デュエマ妄想構築録 vol.44-1 ~火単許すまじ!シールド・プリズン!!~

By まつがん

 恒例の宣伝からだが、皆さんは先々週発売したコロコロコミック3月号はもう入手されただろうか?

▲月刊コロコロコミック3月号

 デュエル・マスターズの原作コミックが読めることはもちろん、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されている。ぜひとも手に取ってみて欲しい。


 火単速攻、許せねぇよなぁ!!!???

▲「20周年超感謝メモリアルパック 技の章 英雄戦略パーフェクト20」収録、《カンゴク入道》
▲王来篇第2弾「禁時王の凶来」収録、《我我我ガイアール・ブランド》

 《カンゴク入道》で手札を補充して《我我我ガイアール・ブランド》で7~10打点くらい作って一気に乗り込んでくる、3ターンキルさえもありうる火単速攻は、「最高速で殴る」というデュエル・マスターズにおいて最も基本に忠実な戦略でありながらも、その理不尽なまでのスピードとメタ性能で環境最強デッキとの呼び名を欲しいままにしている。

 だが、それによって割りを食うのは他のコンセプトたちだ。火単速攻の猛攻を跳ね返すには、一定枚数以上・一定の質以上のS・トリガーを搭載する必要がある。だがS・トリガーは原則としてそれ自体はコンセプトになりえないものだ。だからS・トリガーをより多く積むということは、自らのコンセプトの完遂率を必然的に下げざるをえないということを意味しているのである。

 つまり火単速攻に勝とうと思えば思うほど、クソコンセプトは成立しなくなってしまうということだ。しかし、そんな横暴が許されていいのだろうか?

 そう……クソコンセプトを守るため、我々は今こそ立ち上がるべきなのだ。

 とはいえ、具体的にはどうするのか?

 決まっている。

 火単相手に勝率100%を誇るクソコンセプトを製作することで、火単速攻をトップメタから引きずりおろしてしまえばいいのだ。

 そのコンセプトとは、すなわち。

▲双極篇第1弾「轟快!! ジョラゴンGo Fight!!」収録、《フェザン・ルーラー》
▲「大決戦オールスター12」収録、《ヘブンズ・ダブルテイル》

 S・トリガーでシールドが増えるカードだけでデッキを組んだら永遠にシールドが減らないのでは???🤔🤔🤔

 《フェザン・ルーラー》のように「S・トリガーでシールドを追加する能力を持ったカード」は、実質的にシールドブレイクをなかったことにすることができる。

 そしてこの類の効果を持つS・トリガーは《フェザン・ルーラー》の他にも、《ヘブンズ・ダブルテイル》をはじめとして無数に存在する。ならば、それらのカードだけでデッキを組むことができれば、RPGに出てくる物理攻撃を無効化する系のモンスターのように、あらゆるシールドブレイクを無効化できるデッキが爆誕するのではないか。

▲「弩闘×十王超ファイナルウォーズ!!!」収録、《呪われし悪魔のミッシツ》
▲「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 必勝!! 闘将ブレードオーガ」収録、《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》

 《呪われし悪魔のミッシツ》はクリーチャー付きの《フェザン・ルーラー》として機能する。

 《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》は呪文側で相手にもシールドを追加してしまうが、ダイレクトアタックで勝たないならばむしろ相手の山札が減る分メリットともなる。

▲「必殺!!マキシマム・ザ・マスターパック」収録、《♪君は煌銀河の正義を見たか?》
▲「四強集結→最強直結パック」収録、《AND・スパーク》

 《♪君は煌銀河の正義を見たか?》はシールドが減ってしまうように見えて、火単相手ならばどうせ表向きの楯も含めて全部割られるので、GR召喚できる分だけ強い《フェザン・ルーラー》となる。しかもSSTでは実質2枚楯追加になる。

 《AND・スパーク》は通常時は《フェザン・ルーラー》で、シールドが2枚以下ならば《ホーリー・スパーク》のおまけが付く。また、シールドの数が減る《♪君は煌銀河の正義を見たか?》との相性も良い。

▲革命ファイナル最終章「ドギラゴールデン vs. ドルマゲドンX」収録、《ダママ団の聖護Go!》
▲「四強集結→最強直結パック」収録、《神聖で新生な霊樹》

 《ダママ団の聖護Go!》はクリーチャーがほとんど入っていないデッキだと多色な分だけ《フェザン・ルーラー》の下位互換になってしまうが、それでも《フェザン・ルーラー》の追加枠になるカードとして採用できる。

 《神聖で新生な霊樹》も下位互換は同様だが、(ほとんどしないだろうとはいえ) マナ回収のオプションがある分だけ優秀である。

▲「弩闘×十王超ファイナルウォーズ!!!」収録、《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》
▲新3弾「気分J・O・E×2メラ冒険!!」収録、《水上第九院 シャコガイル》

 とはいえ、仮に40枚が《フェザン・ルーラー》のデッキだと毎ターン5枚くらいシールドをブレイクされ続けているだけでどこかで山札が尽きて負けてしまうので、《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》も採用することで、唱えた《フェザン・ルーラー》をまとめて山札に戻して山札の枚数を回復できる。これを行うとシールドの枚数は減ることになるが、その頃には《フェザン・ルーラー》を唱えられるようになっていると思われるので、手打ちでカバーできるだろう。

 ただ、36枚が《フェザン・ルーラー》で4枚が《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》という構成だと相手の山札切れでしか勝てないため時間切れ引き分け確実の害悪テロデッキとなってしまうので、《水上第九院 シャコガイル》を入れておけば2体くらい並べて最終的にゲームに勝つことは可能だろう (もっとも9マナ並べて召喚するしかできないので時間切れ引き分けになってもおかしくない害悪テロデッキであることに変わりはないが)。

 というわけで、できあがったのがこちらの「シールド・プリズン」だ!

 『シールド・プリズン』

枚数
カード名
4 《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》
4
《呪われし悪魔のミッシツ》
4 《水上第九院 シャコガイル》
4
《フェザン・ルーラー》
4 《ヘブンズ・ダブルテイル》
4 《♪君は煌銀河の正義を見たか?》
4 《AND・スパーク》
4 《ダママ団の聖護Go!》
4 《神聖で新生な霊樹》
4 《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》
枚数
超GRゾーン
2 《全能ゼンノー》
2 《続召の意志 マーチス》
2 《防羅の意志 ベンリーニ》
2 《浄界の意志 ダリファント》
2 《パス・オクタン》
2 《オコ・ラッタ》

 

デッドマン「ちなみにこのデッキ、火単以外に当たるとどうなるんですか?」

まつがん「この世のすべてに対して呪詛を撒き散らしながら死ぬことになるね」

デッドマン「(この男を今ここで消した方が世の中のためなのでは……?) この男を今ここで消した方が世の中のためなのでは……?」

まつがん「全部漏れてますけど???」

 ではまた次回!


ライター:まつがん                      
 
フリーライター。クソデッキビルダー。        
 
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。  
 
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。

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次回更新は2/25(金)更新!!