【パズドラ】『大塚角満のモンスター美術館』第96回 数々のプレイヤーを苦しめた「沙悟浄」!!!!

第96回 「沙悟浄」

公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
新年一発目は、前回に続きストーリーで活躍した「沙悟浄」を紹介!!

▲流砂の妖仙・沙悟浄

前回、ストーリーダンジョン“四獣の神編”の第2部に登場するツッコミ娘・猪八戒のことを解説したが、今回は……その相方として漫才で言う“ボケ”を担当している“沙悟浄”のことを書きたいと思う。

沙悟浄が初めてパズドラに登場したのは……2015年6月29日か。
降臨ダンジョンの“沙悟浄&猪八戒降臨!”の道中に、非常に重要なポジションを与えられて現れたのだ。

このときの沙悟浄……非常にイヤらしい特徴を備えていて、ボスの三蔵法師以上に壁となる活躍をしていたのである。先制ダメージを与えてくるだけでなく、沙悟浄自身はメチャクチャ柔らかいくせに75%の根性持ちで、ちょっと強めに叩いただけで、「!!!!」と激怒して連続攻撃……。
何度この沙悟浄でゲームオーバーの煮え湯を飲まされたことか。
いまでも沙悟浄がダンジョンに出てくると、「デタ!!! 根性持ち!!」という先入観が発動して、必要以上に警戒してしまう。完全に、トラウマモンスターのひとりってわけだ。

そんな沙悟浄は、猪八戒と同様に『西遊記』では妖怪として描かれている。

それも、三蔵法師の仲間になるまでは流沙河という大河で人を喰らう妖仙であり、後世の舞台や喜劇での解釈のされ方とは一線を画しているのだ。
しかも相当な腕利きで、猪八戒や孫悟空が戦っても勝てず、菩薩様の手を借りてなんとか降参させた……という逸話も残されている。

ちなみに日本では、沙悟浄と言うと“河童”のイメージが強い。
これも、日本なりのデフォルメ的な解釈で西遊記が噛み砕かれ、“河に巣食っていた妖怪”のイメージで“河童”が当てはめられたものと考えられる。

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

 

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