【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×ひいらぎが語るシューター系を使いこなすためのポイント~2~

トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる× ひいらぎ 第2回】

あとばる×ひいらぎ選手による対談の第2回目。

今回はエイムや立ち回りで意識すべきポイントや、上達するためにはどんな考え方をすべきかといった点について語ってもらったぞ。

 

あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
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ひいらぎ
シューター系のブキをメインで使用する実力者。エイム、視野の広さ、ポニショニングなどすべてが高いレベルにあり、そのクレバーな立ち回りは、シューター系を使う上で非常に参考になる。また、2対1といった不利な局面でもうまく相手を捌くなど、生存能力も極めて高い。「スプラトゥーン甲子園」や「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」など大会での実績も抜群で、シューター系を使うなら、ぜひチェックしておきたいプレーヤーのひとりだ。

「当てる感覚」を体に覚えさせることが大事

――ひいらぎ選手はシューターを使っていますが、エイムで意識していることはなにかありますか?

ひいらぎ:エイムに関してはもともと感覚でやっていたので、あまり意識していることはないんですけど、強いて言うなら「当てる感覚を身に着ける」ことですかね。これは試し打ち場でバルーンをすばやく割るのを繰り返すだけでも、だいぶ感覚が身につくと思います。あと、サボらないで毎日やることも大事ですね。

 

――やっぱり、日が開くと感覚が鈍ったり忘れたりしてしまう?

ひいらぎ:そうですね。ただ、毎日やっているのにエイムの精度が悪い場合は、逆にちょっと開けた方がいいですね。一回リセットするというのもけっこう大事だったりするので。

 

 

――ジェットパックを使うときに意識していることはありますか?

ひいらぎ:ジェットパックって1発目が一番当たりやすいので、初弾は特に集中意識して狙うようにするのと、できるだけ視野を広くすることですね。たとえば、左に撃っているときに右側に敵がいたとして、右側の敵は左を撃っているからこっちは見ないだろうと思って甘えた動きをしてくることがあるんですね。なので、わざと逆を向いて油断させてから狙うというのがわりと強かったりします。

 

――フェイントを入れるわけですね。

ひいらぎ:そうですね。あとは最後の一発、来ないと思っているところに撃ち込んだりとか。ジェットパックは最初と最後の一発がけっこう大事かなと思います。

 

――ジェットパックのエイムを上手く合わせるコツはなにかありますか?

ひいらぎ:ジェットパックは弾が遅いので、「相手がこう動いたとしたら、先にここにエイムを置いておけば直撃で当たるな」という感覚を自分に染み込ませるんですよ。相手がそこにいるからそこに撃つんじゃなくて、相手があっちに避けようとするから先にそこに置いておくみたいな感じですね。

 

――そこの感覚は経験で掴んでいく感じですよね。

ひいらぎ:そうですね。読み合いになるので、経験を積んでいくしかないですね。

 

――ちなみにジェットパックのときは、ギアの「受け身術」は必ず入れているんですか?

ひいらぎ:必ずというわけではなく、シャープマーカーを使うときは入れるようにしています。

 

▲受け身術はジェットパック終わりの着地でも有効。利用することで、着地を狩られづらくできる。

 

――それはどういう理由で?

ひいらぎ:シャープマーカーはスペシャルゲージの必要ポイントが少ない上に、メインの塗り性能も高いので、ジェットパックを軸にした立ち回りがしやすいんですね。そうなるとジェットパックを撃つ回数が増えるので、撃ったあとの着地をできるだけ狩られにくくする意味で受け身術を積むようにしています。

 

――シャープマーカーネオの立ち回りではどんなことを意識していますか?

ひいらぎ:メインの弾がブレないのでジャンプ撃ちをうまく活かすことと、クイックボムでのサポートや追い討ちをしっかり行うということは意識しています。あと、打開ではボムピッチャーを必ず溜めるようにしていますね。

 

 

――そこは、しっかり溜めてから打開をしていく?

ひいらぎ:そうですね。メインでキルが取れるならそれでいいんですけど、拮抗状態というか、相手が完璧に固めに入っているときなんかは、やっぱりボムピッチャーが起点になって打開していくことが重要になります。

 

漠然とプレーしていても上達にはつながらない

――ひいらぎ選手は敵のさばき方も非常に上手ですが、敵2人に囲まれたといった、不利な局面ではどんなことを意識して立ち回っていますか?

