【大塚角満のゲームを語る】第80回 久しぶりの更新は『ショベルナイトポケットダンジョン』!

連載再開するよ!w

 昨年の10月後半に、

 「あの……今週の“ゲー語”の原稿をいただいていないんですが」

 と担当編集から催促の連絡があり、

 「ちと……いま書いてる原稿が終わったらね!! 順番ね!!

 まるで、数時間後には記事を渡すような言い訳をしてから……気が付けば2ヵ月半もの月日が経過してしまった(((( ;゚Д゚)))

 この間も、

 「あの……今週は?」

 「ちょっと立て込んでいるので、後ほど!!

 「ぼちぼち更新を……」

 「わかってるわかってる! 土日を使って書いとくよ!

 「メリークリスマス……」

 「メリーメリー!!www」

 なんていう不毛なやり取りをくり返し、結果、担当編集は、

 「明けましてノー更新……」

 という正月のメールを最後に消息を絶った(若干誇張)。

 俺が……忙しさにかまけてゲー語を更新できなかったばかりに!! しかも、年末年始は何本も、ここで紹介したいゲームに出会っていたというのに!!!

 というわけで、俺は心を入れ替えた。

 1月もすでに半ばとなってしまったが、これからは毎週……もしくは紹介したいゲームがあれば曜日にはこだわらず速攻で記事を書き、このコラムを更新していきたいと思う! それが……担当編集へのはなむけになると確信して!!(生きてるぞ)

 さて。

 今回は、仲のいいゲームクリエイターさんから、

 「いかにも大塚さん好みのゲームを見つけましたよ!ww」

 と年末に連絡をもらい、「ナンダナンダ!!」とさわりをプレイした瞬間にドハマりしてしまった↓こちらのタイトルを紹介したいと思います!

 2021年12月13日に発売されたヨットクラブゲームズのNintendo Switch用ソフト『ショベルナイトポケットダンジョン』です!!

レトロかわいい!

 ショベルナイト……と聞いて「ピン!」ときた人も多いかと思うけど、その予感は大正解。

 『ショベルナイト』は、アメリカの開発会社であるヨットクラブゲームズが展開するシリーズで、2014年に1作目がリリースされて以来、さまざまな作品がPCやニンテンドー3DSなどで発売されてきた。

 このシリーズのシンボルとなっているのが、水色のプレートアーマーで身を包み、手にはショベル型の武器“ショベルブレード”を装備した騎士“ショベルナイト”だ。ショベルブレードはその形の通り、敵に攻撃するだけじゃなく地形を掘削することにも使われ、同シリーズはアクションとともにパズル要素も色濃いコンテンツとしてマニア人気を博している。

 今回紹介する『ショベルナイトポケットダンジョン』は同シリーズのスピンオフ的な作品で、なんと落ちものパズルとローグライクが融合したような、じつに個性的かつ画期的な1本となっているのである。

 まずグラフィックだが、他の『ショベルナイト』シリーズと同様、ファミコン時代のソレを髣髴とさせるレトロかわいい仕上がりとなっていて、おじさんゲームファン大感激。

 ゲームのルールは、上からつぎつぎと敵やブロック、アイテムが落ちてくる、言ってみれば“よくある”落ちものパズルのステージで、ショベルナイトを操って敵を蹴散らしながら出口を探す……というものだ。

 ショベルナイトは、体当たりをすることで敵にダメージを与える。

 しかし、ここでおもしろいのが、“敵に体当たりをするとショベルナイトにもダメージが返ってくる”という諸刃の剣な攻撃システムを採用していること。

 闇雲に敵に体当たりをしているとアッと言う間にこちらの体力が尽きてしまい、ゲームオーバーに近づいてしまう。つまり、敵の種類と配置、回復アイテムの使いどころなどをリアルタイムで進行するステージの中で吟味し、時にスピーディーに、時に慎重に歩を進める必要が出てくる。

 力任せのプレイでは最初のステージすらクリアーすることが困難という激辛の難度になっているので、かわいらしい見た目とのギャップに仰天する人も多いんじゃないかと確信する次第である。

 そう、『ショベルナイトポケットダンジョン』は、驚くほど難しい……!!

 年末から遊んでいるけど、じつはいまだにクリアーすることができていないしな、俺……(((( ;゚Д゚)))

 それでも、効果的に連鎖攻撃を使うこと、そして、ステージの冒頭や途中で買えるアイテムを惜しみなく駆使することなど、少しずつクリアーのための立ち回りを覚えつつあるw

 ひとりでチクチクと遊ぶアドベンチャーモードに加え、友だちとの対戦プレイやデイリーチャレンジなど、1980円(税込)で買えるソフトとは思えないほどモードも充実。

 頭を使うパズルアクションや、歯応えのあるアクションゲームを遊びたい人はぜひ一度触ってみてほしい!!

 そんなことを強く感じたゲームでした!

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。