By まつがん
~前回までのあらすじ~
※先週開催された次世代オンラインの「最強チームは誰だ!?十王編ファイナルウォーズ!!」でテンションが上がった結果カードを一気に10枚も持ってきたデッドマンの図
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デュエル・マスターズが持つ素晴らしい点の一つは、実際に体験をせずに評価することの難しさを教えてくれる点だ。
たとえば新しいカードを見たとき、我々はその活躍ぶりを、あるいはその逆でも、何かしら想像する。このカードはこういったデッキで使われるのではないか、いやいやそれならこっちのカードの方が良く働くのではないかetc…
だが結局、そういった事前の評価はどれも経験則に基づいた予測に過ぎない。そして予測は往々にして現実に裏切られるものである。
そう、大抵は昔のカードとの思いもよらぬシナジーが発見されたりして、予測と実測との間にどれだけの乖離があるのかを思い知る羽目になる。
だから必要なのは実際にそのカードを手に取り、デッキに入れ、人との対戦で使ってみることなのだ。
それでは紹介しよう。こちらが2月20日(土) に発売予定の「弩闘×十王超ファイナルウォーズ!!!」に収録される新カードたちだ!
多色カードなのにアンタップでマナに置ける……だと……???🤔🤔🤔
デュエマの歴史に革命を起こす新機軸のギミックがついに登場した。これほど実際に触ってみる必要があるカードも他にそうはないだろう。
これまでは多色のカードは「マナゾーンにタップして置かれる。」のが通常であり、多色のカードはその分そうでないカードよりも強力な効果を持っていることが多い……というのが暗黙のバランスだった。
それゆえに強力なカードを多く搭載するために多色カードの割合を高めたデッキでは、マナカーブの頂点に到達した際に「単色!単色!!」とトップデッキに祈ることも少なくなかった。だがこの《伝説》シリーズの登場によって、これからはそんな心配もなくなるかもしれないのだ。
とはいえ、「でも冷静に多色カードがアンタップでマナに置かれたからって何ができるの?」と思われるかもしれない。
しかし私がぱっと思いついただけでも、これによって3つの革命が起きると考えられるのだ。
まず1点目は、これまではゲームの構造上不可能だったマナカーブを実現できるようになったという点である。
2ターン目に《U・S・A・SSIN》を出しながら3ターン目に《天災 デドダム》を召喚するというような動きは、これまではどんなマナチャージを行ったとしてもデュエル・マスターズというゲームの構造上ほぼ (一応後手1ターン目《愛恋妖精ミルメル》からなら可能だが) 不可能な動きだった。
しかし《伝説》シリーズが登場した今、たとえば1ターン目に火+自然の多色カードをマナに置き、2ターン目に《月光の伝説》をアンタップインさせれば、3ターン目に水文明単色のカードをチャージするだけで何の問題もなく《天災 デドダム》を召喚することができるのである。
そうした動きが強力かどうかはさておき、4色や5色でマナカーブの良いアグロデッキが組めるようになるかもしれないという点で、《伝説》シリーズはデッキ構築の幅を間違いなく広げてくれることだろう。
そして2点目は、多色カードをカウントするマナ武装の達成が極めて容易になったという点である。
これまで《獅子王の遺跡》を4ターン目に唱えて3ブーストするためには、3ターン目までに他のブーストをあらかじめ挟んでおくか、1~3ターン目をパスして多色カードをマナに置きつつ《獅子王の遺跡》の1枚目のブーストで多色カードがマナに落ちることを祈るしかなかった。
だがこの《伝説》シリーズはアンタップインできる多色カードなので、「事前のブーストなしで4ターン目に多色カードをマナに置きつつ《獅子王の遺跡》を唱える」といった離れ業も可能になる。
また同様のことは《Mの悪魔龍 リンネビーナス》についても言える。《鬼寄せの術》の登場で出しやすくなったとはいえ、多色カードの多すぎる割合によるタップイン過多問題は常に頭を悩ませる材料だった。そこに《鬼札の伝説》が加わったことは、実質的には《Mの悪魔龍 リンネビーナス》のカードパワーの底上げを意味していると言っていい。
さらに3点目は、「タップしてマナゾーンに置く」を持つマナ加速をすり抜けられる可能性が生まれたという点である。
《神秘の石柱》や《フェアリー・ソング》のように「マナ加速はするけれどもタップイン」というカードは、その後のアクションを制限するのであくまでも準備行動にしかならず、どうやっても次の行動がワンテンポ遅れてしまうという弱点があった。
そこにきてこの《伝説》シリーズがあれば、厳密には「最初からアンタップ状態でマナゾーンに置かれる」のではなく「マナゾーンに置かれた際に (手札から多色カードを見せることで) アンタップする」という挙動なので、《神秘の石柱》や《フェアリー・ソング》でマナゾーンに置かれた際もアンタップさせることが可能なのだ。
したがって「タップしてマナゾーンに置く」を持つマナ加速についても、これから評価を改める必要が出てくることになるだろう。
さて、少なくともこれら3つの革命が起きる以上、アンタップインさせるには手札から多色カードを見せる必要があるとはいえ、試してみないわけにはいかないだろう。
それでは早速この《伝説》シリーズを使って、新しいデッキを作っていくことにしよう。
次回に続く!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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