By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。
『フォーゴトン・レルム探訪』の新カード情報が続々と出てきています。今回は通例より少しだけ早く、来週の週末にはMTGアリーナとMagic Onlineでリリースされる予定となっています(紙のカードは7月23日発売)。新カード情報が全て公開されるのは来週頭の7月5日(月)ごろになるようです。
【お知らせ】いよいよ本日深夜より、『フォーゴトン・レルム探訪』のプレビュー期間が本格始動!
期間中は土日を除く各日24時30分よりカードプレビューを含む映像コンテンツをお届けする予定です。お楽しみに!#mtgjp #MTGDND https://t.co/1O4xjdSU7W— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) June 29, 2021
新しいメカニズムの「ダンジョン」や、TRPGらしさあふれるフレイバー・ワードなど、随所に『ダンジョン&ドラゴンズ』の小ネタが散りばめられており、非常にユニークなセットとなりそうですね!
さて、新セットの情報も気になるところですが、今週もさっそく最新のデッキリストを見ていきましょう!
LEGACY CHALLENGE on June 20, 2021
普段はスタンダードのデッキをご紹介する機会が多い本連載ですが、今回はレガシーのデッキをご紹介していきたいと思います。
今月11日に発売された『モダンホライゾン2』。セット名には「モダン」とありますが、もちろんモダン以外のフォーマットであるレガシーやヴィンテージにも大きな影響を与えています。
ウルザラガバン(使用者:Ark4n選手) | |
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枚数 | カード名(メインボード) |
2 | 《乾燥台地》 |
2 | 《溢れかえる岸辺》 |
1 | 《カラカス》 |
1 | 《霧深い雨林》 |
2 | 《汚染された三角州》 |
1 | 《沸騰する小湖》 |
3 | 《Tundra》 |
4 | 《ウルザの物語》 |
3 | 《Volcanic Island》 |
3 | 《不毛の大地》 |
2 | 《濁浪の執政》 |
1 | 《ファイレクシアン・ドレッドノート》 |
4 | 《敏捷なこそ泥、ラガバン》 |
1 | 《真の名の宿敵》 |
4 | 《思案》 |
4 | 《渦まく知識》 |
4 | 《目くらまし》 |
1 | 《否定の力》 |
4 | 《意志の力》 |
2 | 《稲妻》 |
4 | 《もみ消し》 |
4 | 《剣を鍬に》 |
1 | 《改良式鋳造所》 |
1 | 《魂標ランタン》 |
1 | 《行き詰まり》 |
枚数 | カード名(サイドボード) |
1 | 《否定の力》 |
1 | 《封じ込める僧侶》 |
1 | 《仕組まれた爆薬》 |
1 | 《墓掘りの檻》 |
1 | 《渋面の溶岩使い》 |
1 | 《無のロッド》 |
1 | 《真髄の針》 |
3 | 《虹色の終焉》 |
2 | 《紅蓮破》 |
1 | 《赤霊破》 |
1 | 《外科的摘出》 |
1 | 《ヴェンディリオン三人衆》 |
今回ご紹介するデッキは「ウルザラガバン」と呼ばれる新しいアーキタイプです。分類としてはクロックパーミッション……に分類されるのでしょうか? とはいえダメージレースを制することよりもアドバンテージ&シナジーで戦う新機軸のデッキで、圧倒的パワーカードである《敏捷なこそ泥、ラガバン》と《ウルザの物語》の2枚が独特のデッキコンセプトを実現させています。
vol.112の冒頭でも書きましたが、『モダンホライゾン2』に収録されているトップレアのこの2枚は段違いのカードパワーで、下のフォーマットになっていくほど強い能力を持っています。《ラガバン》の対戦相手のライブラリートップを”盗む”能力も、モダン以上にパワーカードが多く使われているレガシーではさらに強力ですし、《ウルザの物語》もサーチ先が増えるため強いです。
このリストのユニークなところは、《ファイレクシアン・ドレッドノート》を採用しているところです。《ウルザの物語》でサーチしつつそのETB能力を《もみ消し》で打ち消すことで、手軽に12/12トランプルを着地させる「スタイフル・ノート」コンボを成立させることができるようになっているのです。
ジェスカイ(青赤白)の3色デッキなのに《不毛の大地》と《ウルザの物語》など無色土地を7枚も採用しているのはなかなか思い切った構築に見えますが、デッキ自体がロングゲームを想定しているようで、対戦相手をスローダウンさせるための妨害カードが数多く採用されています。長くゲームを続けていれば必然的に色マナ不足に陥る機会も減りますし、そもそも土地もレガシーデッキとしては多めに22枚も採用されています。
他にも『モダンホライゾン2』の新カードとしては、《濁浪の執政》も採用されています。禁断のキーワード能力「探査」を持った新たなフィニッシャーの新登場に多くのプレイヤーが湧きましたが、その実力も下馬評通りの強さのようです。「探査」を最大限利用すれば2マナで出せる飛行クロック、というのは往年のフィニッシャーである《墓忍び》を彷彿させますが、《濁浪の執政》の場合はサイズが5/5では済まない場合が多いでしょう。
強力なカードが多数増えたレガシー環境は、今後もさらに激化していくことが予想されます。個人的にはマーフォークデッキの復権などもありえるのでは!?と思っているのですが、どうなっていくのでしょうね……今後の展望に期待が高まります!
ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。
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