デュエマ妄想構築録 vol.43-2 ~マナゾーンを染め上げろ!オボロ・コートニー!!~

By まつがん

 王来篇第4弾、「終末王龍大戦」は、超強力なキングマスターやSR・VRもさることながら、光り物ではないレアリティにも優秀なカードが数多く収録されている。

 そんな中で、私が目を付けた1枚がこれだ。

▲王来篇第4弾「終末王龍大戦」収録、《薫風妖精Re:コートニー》
▲「超王道戦略ファンタジスタ12」収録、《薫風妖精コートニー》

 《薫風妖精Re:コートニー》《薫風妖精コートニー》に「G・ストライク」が付いただけのカードだが、このカードの登場はまさに革新的と言える。

▲王来篇第1弾「王星伝説超動」収録、《モモスター ケントナーク》
▲「弩闘×十王超ファイナルウォーズ!!!」収録、《暴歌の妖精》

 何せこれまでマナを全文明にできるカードとしては、《薫風妖精コートニー》の他は《モモスター ケントナーク》《暴歌の妖精》など3マナのカードしか存在しなかったところ、この《薫風妖精Re:コートニー》の登場によって2種8枚搭載できるようになり、安定して2ターン目にマナを全文明にできるようになったからだ。

 「同じ役割を持つカードが2種類8枚積めるならデッキコンセプトになる」というのは、私が常日頃から提唱している理論である。ならばこれはもう《薫風妖精Re:コートニー》と《薫風妖精コートニー》を2種8枚積んだデッキを組むしかない。

 では、安定して2ターン目にマナを全文明にできることを生かすならばどのようなデッキがいいだろうか?

 そのように考えたとき、私はとある既存のコンセプトに辿り着いたのだ。

 そのコンセプトとは、そう。

▲「ペリッ!! スペシャルだらけのミステリーパック」収録、《月光電人オボロカゲロウ》
▲新4弾「誕ジョー!マスター・ドルスザク!!~無月の魔凰~」収録、《絶海の虎将 ティガウォック》

 オボロティガウォックが最強になるのでは???🤔🤔🤔

 マナに5文明が揃っている状態で《月光電人オボロカゲロウ》を出し、ターン開始時の通常ドローと合わせての6ドローを経て《絶海の虎将 ティガウォック》を1マナにまで軽減するコンボ、オボロティガウォック。その達成には、5文明になるよう多色カードをマナに揃えなければならないという厳しい縛りがあった。

 もとより多色カードは基本的にマナゾーンにタップ状態で置かれるものだから、オボロティガウォックというのはかなり多くの多色カードを積まなければならないデッキだったのである。

 だが、その縛りが8枚の《薫風妖精コートニー》によって不要になるというのなら話は別だ。オボロティガウォックは多すぎる多色カードとの決別を果たし、アンタップインベースのスリムなデッキへと変身を遂げられるに違いない。

▲「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」収録、《電脳鎧冑アカシック・オリジナル》
▲王来篇第4弾「終末王龍大戦」収録、《地龍神の魔陣》

 オボロティガウォックの問題点は「いかにして4枚しかない《月光電人オボロカゲロウ》を手札に引き込むか」にあった。《月光電人オボロカゲロウ》さえ引ければ、《絶海の虎将 ティガウォック》は5ドローで引き込める。《月光電人オボロカゲロウ》を引き込むには、軽いクリーチャーサーチが不可欠だ。

 そしてもちろん8枚入っているとはいえ《薫風妖精コートニー》もいつでも引けるとは限らない。そこで《電脳鎧冑アカシック・オリジナル》は、《薫風妖精コートニー》と《月光電人オボロカゲロウ》に共通する要素である「クリーチャー」を探しながら盤面にクリーチャーを残せる地味に優秀なカードとなる。水文明を含んでいるので、マナ置きしてオボロティガウォックに不可欠な「水文明2つ」のマナを確保するにも都合が良い。

