トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる× shou 第2回】
あとばる×shou選手による対談の第2回目!
今回はN-ZAP85での対面を仕掛ける際のポイントや、さまざまな場面での立ち回りについて語ってもらったぞ。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
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昨年、ハイレベルなメンバーが集まるエリア杯で脅威の5連覇を達成するなど、「いまもっともガチエリアが強いZAP使い」と言っても過言ではない超実力者。そのミスのない安定した立ち回りと、状況に応じた的確な判断力は、ZAP使いのお手本といえるもの。また、不利な局面でも生き残って相手を返り討ちにするなど、キャラコントロールと対面力も非常に高いスキルを持ったプレーヤーだ。
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N-ZAP85で対面に勝つためには?
――shou選手はN-ZAP85の強みと弱みはどう考えていますか。
shou:良くも悪くも全部できちゃうんですよね。塗りもできるし、キルもできる。ただ、全部できるが故にどれも80点くらいの性能しか出なくて、キルブキに対してはキルでは劣っちゃうし、本当に塗れるわかばシューターとかにだったら塗り負けちゃうし。なので、強いブキとは言われていますけど、ちゃんと考えて使わないと、どれも中途半端になってしまうブキかなとは思います。
――なんでもできるのが強みでもあり、弱みでもあると。
shou:そうですね。特出した部分がない、お手軽ブキという感じなんですよ。
――ガチマッチの立ち回りで意識していることはありますか?
shou:ガチマッチの場合はどうしても自分から前に出てキルをとる動きをしていかないと勝てないので、イカ速度アップを多く積んで、できるだけ前に出やすいようにはしています。それで、一応Xパワー2900まではいけたんですけど、もともとガンガン前に出てキルをとるタイプではないので、3000まではちょっと厳しいかなという感じですね。
――対面を仕掛けに行く場合に意識していることはありますか?
shou:インクアーマーをつけてから仕掛けるようにしていますね。お互いにインクアーマーが付いているときは、とにかく1発目で相手のインクアーマーを割ることに集中して、うまく割れたら自分の足元を整えて対面するみたいな感じで、基本的にこっちにインクアーマーがあって、相手にない状態であればまず勝てるので。
――あとばる選手もZAPを使うことがあると思うんですけど、H3リーガンと違ってZAPのときに対面で意識していることはなにかありますか?
あとばる:射程とかキル速度とかの兼ね合いで、一気に倒すってことがなかなか難しいブキなので、1回の詰めで倒し切るというよりは、1~2発当てて相手の弾を避けて、また1~2発当ててみたいな、戦い方をすることは意識していますね。1回でこっちの確定数を当て切ろうとすると、向こうの方がキル速が速くて、逆に倒されちゃうことがめちゃめちゃ多いので、最初から倒し切るというよりは、削り取って勝つみたいな対面の仕方は意識してますね。
――確かに強引に倒しにいって、相手の方がキル速度が早くて逆に倒されるということはよくあります。
あとばる:やっぱり、自分が生き残ることが大事なので。ガチマッチはまたちょっと話が違うとは思いますけど。
――ガチマッチだと無理してでも倒しに行かないと、どうにもならない場面も多いってことですよね。
shou:対抗戦とガチマッチでは、戦い方がまったく違ってきますからね。ガチマッチは、とにかく前線を維持しておかないとジリ貧になっちゃうので。
――なるほど。ちなみにキューバンボムはどういう局面で投げるとか、なにか自分の中で決めていたり、意識していることはありますか?
shou:抑えのときに、相手に来てほしくないところに投げるのが一番意識していることですね。あと、遮蔽物があるところで対面するときは、キューバンボムを投げて逆側に置き撃ちしておくとかは使います。
――エリアでのN-ZAP85のギアで必須だと思うものは?
shou:ラストスパートと対物攻撃力アップですね。そもそも対物攻撃力アップがないと、ZAPってインクアーマーを1発で割れないんですよ。だから対物攻撃力アップは必須で、ラストスパートも強いよねって感じでつけています。
あとは、相手インク影響軽減も0.1あるといいかな。残りは好みやプレースタイルに応じて、移動速度アップ系やスペシャル増加量アップなんかを積む感じですね。
マニューバー系はスライドを使い切らせてから倒せ!
