デュエマ妄想構築録 vol.45-2 ~超絶耐久!ムルムル・アガピトス!!~

By まつがん

 「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレル・マスターズ」は、デュエル・マスターズの可能性を様々な方向性に拡張するセットとなった。

 そんな中で、新たな可能性という意味で私が着目した1枚がこれだ。

▲「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレル・マスターズ」収録、《連珠の精霊アガピトス》

 《連珠の精霊アガピトス》。スマートフォンアプリ「デュエル・マスターズ プレイス」でゲームのオリジナルカードとして誕生するも、強すぎたあまりナーフされてしまったという経緯を持つこのカードが、紙のデュエル・マスターズの方にも登場することとなった。

 しかも、ナーフ前の効果のままでの登場である。現代デュエマとデュエプレ出禁、どちらが強いか試さないわけにはいかないだろう。

 さて能力について見ると、光文明単体では珍しいクリーチャーの確定サーチを可能にするカードとなっている。光の3コスト以下限定とはいえ、《運命の選択》が競技シーンで使用された実績があることを考えると、確定サーチというのはやはり十分強力な能力だ。

 だとしても、《運命の選択》が《天災 デドダム》をサーチするカードとして使われていたように、こうした能力はサーチした先のクリーチャーが強いことが前提となる。

 では、光の3コスト以下のクリーチャーで山札からサーチするほどの価値がある能力を持つものといえば何がいるだろうか?

 ここで重要な前提として、そもそも同種のカードがたくさん積めるならわざわざサーチカードを積む必要はないというものがある。たとえば「キクチVチャロン」では《禁術のカルマ カレイコ》がキーカードとなっていたが、《デュエマの鬼!キクチ師範代》という同一の能力を持つカードを合計8枚積めていたため、《ディメンジョン・ゲート》のようなサーチカードを搭載する必要がなかった。

 つまり《連珠の精霊アガピトス》からサーチするクリーチャーは、わざわざサーチする価値があるというだけでなく唯一無二の能力を持っている必要がある。

 それでは、光の3コスト以下のクリーチャーで唯一無二の能力を持つものといえば……?

▲十王篇第3弾「幻龍×凶襲 ゲンムエンペラー!!!」収録、《循環の補い 利取》
▲「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」収録、《Dの光陣 ムルムル守神宮》

 《循環の補い 利取》《Dの光陣 ムルムル守神宮》での無限耐久コンボがやりやすくなるのでは???🤔🤔🤔

 《循環の補い 利取》はS・トリガーに加えて破壊時にシールド化する能力を持っているところ、《Dの光陣 ムルムル守神宮》などの何らかの手段によって「ブロッカー」を持たせることにより、ブロックしてはシールド化してブレイクされてはまたブロッカーとして登場するという無限耐久コンボが可能となる。

 ただこのコンボには《循環の補い 利取》の存在が不可欠であるところ、《連珠の精霊アガピトス》ならば同じ光文明のカードでありながら《循環の補い 利取》を山札から探し出して直接バトルゾーンへと着地させることが可能となるのだ。

 これは無限耐久をコンセプトにしたデッキを組むしかないだろう。

▲「謎のブラックボックスパック」収録、《天井院さま/床弾坊》
▲王来篇第1弾「王星伝説超動」収録、《聖魔連結王 ドルファディロム》

 《天井院さま/床弾坊》は追加の《循環の補い 利取》となる。「能力が唯一無二だからサーチカードが必要だったんじゃないのか?」と思われるかもしれないが、《天井院さま》は貴族すぎて10コストという庶民の手の届かないコストの持ち主なので、たまたまシールドに埋まっていない限り着地が期待できないのが玉に瑕だ。

 また、《床弾坊》の側が生かせないのは少しもったいないのと、このままだと勝ち手段がなさすぎて無限耐久した挙句の時間切れからの楯差負けという恥ずか死を迎えてしまうので、フィニッシャーも兼ねて《聖魔連結王 ドルファディロム》も採用することで、いずれかをマナチャージして供給した火文明でもう片方を唱えるのに資することができる。

