By まつがん
~前回までのあらすじ~
ちなみにこの「妄想構築録」は2018年の7月14日から連載を開始したので、そろそろ丸3年続いたことになる。そう……こう見えて3年近くよくわからない踊りを踊り続けてるんだからデッドマンはすげー奴だよ (唐突な持ち上げ)
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「カードを引く (=ドロー)」という行為は、カードゲームにおいてはとりうるプレイの選択肢の拡張を意味する。
ゆえに、無数にある選択肢の中から最適なプレイを選び取ることが求められるカードゲームという枠組みにおいて「カードを引く」ことができるカードは、とりわけそれが複数枚にアクセスできるならば、下準備としては最強の行動ということになる。
とはいえ、もちろん増えた選択肢は実際のアクションとして実行に移す必要があるので、あまりにマナコストが重すぎて行動を起こす前に負けてしまうようでは意味がない。
したがって「カードを引く」能力を持つカードは、「軽く」「より多く」引けることが求められるのだ。
それでは紹介しよう。こちらが6月26日(土) に発売予定の王来篇第2弾「禁時王の凶来」に収録される新カード、《T・T・T》だ!
3マナでカードが3枚引ける……だと……???🤔🤔🤔
デュエル・マスターズにおいては、「カードを1枚引く」は《ガード・グリップ》で1マナ、「カードを2枚引く」は《エナジー・ライト》で3マナ、「カードを3枚引く」は《サイバー・ブレイン》で4マナというのが伝統的なコスト査定であったところである。
そのうち《サイバー・ブレイン》だけはS・トリガーという別軸の強さもあってプレミアム殿堂となってしまってはいるものの、調整版である《王立アカデミー・ホウエイル》が問題なく使用できている現状、単純なドロー枚数とマナとの相関で言えば「カードを3枚引く」はやはり4マナが適正とされてきたはずなのである。
そしてそのことは、水のカード限定とはいえほぼほぼ3マナ4ドローになる《ストリーミング・シェイパー》が殿堂カードとなっていることからも間接的にうかがえる。
だが、そこにきてこの《T・T・T》は3マナ3ドローという、プレミアム殿堂カードをもしのぐドロー効率を実現しようというのである。
《T・T・T》の登場はまさしく、デュエル・マスターズ20年目という歴史の節目に訪れた革命的事象であると言えるだろう。
もちろん3枚引けるカードが3マナで登場したことは歴史的に目新しいというだけではなく、より実戦的な恩恵もある。4マナの呪文と3マナの呪文とでは、シナジーを形成できる範囲が大幅に異なるからだ。
3マナとなると、たとえば《ミラクル1 ドレミ24》で踏み倒したり、《超次元ドラヴィタ・ホール》で回収できたりもするのである。これならば現代デュエル・マスターズのカードパワーに比しても後れをとることはないだろう。
さらにこのカードの使い道は、ただ手札を増やして準備をするというだけにとどまらない。
《知識と流転と時空の決断》や《瞬閃と疾駆と双撃の決断》のように複数のモードを持っているため (一つしか選べない点は異なるが)、状況に応じて「相手のクリーチャーを3体までタップ」してブロッカーを排除したり、「次に召喚するクリーチャーのコストを3下げてスピードアタッカーを与える」ことで追加打点を確保したりすることもできるのだ。
「3体までタップ」「3ドロー」「3マナ軽減+スピードアタッカー付与」という3つのモードを持つこの新世代の呪文がデュエル・マスターズの歴史にどのような影響を与えるのか、その活躍ぶりに要注目だ。
それでは早速この《T・T・T》を使って、新しいデッキを作っていくことにしよう。
次回に続く!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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