――N-ZAP85を使っていてマニューバー系が苦手な人もいると思いますが、対面でのコツはなにかありますか?
shou:マニューバー系は、スライドを使い切らせてから倒すのがポイントですね。たとえば、クワッドホッパーなら、とにかく先に4回スライドさせて、使い切って止まったところを撃つみたいな。逆に言うと、相手のスライドが残っているうちは、倒すことよりも弾を避ける意識で立ち回る。
マニューバー系は全部この意識でいいと思うんですけど、デュアルスイーパーだけは例外で、相性的にかなりキツイので、デュアルに関しては見たら逃げるレベルでいいかなと思います。
――ローラー系に対しては、どんなことを意識して対面していますか?
shou:ローラー系はやっぱりセンプクが怖いので、しっかりクリアリングすることが大事ですね。ちょっとでもインクが残っていたら、センプクしている可能性があるので、とにかく相手のインクを塗りつぶしておく。もともと、塗り枠のZAPはセンプクで狙われやすいんですよ。
落としたら、相手からするとアドバンテージしかないので。とくに塗り状況が悪いときに焦って前に出ると、大体やられちゃいますね。あと、対面に関しては、慣性キャンセルで相手を釣るような動きを入れて、相手に1発撃たせてから、こっちが狙うみたいな感じで動くと捌きやすいと思います。
――あとばる選手はH3リールガンを使っていて、マニューバー系やローラー系はそこまで苦には感じないですか?
あとばる:そうですね。ローラーに関しては射程と塗りで潰せるので、ローラーにセンプクキルされたらされる方が悪いなという感じでやってますね。マニューバー系はさっきshouさんが言ったようにスライドを使い切らせてから硬直を狙うといった感じで、相手に使い切らせるまでは基本的にはこちらからは撃たないですね。
――そこまで徹底しているんですね。
あとばる:H3リールガンは射撃後に硬直があって、外すとそこを狙われて倒されてしまうんですよ。なので、相手の弾を慣性キャンセルとかで避けつつスライドを誘発させて、相手がスライドを使い切ったところにワントリガーという感じでやってます。
短射程のクアッドホッパーとかだったら、そもそも近づかせないで射程だけで押すこともできるんですけど、もしスライドで避けられてしまったら、スライドを使い切らせるまでこっちがひたすら避けますね。
――すごく初歩的な質問なんですけど、シューターで高台から下の敵を狙うのって難しくないですか?
shou:難しいですね。
――アンチョビットゲームスの自陣側の高台から下とか、モンガラキャンプ場の塀から自陣エリアのある下とか、うまく当てられないことが多いのですが、そういう高さのある場所から下にいる敵を狙う際に意識しておくべき点はありますか?
shou:基本はキューバンボムで敵の動く位置を絞るんですよ。左に投げて右を撃っておくだけとかにするとか。左右に動かれちゃうと、高いところから下に当てるのは本当に難しいので、置き撃ちで済ませられるようにするというのが1番の対処法かな。変に追いかけずに1点に集中してエイムを置いておくと、けっこう当てやすいかなと思います。
――あとばる選手はH3リールガンで上から下の敵を狙うときは、どういう感じでやっているんですか?
あとばる:基本的に45度くらいの角度でしか撃たないですね。そもそも『スプラトゥーン』って真下は撃てないので、それより内側に入られるとほぼ当てられないんですよ。なので、その前にちゃんと手前側を塗っておいて、自分が有利な状況を作ることが大事ですね。
――そこより内側に入られたら、もう退いた方がいい?
あとばる:退くのがいいですね。ZAPだったらまだセンプクして、相手が出てくるのを待つとかもアリですけど、H3リールガンだとは引きますね。
shou:相手が1人しか見えていないんだったら降りて倒すってのも手なんですけど、1on2だったら降りたところで、たぶんやられちゃうので、塗って味方に任せるか、その位置から敵をずらさせるのが正解ですかね。
――あと、個人的に相手にマルチミサイルが複数いる編成がすごく苦手なんですよ。2人以上に同時に撃たれて、自分が避けたら味方のターゲットに当たってやられるみたいなのがけっこう多いんですけど、なにか対処法はありますか?
shou:基本は変に動かないことですよね。味方の位置を把握しておくのはもちろん大事なんですけど、動きすぎちゃうといろんなところに落ちて自分もやれるし、味方にも当たっちゃうみたいな状況になるので、自分は着弾してくるギリギリまで待って避けるみたいな形で対応していますね。
あとばる:それがマストですよね。あとは、マルチミサイルを撃たれた最中ってあわあわしますけど、マルチミサイルを撃っている本人はラインが下がっていることが多いので、状況的に4対3だったりするんですよ。
そこで人数差ができているので、マルチミサイルさえいなしてしまえば基本的にこっちが有利な状態ではあるので、あらじめ足場をしっかり整えておくってのは、マルチミサイル対策に限らず、常に意識してやっておくことが大事ですね。
・マニューバー系は、先にスライドを使い切らせてから反撃すべし!
・ローラー系によくやられる人は、クリアリングの意識をもっと高めよう!
・マルチミサイルを撃たれたときに、焦って動き回ると味方にも迷惑がかかる!
次回も引き続き、shou選手との対談をお届け。
現環境でのおすすめブキについて2人に聞いていくぞ。お楽しみに!