▲「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレル・マスターズ」収録、《奇石 アゾールα》
▲超天篇第2弾「青きC.A.P.と漆黒の大卍罪」収録、《スキマ・デ・ミール/こちらにイラッシャ~イ…!!》

 ただ当連載をいつも読んでいる方ならば「《Dの光陣 ムルムル守神宮》の側も8枚積めないとコンセプトにならないのでは?」というツッコミをされるかもしれない。そこでこちらもパラレル・マスターズからの新カードである《奇石 アゾールα》は、《連珠の精霊アガピトス》でサーチできる追加の《Dの光陣 ムルムル守神宮》として機能するのだ。

 そして盤面全体を「ブロッカー」にするデッキといえば《スキマ・デ・ミール/こちらにイラッシャ~イ…!!》は欠かせない。クリーチャー側の「スレイヤー」付与で《循環の補い 利取》がなくても鉄壁の布陣が築けることはもちろん、これも火文明採用の理由になるのだが、呪文側のGR召喚で《ダダダチッコ・ダッチー》からうっかり《連珠の精霊アガピトス》がめくれると脳汁メントスコーラ間違いなしだ。

▲王来篇第4弾「終末王龍大戦」収録、《天龍神の翔天 ピラッキ》
▲王来篇第2弾「禁時王の凶来」収録、《テ・ラ・スザーク》

 光+闇の組み合わせだと手札維持に不安があるが、王来篇第4弾で登場した《天龍神の翔天 ピラッキ》はわずか2マナながら着実にアドバンテージを稼いでくれる。こうなると《至宝 オール・イエス》も入れたくなってくるが、それは孔明の罠だ。

 代わりに《テ・ラ・スザーク》を合わせて採用することで、《天龍神の翔天 ピラッキ》のための墓地を肥やしながらドローを進めることが可能となる。無限耐久以上のさらなるハメを求める方は《霊刑連結 ジゴク・パルテノン》を入れてみてもいいかもしれないが、最近では《貝獣 パウアー》を捨てられて怒りのあまり憤死しがちなので、あまり欲張りすぎない方がいいだろう。

 というわけで、できあがったのがこちらの「ムルムル・アガピトス」だ!

 『ムルムル・アガピトス』

枚数
カード名
4 《循環の補い 利取》
4
《天龍神の翔天 ピラッキ》
4 《輝晶奇面アクロレイン》
4
《虚構の影バトウ・ショルダー》
1 《奇石 アゾールα》
4 《テ・ラ・スザーク》
3 《スキマ・デ・ミール/こちらにイラッシャ~イ…!!》
4 《連珠の精霊アガピトス》
3 《聖魔連結王 ドルファディロム》
4 《天井院さま/床弾坊》
4 《Dの光陣 ムルムル守神宮》
1 《Dの牢閣 メメント守神宮》
枚数
超GRゾーン
2 《全能ゼンノー》
2 《続召の意志 マーチス》
2 《白皇世の意志 御嶺》
2 《浄界の意志 ダリファント》
2 《カット 丙-二式》
2 《ダダダチッコ・ダッチー》

 

???「ちょっとちょっと!前回といい今回といい、デッキが陰湿すぎるでしょ!!」

 そ、その声は!?

 デッドデッドデッドマンデデデデデストラクション、デッドマン!!(この動きはよくわからないけどドクター・ムンドって言ってました)

デッドマン「陰湿なデッキが好きな研究仙人のために、また新しいカードを持ってきましたよ!」

 はたしてデッドマンが持ってきてくれたカードとは!?

 次回に続く!


ライター:まつがん                      
 
フリーライター。クソデッキビルダー。        
 
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。  
 
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。

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次回更新は4/1(金)更新!!