By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。
さて、本日夜中の24時にはマジック・ショーケース2021の配信が行われました。「マジック史上かつてない情報量でお届けするアナウンス番組」と銘打たれたこの配信では、主に新セット情報が発表され、その中ではあの「フォートナイト」や「ストリートファイター」とのコラボも予告されました。詳細は以下のツイートとそのスレッドにて発表されているので、配信を見逃してしまった方や内容を再度チェックしたいという方は以下のツイートをご参照ください。
【お知らせ】「マジック・ショーケース2021」へようこそ!今すぐ https://t.co/hX3QxInsiI にアクセスして2021年、そして2022年にやってくる多数のエキサイティングな出来事をチェックしましょう!
こちらのスレッドでは、放送にて公開された情報を日本語で順次フォローアップしていきますよ! #mtgjp pic.twitter.com/lEIHku7A8S
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) August 24, 2021
2022年最初のスタンダードセット……それこそが、初代神河ブロックより2,000年後を描いた『神河:輝ける世界』です。
ネオンきらめく近未来都市に、かつての面影を残す新たな神河次元。その闇を――忍者が征く! #mtgjp pic.twitter.com/GmOv3irryp— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) August 24, 2021
私個人の感想としては、2022年冬の新セット『神河:輝ける世界』の発表が気になりました。映画『ブレードランナー』や、押井守監督作品を彷彿させる世界観がかっこいい! マジックがサイバーパンクの領域に突入するというのはなかなか衝撃的なニュースでした。
来シーズン以降のトーナメントに関する情報が発表されなかったことは残念ですが、おそらく現在もいろいろと企画を調整してくれている最中なのでしょう……! 今後も何らかの発表があればこの連載でも取り上げていきたいと思います!
さて、それでは今週もスタンダードのデッキリストを見ていきましょう!
STANDARD CHALLENGE on August 23, 2021
いよいよ現スタンダード環境で遊べるのも残すところ1ヶ月ほど。国内では日本選手権の予選も開始され、スタンダード環境はいよいよ大詰めです。上位に入賞しているデッキを見ると、これまで環境を牽引してきた「スゥルタイ根本原理」や「ナヤアドベンチャー」を回している方もいれば、思い思いのカードをたくさん詰め込んだ(?)オリジナリティあふれるデッキで参加している方も見受けられました。
今回はそんなデッキリストの中から、「青黒コントロール」をご紹介してまいります!
青黒コントロール(使用者:Venom1選手) | |
---|---|
枚数 | カード名(メインボード) |
4 | 《清水の小道》 |
1 | 《這い回るやせ地》 |
2 | 《廃墟の地》 |
2 | 《ストーム・ジャイアントの聖堂》 |
6 | 《島》 |
5 | 《沼》 |
4 | 《欺瞞の神殿》 |
2 | 《ゼイゴスのトライオーム》 |
2 | 《砂漠滅ぼし、イムリス》 |
1 | 《悪夢の詩神、アショク》 |
2 | 《絶滅の契機》 |
1 | 《死に至る霞》 |
2 | 《影の評決》 |
1 | 《塵へのしがみつき》 |
3 | 《軽蔑的な一撃》 |
4 | 《無情な行動》 |
1 | 《神秘の論争》 |
1 | 《否認》 |
4 | 《パワー・ワード・キル》 |
3 | 《君は悪党の住処を見つけた》 |
2 | 《精神迷わせの秘本》 |
3 | 《真夜中の時計》 |
4 | 《サメ台風》 |
枚数 | カード名(サイドボード) |
1 | 《砂漠滅ぼし、イムリス》 |
1 | 《塵へのしがみつき》 |
2 | 《神秘の論争》 |
1 | 《否認》 |
1 | 《死に至る霞》 |
2 | 《強迫》 |
2 | 《エルズペスの悪夢》 |
1 | 《悪意に満ちた者、ケアヴェク》 |
1 | 《悪意の打ちつけ》 |
1 | 《オニキス教授》 |
2 | 《才能の試験》 |
打ち消しやドローの色である青と、除去と手札破壊の色である黒。対戦相手を妨害することに長けたこの2色の組み合わせは、コントロールの代名詞と言ってもいい存在です。白青は大量除去やカードアドバンテージの獲得によって”対戦相手よりも優位に立つ”カラーリングであるのに対し、青黒は対戦相手のしたいことを阻害することで”対戦相手を不利な立場に追い込む”ような戦略を目指します。
『フォーゴトン・レルム探訪』に収録された《砂漠滅ぼし、イムリス》は強力なフィニッシャーで、5マナと比較的軽めのコストにも関わらず《黄金架のドラゴン》を止めることができる5/5飛行という優秀なサイズ、さらに護法による除去耐性と攻撃が通ったときにカードアドバンテージを得ることができる能力を持ち合わせたクリーチャーです。
《イムリス》によるビートダウンか、あるいはトークン生成能力とボードに干渉する能力の2つを持ったプレインズウォーカーの《悪夢の詩神、アショク》がこのデッキのフィニッシャーです。最終的にこれらがゲームを決めるまでゲームを繋ぐため、デッキには大量の除去と打ち消し呪文が搭載されており、古き良き青黒コントロールのリストといったデッキリストになっています。
興味深いのは、万能打ち消し呪文として《君は悪党の住処を見つけた》が採用されていることです。打ち消しかルーティング(※カードを引き、その後同じ枚数捨てる軽量ドロー呪文のこと)の2つのモードを選択することのできるこの呪文は、赤単など打ち消しが効きにくい相手に対しても完全に腐ることはなく、便利な呪文と言えます。3マナの万能打ち消しカードの枠は現スタンダード環境の中でも《襲来の予測》など強力なものが揃っていますが、どうやら打ち消し呪文だけはローテーションに先駆けて代替わりが起こっているようです。
先週末のスタンダードチャレンジでは、これに似たデッキリストが複数入賞していました。前環境までは滅多に見られなかった青黒コントロールですが、『フォーゴトン・レルム探訪』環境に入ってから《イムリス》と《君は悪党の住処を見つけた》の加入もあってデッキが成立するようになったということでしょうか。個人的にコントロールデッキは好きなデッキなので、さっそく僕も回してみたいと思っています!ぜひみなさんも、この環境末期のスタンダードをたっぷりと楽しんでみてはいかがでしょうか?
ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。
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