【大塚角満のゲームを語る】第56回 ほのぼのなのに時間を取られる『牧場物語』に夢中

つい起動しちゃうよね~……w

 のっけから“ゲームの真理”みたいなことをひとつ書いてしまいますけどね。

 誰と競い合うでもなく、好きなときに好きなだけ遊んだら十二分に満足し、

 「明日は……時間があったらやろうかな^^ ま、べつに1日くらい放置でもいいんだけどね^^

 なんて言いながら、のんびりホノボノと楽しめるゲームに限って……めちゃくちゃ時間取られるよねぇぇぇえええ!!!www

 「ま、べつに1日くらい放置でもいいんだけどね^^」

 と頭ではわかっていながらも、ゲームを終了したその瞬間に、

 「……いやでも、まもなく玉ねぎの収穫だわ。それと、鉱山に入れるようになったから探検に行かないとだな」

 自分に言い聞かせるようにつぶやいて、5秒後にゲームを再起動(苦笑)

 「それだけ確認したら、今度こそやめておこ」

 決意も新たに「ちょっとだけヨ」と始めてみたのが運の尽き。

 「はッ!!!」

 と我に返ったときには15時間が経過してました……なんてことになるのである。

 わかりやすいところで言えば、ここで毎日プレイ日記を連載している『あつ森』がそうだ。時間を奪われる要素なんてほとんどないのに、なんで……釣りを始めた瞬間に3時間も経ってるんだよ(愕然)。

 そして今回、ここで紹介するゲームは、ある意味『あつ森』以上に俺の貴重な時間を奪っていく可能性を秘めているかと思う。

 ……もう、おわかりですね?

 今回、テーマとして取り上げるゲームは、 2月25日にマーベラスから発売(つまり、今日w)されたばかりのNintendo Switch用ソフト『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』ですよ皆さん!!

 パッケージ版を買うかDL版にするか悩みに悩んだ結果、

 「やっぱり、かわいいパッケージも欲しいよな!!」

 ってことで、量販店がオープンする午前9時30分に店に行って、

 しっかりとゲットしてきたよ!!w それくらい楽しみだったのだよ発売日が!!

新米開拓者として

 『牧場物語』については……改めて説明する必要がないくらいドメジャーなシリーズなので、ここではかいつまんで。

 2021年現在、世界中で非戦闘系の箱庭ライフゲームはたくさん発売され、ゲームのいちジャンルとして認知されている。俺もさんざん遊んだけど、『Stardew Valley(スターデューバレー)』がそうだし、『きみのまち ポルティア』なんかもそう。その世界観の中で本当に生活をしているかのような感覚すら覚えるゲーム性なので、ハマる人はとことんハマり込み、セカンドライフを生きる自分の姿を投影したりしながら楽しんでいる。ていうか、まさしく俺がそのひとりなんだけどな。

 このジャンルの先鞭をつけたのが、いまから25年も前(!)の1996年8月に発売された初代『牧場物語』であり、そこから連綿と発売され続けた『牧場物語』シリーズなんじゃないかと思う。

 1996年8月と言ったら……俺がファミ通に入った2年後のことだわ。対応ハードはスーパーファミコンで、ペーペーもいいところだった俺は担当にはならなかったけど、編集部内で一生『牧場物語』を遊んでいた編集者がいたことをナゼかよく覚えているよw “牧場でののんびりライフ”というコンセプトがキャッチーで、いろいろな企画記事も展開していたように記憶しているわ。

 そしてその後、俺はニュース担当記者になって、『牧場物語』の新作が出るたびにイメージガールを務めたタレントさんにインタビューさせてもらっていたんだよな。女優の前田愛さんとか、志田未来さんとか……。おふたりとも当時は人気子役だったけど、その後の活躍を見ると、

 「『牧場物語』って……スゲエな」

 と、ゲーム性以外のところでも俺的には高評価なのであるw

 さてそんな『牧場物語』だが、こうやって本気で向き合うのは……何年振りだろう?w ファミ通時代には、前出のインタビューやら記事があったのでちょいちょい遊んでいたけど、それ以降はほとんど手を付けていないはず。これはもう、真っさらな初心者と何ら変わらないな。

 というわけで、生まれたばかりの小鳥のような穢れなきマナコで画面を見つめ、

 「今日から俺は……牧場の新米開拓者だ!!

 決意も新たにゲームを起動した。

 そして……これはのちのち記事にしていこうと思っているけど、けっこう悩んだ末にオノレの分身を作り、

 さらにバイクの色なんかも決めて、

 勇躍、かつてじいちゃんが運営していたというオリーブタウンの牧場跡地までやってきたのでした!

 ……まあ、牧場とは名ばかりでただの荒地だけどwww

 でもこの手のゲームの出発点は、世紀末的に荒廃していたほうが開拓し甲斐があるので、ぜんぜんこれでオッケーなんだけどな。

 そして町長さんから、いくつかのショボい道具をいただき、開拓を始める。

 木を伐り……!

 石を砕いて……!!

 野生の野菜を採ったりして……!!!

 そして時には野良ニワトリを手なずけたりもしちゃったり!!

 もう、これだけで楽しくてたまらないわ。たぶんここまで、ゲームでできることの2万分の1くらいだと思うけど、すでに魅了されている自分がいて驚くwww あーおもしろいwww

 そして、ちょっと足を延ばしてオリーブタウンまでいくと、

 道具や食料の販売店やレストランなど各種ショップと、

 魅力的な町民がたくさんいる。彼らとは仲良くなると恋愛に発展するかもしれないらしいので、いまのうちから、

 「ど、どの娘がいいかな……」

 と、本気でギロギロと人物チェックをしている自分がいて大いに気持ち悪かったです。

 とまあ、まだプレイを始めて2時間くらいなのでさわりもいいところなんだけど、思っていた通り楽しいゲームだったので、しばらくコロコロオンライン上でプレイ日記を綴っていこうと決意いたしました!

 さっそく明日から更新していこうと思っておりますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします!w

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

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