ひいらぎ:どのゲームでもそうなんですけど、1人からの射線を切って、1人捌いてからもう1人を捌くという対面の流れがあるんですよ。たとえば相手がシューターとチャージャーだとすると、単発のチャージャーより、バババッと撃ってくるシューターの方がずっときついじゃないですか。
 だから優先順位としては、最初にシューターを倒して、チャージャーはそのあとで楽に倒すみたいな。基準としてはエイムがいらないブキを先に倒しますね。シューターとかチャージャーとかって細かいエイムが必要じゃないですか。
 それに対してバケツとかローラーとかはずっと撃っているだけでいつか当たってしまう可能性が高い。なので、そういう削られる可能性が高いブキを最初に狙うようにはしています。

 

――あと、敵の位置把握も非常に的確ですよね。敵の位置はどのように把握していますか?

ひいらぎ:やっぱり予測ですよね。ある程度はわかるというか、「大体ここにいる。やっぱり来た」みたいなのが多いんですよ。やっていて見えている敵の位置はわかるじゃないですか。見えない敵は1人か2人なので、その2人の位置をある程度、自分の頭の中で予測しておく。 
 単純な例でいえば、自分たちの塗りがいっぱいあって、そこにひとつ相手のインクが塗られている箇所があったら、「そこにセンプクしているかも?」って予測ができますよね。そうやって、ちゃんと敵のいそうな位置を絞り込みながらプレーしていけば、自然と予測できるようになるんですよ。

 

――X帯になかなか行けない人も多いと思うんですけど、そういう人に向けて自分はこういうことを意識したら上手くなったとか、勝率が上がったということがあれば教えください。

ひいらぎ:考えることをやめないことですね。試合中のプレーについても漠然と動くのではなく、「なぜ自分はこの行動をするのか」というのを決めてから動くべきだし、それが通らなかった場合は「なぜダメだったのか」ということをきちんと考える。これを繰り返していくと、めちゃめちゃ成長のスピードが速くなると思います。

 

▲なぜうまくいかなかったのかを考えることで、次回以降の改善につながる。負けた試合の中にこそ成長のヒントがあるのだ。

 

ひいらぎ:あと、反省点は絶対にメモしたほうがいいです。メモすることで、自分の中でどんな反省点があったのかをきちんと整理できますし、やっぱり頭の中で思うだけだとすぐに忘れて同じミスを犯してしまいやすいんですよ。

 

――あとばる選手は「こういうことをしたら自分のレベルアップにつながった」と思うことは、なにかあったりしますか?

あとばる:最近だと、他のプレーヤーに自分の視点を見てもらって指摘してもらったのが一番成長を感じたことですかね。以前この対談にも来てもらった、るすくん(https://corocoro-news.jp/262497/)にカラマリの対抗戦に入ってもらって、いろいろと指摘してもらったんですけど、試合中に自分のした動きって自分の中では全部理由が説明できるんですよ。でも、その上で「それが間違っていたよ」と言われたときに、それをどうやって自分の中に流し込むかみたいな作業が、すごく自分の中での成長につながった感覚があって。

 

――なるほど。

あとばる:やっぱり、自分では正解だと思っていたことに「間違い」と言われても、なかなかスッとは受け入れられないじゃないですか。でも、その指摘を自分の中で噛み砕いて、「ああ、なるほどな」と理解したときに、だいぶ動きが変わったのを実感したので、そういう答えに辿り着くまでの過程というのがすごく大事だなとは思いましたね。
 だから変な話、YouTubeとかにいろんな解説とか上がっていますけど、それを見て納得した気になるだけなのはたぶんダメなんだろうなとは思います。なぜ、そういう話になっているのかを、自分の立場に置き換えて消化していった方が身になる気はしますね。

 

【今回のまとめ】
・エイムの精度を上げたいなら試し撃ち場でひたすら反復練習すべし!
・考えてプレーしないと上達しない!
・反省点を見つけたらメモしておこう!

 

次回も引き続き、あとばる選手とひいらぎ選手の対談をお届け。最近人気の.52ガロンについてふたりに語ってもらうぞ。

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次回は7/13(火)更新!!