島の生き物を、おもしろおかしく解説!
6月になって、ルナステラ島で獲れる魚や虫の種類がドッと増えたので、ぼちぼちこのコーナーをやらないと……解説待ちの生き物が溜まり過ぎてネタが大渋滞を起こしてしまう!!!w
という危機感のもと、第427回目の日記以来、ひさしぶりにこのテーマで書くことにしました。
題して……世界一おもしろい『あつ森』生き物図鑑!!
今回、俺が長々と解説を書きたいと思っている生物とは……!
6月になって新たに登場した……!!
世界最大の淡水魚!! ピラルク!!!
……ではなく。
どこまでもアナタについていきます!! 魚界最強の腰ぎんちゃく!! コバンザメ!!!
……でもなく。
もういっそ……昆虫世界のザコ・オブ・ザコ!! 夏の斥候なカワサキカラー!! カナブン!!!
でもないです(だったら書くなよ)。
以前、6月いっぱいで島から消えてしまい、しばらくは会えなくなってしまう生き物を紹介する記事を書いたけどさ。
そのなかで、超レア魚である“オオイワナ”と並んで、
地味に、日本の田舎の渓流だったらたいてい見掛ける“上流の庶民派”、ヤマメも、7月以降は釣れなくなると書いて全国の『あつ森』ユーザーに衝撃を与えてしまった。
そう、釣れなくなるんですヤマメ。
『あつ森』での生息時期は3月~6月、9月~11月の2パターンあって、これはヤマメの禁漁期も関係している采配なんだろうなきっと(いや知らないけど)。
つまり、6月を逃すと9月までは完全に渓流から姿を消してしまうので、まだ図鑑を埋めていない人は本気で釣り糸を垂れるしかないのである。
そんなヤマメは、群馬の田舎育ちの俺にとっては非常に馴染み深い魚のひとつ。
昭和の群馬県下仁田町界隈では、
渓流釣り=ヤマメ釣り
と言っても過言ではなく、下の解説で詳しく書いているけど、超釣りバカである俺の実兄などは、ひとたび渓流に潜ると1日に100匹単位でヤマメを釣ってきたりしたものだ。
いまだに実家に帰ると、アニキが釣ってきたヤマメが大量に冷凍保存されているので、塩焼き、ムニエル、煮つけ、から揚げ(コレが絶品)などなど、ヤマメ料理をフルコースで振る舞ってもらったりする。スポーツフィッシングの対象魚としても、また胃袋を満たす“超おいしい魚”としても、ヤマメはイワナやマス以上に田舎の人たちの心に根付いている存在なのだ。
そんなヤマメの、勝手な解説が↓こちらですw
俺とヤマメ
ヤマメは、サケ目・サケ科に属する“サクラマス”のうち、一生海に行かず河川で過ごす“河川残留型”の個体を指す名称。日本では、北海道から九州までの渓流部(川の上流)に生息している。
たいへん美しい魚で、身体の側面に上下に長い“パーマーク”と呼ばれる模様があり、見るものを魅了する。さすが“山女魚”という文字を当てるだけあるなと。ちなみに、同じ渓流魚であるイワナは“岩魚”という武骨な漢字が当てられているが、実際に見た目は地味で、いかにも“岩の魚”って感じがするんだから、字を考えた昔の人ってスゴい。
ヤマメは渓流釣りの対象魚として非常に人気があるが、その理由の7割くらいは「食うとたまらなくうめえ!!」という事実が関係していると思う。塩焼き、丸ごと唐揚げ、酢漬け……などなど、クセも臭みもまったくないその身は、見た目以上に人々を魅了してやまない。とはいえ、いくらうまいからと言って年がら年中釣られてしまったら資源の枯渇が懸念される……ということで、ヤマメの産卵期(秋から春にかけて)はたいがい、禁漁期間とされている。
ちなみに、俺の実家のオヤジと兄貴は呆れるほどの釣り好きで、シーズンになるとヤマメとイワナを釣るために渓流にこもり切りになっていた。
そこら中に清流が流れていた群馬のド田舎という環境も多分に影響していたと思うけど。で、帰宅するたびに数十匹……下手すると100匹単位でヤマメを持ち帰るので、ウチの実家の冷凍庫はつねに数百匹のヤマメ(加えて冬はワカサギ、夏はアユ)が冷蔵保存されていた。おかげで俺は幼少期から吐くほどヤマメを食ってきたので、いまは泳いでいる姿を見るだけで盛大にゲップが出る。
もうひとつついでに書くと、俺が小学校低学年のとき、若かりし日のオヤジが釣り竿と“びく”(魚を入れる入れ物)を持って、大慌てで帰宅したことがある。
ナンダナンダと駆け寄ると、オヤジは「か、怪物を釣っちまった!!」と言って、瞳孔が開いた目でびくを見つめた。恐る恐る覗き込むと……そこに入っていたのは、35センチオーバーの巨大なヤマメ!w
あまりにもうれしかったらしくこのヤマメは剥製にされ(レックスにお願いしたのかもしれない)、いまも実家のオヤジの部屋に飾られているw
1年前の今日は?
せっかく丸1年、1日たりとも欠かさずにプレイしているので新企画“1年前の今日は?”と題して、“昨年の今日のスクショ”を1枚掲載していこうと思います!
ちょうど1年前、2020年6月9日の様子は↓こちらです。
そうそう! ついにキャンプサイトドラフト1位どうぶつである1ごうが訪問してくれて、「『あつ森』を始めてから、今日がいちばんうれしい!!><」と涙ながらに感激したんだったw
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
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