【パズドラ】『大塚角満のモンスター美術館』第114回 角満が考案(!?)した「バールベック」!!!!

第114回 「バールベック」

公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今週は懐かしのモンスター“バールベック”を紹介!!

▲神秘の巨石龍・バールベック

筆者はもともと、世界の神話、民話、民間伝承、都市伝説、心霊話、UFO話、オーパーツ……
などなど、“神秘”とか“ロマン”なんて言葉で飾られる事象が大好きな人間である。

ギリシア神話に関する書物は、自宅の本棚に10冊以上刺さっているし(ちゃんと読んだぞ!w)、怪談や本当にあった不思議な話系の書籍になると……もう、何冊あるかわからんww 
しかもどれも読み返しがスゴくてボロボロになっているしww

そんな、筆者の厨二的コンテンツ好きとパズドラが化学反応を起こし、実際にモンスターとして導入されてしまった事例が存在する。知っている人も多いかと思うが、

2013年夏から相次いで登場したダンジョンモンスター、“神秘龍”シリーズがそれだ!

今回はそんな神秘龍の中から、“神秘の巨石龍・バールベック”を解説しよう。
まず大前提として、神秘龍シリーズはすべて、世界中に点在するナゾ多き物体“オーパーツ”が元ネタになっている。

オーパーツとは英語の“out of place artifacts”の頭文字からなる言葉で、日本語にすると“場違いな工芸品”となろうか。要するに、

“そこにあるわけがないのに、なぜか存在してしまう物体”

ということになりますな。

そして、神秘の巨石龍・バールベックの元となったのは、レバノンの宗教都市・バールベックにある“トリリトン”と呼ばれる3つの巨大な石だ。

世界遺産に登録されているジュピター神殿の土台として使われているもので、その重さは650トン~970トンにもなるという。
いにしえの時代に、こんな巨大な石を石切り場から運んで神殿として組み立てるのは不可能……ってことから、“バールベックの巨石”はオーパーツとして認定されたというわけだ。

……まあその後、世界中のさまざまな機関や会社が実験を行い、
「巨石を動かすことは、当時の技術でも不可能ではなかった」
と証明(?)して、バールベックの巨石がオーパーツと呼ばれることは少なくなったんだけど。

このへんの事情を知りつつも、筆者には、
「オーパーツには、名前の響きのかっこよさも重要だ!」
という持論があったので、バールベックの巨石を神秘龍の1体として提案。これが採用されて、晴れてパズドラに登場することになったのでした。 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

 

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