第126回 「アモン」
公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回は、イラストが特徴的な“アモン”を大紹介!!
真夏の暑さにやられて気分が完全にダークサイドに堕ちかけているので……今回からしばらくは、“悪魔系”のモンスターを紹介していきたい!! この動機、我ながら完璧だと思ったね。
今回解説するのは、そのイラストがあまりにも特異な水属性のモンスター“アモン”である。
アモンが初めてパズドラに登場したのは、いまから8年も昔の2013年3月29日。
導入された新たなタイプ“悪魔系”の雄として、鳴り物入りで実装されたのである。
ちなみに同期の悪魔シリーズのモンスターは、火属性がベリアル、木属性がアスタロト、光属性がバアル、そして闇属性がルシファー。
どのモンスターも、いまや“懐かしの”という冠付きで見られがちだが、定期的に新たな進化が追加されてオールドファンを喜ばせている。
アモンで目を引くのは、なんといってもその容姿だ。
この悪魔は、ヨーロッパに伝わる多くの魔術書に登場するのだが、『地獄の辞典』という書物ではフクロウの頭にオオカミの胴体、ヘビの尻尾を持つ姿で描かれている。
奇妙ないでたちながら肉体は強靭で、多くの悪魔の中でも上位の序列に位置していたとされている。
パズドラのイラストでも、屈強さとともにフクロウやオオカミを想起させるデザインが盛り込まれているが、これはグリモワールで描かれているアモンの特徴を忠実に再現したものという感じがしますな。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
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