By まつがん
~前回までのあらすじ~
これは身体性から解放され、空腹という概念と縁がなくなったという体のデッドマンです。
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デュエル・マスターズのプレイ体験を拡張するのは、プレイヤー自身だ。
デザイナーやテスターはある程度の範囲でプレイ体験を予測することはできる。だが、何万人といるプレイヤーたちの手によって作られるデッキのすべてを予測できるわけでは当然ない。でなければ、殿堂カードやプレミアム殿堂カードが生まれるはずがないからだ。
しかしだとすると同時に、デュエル・マスターズをどのように楽しむかについては、大部分はプレイヤーの判断に委ねられているということでもある。
プレイヤーは使いたいと思ったカードを使い、作りたいと思ったデッキを作り、対戦したいと思ったときに対戦する。そのすべてはプレイヤーの選択だ。
そして選択である以上、「選ばれなかった選択肢」もまた存在するということになる。
辿られなかった歴史。通らなかった世界線。ありえないはずの並行世界。
選ばれなかったデュエル・マスターズ。「パラレル」という言葉に込められているのは、そうした意味合いなのかもしれない。
それでは紹介しよう。こちらが2月19日(土) に発売予定の「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレル・マスターズ」に収録される新カード、《「カレーパンを食ってやるぜぇ!」》だ!
何から何までおかしくないか……???
さて、例によってこのカードがどんなテキストを持っているか、読者の皆さんに予想してもらう。
最近デュエル・マスターズを始めた方にしてみれば「そもそもカレーパンっていきなり何なんだよ!」と思われるかもしれない。
だがカレーパンといえば前主人公、切札勝太の大好物として知られている。そしてイラストのモチーフとなっているのは《偽りの名 ゾルゲ》。とくれば、古参のプレイヤーならばかつて存在した《偽りの名 ゾルゲ》を活用したコンボデッキ、いわゆる「紅蓮ゾルゲ」のことが思い浮かぶのではないだろうか。
そのコンボパーツとなっていたのが《遊びだよ!切札一家なう!》で、「カレーパンを食ってやるぜぇ!」とはその裏面である《カレーパン・マスター 切札勝太》のテキスト内にある宣言の文言なのである。
なので、「紅蓮ゾルゲ」の主役であった《偽りの名 ゾルゲ》がカレーパンを食べていても何も不思議ではない (?) というわけだ。
ただ、それはそれとしても効果についてはさすがにこのままだと予想のしようがないと思うので一つヒントを出しておくと、《ミラクルストップ》や《「ひっくり返したれやぁぁぁ!!」》のようにとある条件で0コストで唱えられる呪文となっている。また、この見慣れぬ枠が示すように、その条件というのはこれまで存在したようなものではない……とだけ言っておこう。
あるいは、もしあなたが「《偽りの名 ゾルゲ》がカレーパン食ってるカード作りたいんだけど……」と依頼されたら (どういう状況やねん) どんな能力を考えるだろうか?そういった想像も膨らませながら、ぜひ予想してみて欲しい。
次回は《「カレーパンを食ってやるぜぇ!」》の効果を発表するとともに、このカードを使って早速新しいデッキを作っていくことにしよう。
次回に続く!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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