3つの発表が!
今回はちょっと趣向を変えまして……1日も早い発売時期の発表が待たれる『ディアブロ』シリーズの最新作『ディアブロ IV』に関する最新情報が入ってきたので、リリースベースの記事になるけど貼り付けておきます!!
この情報は、Blizzard Entertainmentが公式サイトで定期的に発信している“『ディアブロ IV』四半期アップデート”にあったものだ。
今回、あえて取り上げるのは、『ディアブロ IV』のゲームシステムに深く関わる要素がかな~~~り具体的に掘り下げられていたからで、同ソフトの発売を待つ人たちにぜひとも読んでほしいと思ったからであります。
発表内容は、大きくわけて3つ。
●アイテムのコンセプト
●パラゴン・ボードについて
●ビジュアルエフェクトについて
↑このようになっている。
本日はその中から、『ディアブロ IV』のアイテムコンセプトについての記述をピックアップしよう。
『ディアブロ IV』におけるアイテムのコンセプト
さて、ここからは余計なことはあまり付け加えず、発表内容をそのまま見ていただければと思う。解説してくれたのは『ディアブロ IV』のリード・システムデザイナーを務めるジョー・ピエピオラ氏だ。ひとつひとつ、見ていってみよう。
※以下、メーカーの公式見解に加筆などを加えた文章です。
【“+スキルランク”の特性】
『ディアブロ IV』では、“+スキルランク”のアフィックス(アイテム特性)が復活します。
プレイヤーがスキルにポイントを投資することで、スキルの効力は増していきますが、+スキルランクを持つアイテムを見つけることで、そのスピードを上昇させることができるのです。
またボーナスとして、プレイヤーが習得していないスキルの+スキルランクを持つアイテムを装備すると、その新たなスキルを使えるようになります。ポイントを投資する前に新しいスキルを試すには、またとない方法です。通常よりも10レベルも前に欲しいと思っていたスキルが運よく入手できれば、大幅なビルドの強化につながるでしょう。
【レジェンダリーアイテム&ユニークアイテムについて】
本作でもアイテムのトレジャーハントの側面には、レジェンダリー・アイテムとユニーク・アイテムの存在が欠かせません。
『ディアブロ IV』のレジェンダリー・アイテムの基本的な変更点としては、レジェンダリー・パワーが複数のアイテムスロットに表示されるようになったことが挙げられます。
“マーシャルアーツ”(バーバリアンのキック能力を強化する)のようなレジェンダリー・パワーを探している場合は、指輪や胸当て、兜などに付いていることがありますので、もう特定のアイテムを探す必要はありません。
ここで問題は、指輪につけたかったパワーが斧についていたらどうなるのか、ということです。あるいは、素晴らしいレジェンダリー・アミュレットを見つけたのに、そのパワーを使うことができない場合はどうでしょう?
そんなときのために新しい友である“オカルティスト(Occultist)”が登場します。
“オカルティスト”は、レジェンダリー・アイテムからレジェンダリー・パワーを抽出することができます。その過程でアイテムは破壊され、結晶化して精髄ができます。その精髄を別のレジェンダリー・アイテムに移すことで、その時点でアイテムに備わっていたパワーを上書きすることができます。精髄の素材は、取っておいて後で使うことも可能です。
ただし、ユニーク・アイテムはこの方法で修正を加えることはできません。その名の通り、ユニークであるというテーマ性が保たれます。
【トレジャーハンティングについて】
サンクチュアリの世界は広大です。ウェアウルフが生息する森、人食い部族が生息する枯れ果てた草原、死者が彷徨う霧に包まれた墓地などに、数限りない人気のない小径が続いています。
キャラクターはそこで多くの敵やモンスターに遭遇します。そうしたモンスターは、特定の種類のアイテムを集めるのが好きらしく、ほかのモンスターよりもその特定のアイテムをドロップする可能性が幾分高くなっています。
例えば、“盗賊”はメイスやクロスボウ、ブーツを好みます。ですが、もし新しい下衣を探しているなら、代わりに“溺れし者(Drowned)”を殺した方がいいでしょう。
これまでの議論の中で頂いた意見のなかに、「キャラクターのパワーの大部分が身に着けた装備によって決まってしまうので気持ちが萎えてしまう」というものがありました。
キャラクターのカスタマイズやプランニングは、それが戦闘時のパフォーマンスに与える影響が少ないと、やりがいがなくなってしまいます。その声を受けて『ディアブロ IV』では、レベルアップ時やサンクチュアリの世界を探索する際に行う小さな決断によって得られるキャラクターのパワーを、より重視しています。今日は、キャラクターのパワーについて計画している内容すべてをお話するわけではありません。ですが“パラゴン・ボード”という機能について詳しくお話しさせていただきます。
というわけで、いろいろとツッコミどころ満載ではあるんだけど……+スキルランクもオカルティストも、ビルドの幅を大きく広げてくれそうなので楽しみだな!!
では、次回は文末にある“パラゴン・ボード”について見ていきたいと思います!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『ディアブロ』公式サイト:
https://diablo4.blizzard.com/ja-jp/
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