第1弾~3弾でコレクションホビーの新たな地平を切り拓き、第4弾・第5弾で売り上げを伸ばした「悪魔VS天使」シリーズ。そして、ついに人気の絶頂期をむかえる第6弾・第7弾! その裏に隠された制作秘話をビックリマンの父・反後さんに語っていただくっ!!
ビックリマン第21回
「第7弾制作秘話・後編! 天聖界を守れ! 12天使誕生!!」
——第6弾で始祖ジュラやブラックゼウスが台頭してきて天聖界はおしまいかと思ったら…。
反後:
前回お話した通り(くわしくはこちら第20回)第7弾は天聖界が盛り返すストーリーですから、天使のラインナップについてもかなり考えました。
——どんな12人なんですか?
反後:
“12天使”を名乗り、ヘラクライストがパワーアップするために力を与える役割です。
——12体すべてをヘラクライストにまつわる天使にするというのは思い切った判断ですね。
▲裏面には12天使について書かれている。
反後:
はい、第6弾のヘッドのインパクトが強烈でしたから、それを超えるには思い切ったことをしないと。でも、ストーリーにばかりに注力していると、集め始めたばかりの子がついてこれないので、それぞれ当時の子供が関心のあるものから発想しました。
——12種類コンプリートしたい! という子供がたくさんいましたよ。
反後:
そうですね。“12天使”といったくくりをつけるとコレクションすること自体が楽しくなりますし、裏面から天使同士のストーリーのつながりを楽しむことができたと思います。
——でも、誰もが12種類すべてを集められるわけではないので、ストーリーを理解できない子も出てきたのでは?
反後:
その心配はありましたが、その頃にはコロコロコミックをはじめ小学館さんの雑誌でたくさん特集していただいていましたので、大丈夫でしたね。
——あーっ! 確かにそうでした、シールは持っていなくてもコロコロを食い入るように見てストーリーを楽しんでいましたね!
——第7弾だと、一本釣帝がとくに印象に残っています。
反後:
そうですね、とても重要なキャラクターです。次界へいくというストーリーにも関わってきますから。子供たちに新たなストーリーが進行していることを忘れられないように、一本釣帝は第9弾でパワーアップして7神帝の1人として登場してもらいます。
——これからのストーリーがますます楽しみになる仕掛けが詰め込まれていました!
(第22回「第8弾制作秘話! 天聖界と天魔界の大戦争勃発!?」につづく!)
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(C)LOTTE/ビックリマンプロジェクト
反後 四郎(たんご しろう)プロフィール
1949年、熊本出身。早稲田大学法学部卒業後、株式会社ロッテに入社。85年にメインスタッフとして参加した「悪魔VS天使シリーズ」をヒットさせる。当時はコロコロの誌面に「反後博士」として登場した。