ACT I最大のトラウマが
前回の記事で、リメイクされた『ディアブロ II』でも厳然と受け継がれてしまった恐怖のデスペナルティーについて言及させてもらった。
“受け継がれてしまった”なんて、若干迷惑っぽく感じているように読めてしまうかもしれないけど、じつはそれほどネガティブに思っているわけでもない。
むしろ、ゲームに格別の緊張感と恐怖を植え付ける格好の調味料になっていると思うので、これくらいのデスペナルティーは「いい塩梅だな!」と余裕をもって言うことができる。『ディアブロ III』のハードコアモードにある、
“1回でも死んだら、レベルも装備もお金もすべて失って、フリダシに戻る”
をさんざん遊んできたので、回収のチャンスがあるだけでも、
「ありがたいですッ!!!><」
と、地面に頭をこすりつけて感謝したい気分でありますw
でもね……。
このような余裕をぶっこけたのも、ACT Iの中盤くらいまでだったような気がする。
だって、物語が進み、
見覚えのあるエリアに足を踏み入れ……。
「あ! この、頭のおかしい鍛冶屋、いたなあ!!」
なんて中ボスクラスの敵を倒していくうちに……!
徐々に、ACT Iの最後に控えるボスのことを思い出してきてしまったから……(((( ;゚Д゚)))
そう、いるのだ。
このエリアの最奥に、ここまで相手にしてきたザコや中ボスとは明らかに存在感が違う、とんでもねえ敵がな……!
その敵の名は……!!
“アンダリエル”
20年前、まだ若かった当時の俺が、何度屠り去られたことだろう……w
アンダリエルがヤベェ奴ってことはわかっているので、それまでにどうにか装備をそろえて対抗できるようになっていないといけない。
そんな中、↓こんなステキな帽子を拾えたのは僥倖だったかもしれん。
ドルイド専用の“魔力のホーク・ヘルム”という頭防具だ。ただのマジックアイテムなんだけど……その効果として、ツタ、犬、精霊を呼び出す召喚スキルがひとつずつ付いている!!! これにより、
少ないスキルポイントで、護衛のペットをウジャウジャと引き連れることが可能となった!!!ww
傭兵のアンプリーサを入れれば、
左上のワイプに注目。じつに4体もの仲間を連れた、ハーメルンの笛吹き状態でダンジョンを闊歩することができるようになったぜwww
ただひとつ、この頭防具に“エセリアル”と書かれているけど、じつはコレが看過できないマイナスポイントなのだよ……。
武具には耐久力が設定されていて、使っていくうちにコレが減り、定期的に修理しないと本来の力が発揮できなくなってしまうんだけど、このエセリアルが付いているアイテムは“修理不可”なため、耐久力がゼロになったらせっかく発動しているスキルもすべて“なかったこと”にされてしまうのだ!!!><
じつに悲しいことなんだけど壊れるまでは使えるので、そのままペットを引きつれてダンジョンを攻略していく。
そして、まもなく……!
“地下墓地”の第4階層にこのような扉が……(((( ;゚Д゚)))
コレ、間違いない……!
20年前、ここを開けた途端に阿修羅のようなバケモノに襲われて、何度もデスペナを喰らった因縁の場所……!!
次回、アンダリエルと激突です!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『ディアブロ II リザレクテッド』公式サイト:
https://diablo2.blizzard.com/ja-jp/
※ゲーム画面はPlayStation 5ソフト『ディアブロ II リザレクテッド』のものです。
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