By まつがん
~前回までのあらすじ~
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「デュエル・マスターズ」というカードゲームは、コロコロコミックに連載され第66回小学館漫画賞も受賞した松本しげのぶ先生のマンガ、「デュエル・マスターズ」シリーズを原作としている。
初代主人公・切札勝舞から始まったデュエルの物語は、2代目の切札勝太、さらには3代目の切札ジョーへと受け継がれ、ついに20年という長きにわたって紡がれ続けるに至った。
そうして描かれてきた軌跡の中で、生み出された名シーンの数々。その一部がカードとなって手に入るというのは、この20年の物語をその一部でも共有してきた人たちにとって、最高に熱い出来事となるのではないだろうか。いや、そうに違いない。
それでは紹介しよう。こちらが5月22日(土) に発売予定の「20周年超感謝メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」に収録される新カード、《闇王ゼーロ》だ!
タダで唱えられる蘇生呪文だと……???🤔🤔🤔
墓地からバトルゾーンへとクリーチャーを出す、いわゆる蘇生効果というのは、闇文明が主に担当する最も原始的かつ強力なコスト踏み倒し方法の一つと言える。
それゆえにデュエマにおいて蘇生効果を持つカードは、一部の例外を除いて伝統的に5マナ以上で設計されてきた。
《インフェルノ・ゲート》や《インフェルノ・サイン》などの強力すぎた初期の呪文の反省を踏まえた結果、近年では《ルソー・モンテス/法と契約の秤》や《零王の円卓》など、5マナを維持しつつも蘇生できる範囲を絞ることで、ゲームが壊れない範囲でしかしそれでも実用的な蘇生呪文となるよう調整されてきた歴史がある。
だがそれがいきなり、「闇のクリーチャー」というかなり広い範囲を対象に、闇のカード3枚と闇のクリーチャー3体という厳しい条件付きとはいえ0マナでプレイ可能になるというのは、蘇生効果を持つカードの歴史の中でもとてつもなく革新的な出来事と言えるだろう。
蘇生対象として8コスト以上の進化クリーチャーも選べるというのも、これまでの蘇生呪文と差別化が図れるポイントとなる。
《悪魔神ドルバロム》すらも蘇生可能というのは、タダ打ちできる呪文にしては十分すぎる蘇生範囲だろう。
また、この《闇王ゼーロ》をタダで唱えるための条件は原作マンガの流れを彷彿とさせるデザインとなっている。
原作の新章10巻でクリーチャーワールドを無にするために龍頭星雲から持ち帰った卵を光文明へと投下し、新たに「闇王ゼーロ」を名乗ったゼーロは、光文明のデュエルマスターであるキラとのデュエルで卵を零龍へと卍誕させる。
その流れに沿うように、《闇王ゼーロ》は《滅亡の起源 零無》が零龍卍誕するための「墓地の儀」「破壊の儀」「復活の儀」「手札の儀」を一度に達成できるようになっている (※ただし「手札の儀」を達成するためには、「破壊の儀」で回収した闇のカードを使う必要があるが) のだ。
強力な効果と物語性とをあわせもったそんな《闇王ゼーロ》が、はたしてどんな強力な闇のクリーチャーを蘇生させていくことになるのか。今から楽しみでならない。
それでは早速この《闇王ゼーロ》を使って、新しいデッキを作っていくことにしよう。
次回に続く!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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