“光の天空龍(回復無し)”として降臨したのである。
光属性のモンスターが大挙して現れる特殊なダンジョンで、まだギミックのパターンも少なかった当時のパズドラにとっては、いい感じのカンフル剤であった。
さてシャングリラの語源だが、他の天空龍と同様、文献や伝承に記されている“伝説の地”を表したものだったりする。
ニライカナイやホウライとちょっと違うのが、シャングリラはイギリスの作家、ジェームズ・ヒルトンが出版した小説『失われた地平線』に登場する理想郷(いわゆるユートピア)として描かれていること。この小説は1933年に出たものだが、以降は理想郷の代名詞として“シャングリラ”という言葉が一般的に使われるようになった。
ちなみにシャングリラの場所は“チベットの未開の地”となっていて、ヒマラヤ山系のミステリアスさを強調する単語として定着。
東洋の“桃源郷”に並ぶ、伝説の地を象徴する言葉となった。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
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