年間の売上数が4億個を突破し、最大の人気を誇った8弾、9弾! ヘッドロココに魔肖ネロ、七神帝など人気キャラが綺羅星のごとく輝く両弾の、シール制作秘話をビックリマンの父・反後さんに語ってもらった!!
ビックリマン第24回
「第9弾制作秘話・前編! ヘッドロココ創出!! 次界編スタート!!」
——聖フェニックスを中心に、ヤマト王子など6人の神子で新たな世界「次界」を開拓しようというストーリーですが…。
▲第4弾ヘッド、聖フェニックス通常Ver.
反後:
新規のお客さんのが増えている中、進行を止めていたストーリーですね(くわしくは第18回)。
——なぜ第9弾から再スタートしようということになったんですか?
反後:
コロコロさんはもちろん、アニメも始まり子供たちのストーリーの理解が深まったことと、ビックリマン市場への供給も安定してきたのでいいタイミングだと思いました。
——反後さんの読みがピタリと当たって史上最高のヒットになりましたね。
反後:
強力なキャラクターを用意するのはもちろん、ヘッドのキラやホロの仕様、3すくみのカテゴリー分けなど、これまで培ってきたノウハウをすべてつぎ込みましたから。
——まず、何といってもヘッドロココですね! 憧れのシールだったなー!
反後:
次界のリーダーである聖フェニックスを進化させようとは思っていたのですが、フェニックスの人気がイマイチだったんです。
——そうなんですか!?
反後:
はい。戦闘モードVer.も出したのですが。あまり強そうじゃなかったり、男か女かもわからなかったり、ぼんやりとしたキャラクターになってしまっていたんです。そこで進化後は大々的に変えようと思いました。
▲第4弾ヘッド、聖フェニックスの戦闘Ver.
——たしかに、姿はもちろん、名前までごっそり変わっていますもんね。
反後:
だから、当時、聖フェニックスとヘッドロココが同一キャラだって理解している子供は少なかったですね。
——まず名前がすごいですね。“ヘッド”を自称してるという。
反後:
“ヘッド”はいまでこそ当たり前の表現なんですが、当時、子供たちの間で、呼び方が統一されていなかったんです。
——どういうことですか?
反後:
“ヘッド”と呼ぶ子もいれば“キラ”と呼ぶ子もいる。そこで、“ヘッド”に統一するためロココの名前に入れたんです。
——たしかに、“キラ”って言ってたかも…。
反後:
あと名前でいうと、ロココはロココ調など18世紀のヨーロッパで流行した美術用語からも影響を受けているのですが、逆から読むと“ココロ=心”となる。次界へいく強い心や信念を持ったキャラクターであるという現れでもありますね。
——かっこよくて頼れるリーダーって感じがしますね!
反後:
外見的には、聖フェニックスの不死鳥イメージは継承しています。冠に口ばしや翼をあしらい、背中にも翼、尾にも孔雀のような羽をつけています。武具も、フェニックスが持っていた矛の切っ先が盾になり、柄の部分がロココの槍になっています。
——ガラッと変わったようでいろいろと受け継がれていますね!
——口元を隠しているのも同じですね。ヘッドロココにはホロVer.もありますがそっちもかっこよかった。
反後:
最終武装型ですね。そっちには3すくみキャラたちとつながる仕掛けがあるのです。
——なんですと! 今週はこれくらいにして…。
反後:
どうしてですか?
——次界だけに、次回ってことで!!
(第25回「第9弾制作秘話・後編! ヘッドロココ最終武装型のヒミツ!!」につづく!)
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反後 四郎(たんご しろう)プロフィール
1949年、熊本出身。早稲田大学法学部卒業後、株式会社ロッテに入社。85年にメインスタッフとして参加した「悪魔VS天使シリーズ」をヒットさせる。当時はコロコロの誌面に「反後博士」として登場した。