 また、《地龍神の魔陣》は必要なカードをサーチするかマナ加速かを選べる上に受け札にもなるという超万能カードで、これくらいのカードパワーならば多色が少しくらいデッキに入ってしまうのも致し方ないところだろう。

▲「超GRスタートデッキ ジョーのガチャメカ・ワンダフォー」収録、《ガガガン・ジョーカーズ》
▲「謎のブラックボックスパック」収録、《妖精の裏技 ラララ・ライフ》

 《ガガガン・ジョーカーズ》は《電脳鎧冑アカシック・オリジナル》と同様にクリーチャーサーチとなる。

 そして《薫風妖精コートニー》が8枚積めるということは、《妖精の裏技 ラララ・ライフ》が安定して唱えられるということだ。このカードのおかげでオボロティガウォックコンボを決めた後に無から1マナを生成するという、唯一無二の役割を果たしてくれる。

▲超天篇第1弾「新世界ガチ誕!超GRとオレガ・オーラ!!」収録、《BAKUOOON・ミッツァイル》
▲双極篇第3弾「†ギラギラ†煌世主と終葬のQX!!」収録、《次元の嵐 スコーラー》

 《妖精の裏技 ラララ・ライフ》が使えるなら、《次元の嵐 スコーラー》までつなげるのもそう難しくはない。

 さらにオボロティガウォックのフィニッシュ手段といえば、やはり《BAKUOOON・ミッツァイル》が定番だろう。盤面に残った《月光電人オボロカゲロウ》と《絶海の虎将 ティガウォック》をGRクリーチャーへと変換し、さらなる手札を確保したり、安全にフィニッシュするための妨害を挟めたりもする。この際《薫風妖精コートニー》を残すことができれば、あらゆる「マナドライブ」を達成し放題だ。

▲「100%新世界!超GRパック100」収録、《煌銀河 サヴァクティス》
▲革命ファイナル第2章「世界は0だ!!ブラックアウト!!」収録、《時の法皇 ミラダンテXII》

 しかも超GRゾーンに《煌銀河 サヴァクティス》を採用しておくことで、オボロティガウォックコンボで探し当てた《時の法皇 ミラダンテXII》で召喚ロックをかけながらダイレクトアタックを狙うことができる。

 というわけで、できあがったのがこちらの「オボロ・コートニー」だ!

 『オボロ・コートニー』

枚数
カード名
4 《薫風妖精コートニー》
4
《薫風妖精Re:コートニー》
4 《電脳鎧冑アカシック・オリジナル》
4
《月光電人オボロカゲロウ》
1 《赤攻銀 サハラン/レッド・マジック》
1 《陰陽の舞》
4 《絶海の虎将 ティガウォック》
1 《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》
1 《時の法皇 ミラダンテXII》
1 《BAKUOOON・ミッツァイル》
1 《次元の嵐 スコーラー》
4 《ガガガン・ジョーカーズ》
1 《セイレーン・コンチェルト》
1 《ローラー雪だるま》
4 《地龍神の魔陣》
4 《妖精の裏技 ラララ・ライフ》
枚数
超GRゾーン
2 《煌銀河 サヴァクティス》
2 《続召の意志 マーチス》
2 《ウォルナⅣ》
2 《クリスマⅢ》
2 《カット 丙-二式》
2 《天啓 CX-20》

 

???「《薫風妖精コートニー》8枚は『スペース・チャージ』を使ったデッキなどでも生かせそうですね!」

 そ、その声は!?

 デュエマロボ、デッドマン!!(グレートメカオーだからロボットダンスってこと……?)

デッドマン「まだ人間の身体に囚われており空腹という概念から逃れられていない研究仙人のために、また新しいカードを持ってきましたよ!」

 はたしてデッドマンが持ってきてくれたカードとは!?

 次回に続く!


ライター:まつがん                      
 
フリーライター。クソデッキビルダー。        
 
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。  
 
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。

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次回更新は2/4(金)更新!!