トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×かよたそ 第2回】
あとばる×かよたそ対談の第2回目!
今回はガチマッチでの戦い方のコツについて聞いてみたぞ。
見知らぬプレーヤー同士が集まるガチマッチで安定して勝ち続けるためにはどんなことが必要なのか? ウデマエを上げたい人は必読の内容だ!
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレイヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレイヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第3回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」準優勝など。チームLibalent Calamari所属。かよたそ
クアッドホッパーとキャンピングシェルターをメインに使用する有名プレーヤー。その卓越したゲームセンスと戦略的な思考はトッププレーヤーの中でも傑出した存在。2018年に開催されたeスポーツイベント「RAGE Splatoon2 Extreme」には、チーム「TASO」として出場。第3回スプラトゥーン甲子園優勝チームの「GG BoyZ」を始めとする強豪を抑え、見事に優勝を果たすなど、その実力は超一流だ。
ガチマッチで勝つには味方を信用しすぎないことも重要!?
――ガチマッチの各ルールの戦い方のポイントについて、おふたりはどのように考えていますか。まずガチエリアで勝つにはどんなことが重要で、どういったことを意識してプレーすべきかという部分について聞かせてください。
かよたそ:ガチエリアは他の3つのルールに比べて、一番打開が難しい気がするんですね。オブジェクトの位置が固定されていて、その位置までたどり着かなきゃいけない。ホコやヤグラのように相手から自陣側に来てくれるわけではないので、初動でいかに盤面をとって抑えるかが重要になってくると思います。
――そこをどう打開していくかってのはけっこう研究した感じですか?
かよたそ:そうですね。まずは、どうやって相手を1人落としていくかがポイントになってくると思います。
――相手を1人落として人数有利を作れば、そこからなんとかなる?
かよたそ:はい。スペシャルで落としたりとか、潜伏から一枚持っていくみたいなことを誰かがやって……基本的にガチマッチでは自分がやらなきゃダメなんですけど、そうやって相手の枚数を減らして、味方を動きやすくして打開していくというのが理想ではありますね。
――なるほど。あとばるさんはガチエリアはいかがでしょうか?
あとばる:やっぱり打開がキモで、対抗戦とかだとけっこう声を揃えて動きを合わせられたりするんですけど、ガチマッチの野良となるとそれが難しいので、味方に期待するというよりは、自分がみんなに合わせる意識じゃないと打開はなかなか噛み合わないですね。ひとりで強引に相手を1~2人倒して、かつエリアも塗るというのができればそれでいいんですけど、それが無理だったら味方とちゃんと合わせなきゃいけない。
ただ、その判断はけっこう難しくて。そもそも完全に打開しなきゃいけない段階まで行かせないようにするのが一番なのかなとは思います。たとえば、味方が全員落ちちゃって、自分ひとりだけ残ったときに、対抗戦だったら1度退いたりとかするんですけど、野良のガチマッチだとあえて前線に残って相手を1~2枚落として行ったほうが勝率も安定したりするので。
――そこで相手を1~2枚持っていけるスキルも必要と。
あとばる:持っていければいいんですけどね(笑)。かよたそとかはそれで持っていくんですけど。
かよたそ:対抗戦と違ってガチマッチだったら相手が会話していない分、自分の潜伏場所だったりとかがばれにくいので、うまくいけば刺さるかなという感じですね。
あとばる:言っちゃなんですけど、やっぱりガチマッチはあんまり味方を信用できないんですよ。信じられるのは自分だけくらいの勢いでプレーしたほうがいいかなと(笑)。
――ガチマッチでの定番のギアといったものはあったりするのでしょうか?
かよたそ:そこは個人の考え方にもよるんですけど、味方に復活短縮をしっかり積んでくれている人がいると気持ち的には嬉しいなと感じますね。あと、スペシャル減少量ダウンのギアですね。味方にこれを付けてきている人がいるのが一番嬉しいかもしれない。
――それは、どういう理由で?
かよたそ:ガチマッチだと打開時にやられてしまって、スペシャルが溜まらずに打開できないまま負けてしまうということが度々起こるんですね。そういう場合にスペシャル減少量ダウンをつけていると、スペシャルを発動できる体感が全然違うんですよ。
――なるほど。スぺシャルを使えないまま負けるリスクを減らせるというわけですね。
かよたそ:そうですね。スペシャルにもよりますけど。
――次にガチヤグラの戦い方のポイントについて教えてください。
かよたそ:ヤグラはやっぱりカンモンが重要になってきますね。攻める際にはカンモンでアメフラシを使ったりとか、ジェットパックを発動して、相手をいかにヤグラに近づかせないかが重要かなと。前に詰めすぎるんじゃなくて、しっかりとヤグラ周りのクリアリングをして、味方が安全に乗れるような状況を確保することが大切かなと思います。あとは、自分もヤグラに乗れるときは乗るというのをしっかり意識しないと、安定して勝つのは厳しいと思いますね。
あとばる:各ステージカンモンが2~3くらいあるんですけど、そのカンモンを突破する際に押さえておきたいポイントってのがどのステージにも絶対にあるんですよ。たとえばアンチョビットゲームスは、第2カンモンが敵側の上の台の中腹くらいにあるんですけど、あそこってもうひとつ敵側に高台があるじゃないですか。そこは絶対に押さえたいので、そこで味方のジェットパックなり、バブルランチャーなりが入ってくれると絶対にカンモンって突破できちゃうんですよね。なので、味方のジェットパックが溜まっていて、かつヤグラに乗っているとかだったら、その味方にジェットパックを使ってもらいたいので、自分が積極的にヤグラに乗ったりということは意識してやっています。
▲たとえばハコフグ倉庫では、敵陣右側にある高台をどう抑え込むかがカンモン突破の最大のポイントだ。
――そうなると、スペシャルの吐きどころとしては、カンモン突破でしっかり使っていくことが大切。
あとばる:そうですね。
かよたそ:ただ、あまりにも状況が悪かったらカンモン以外でもスペシャルを使うことは多々あります。できればカンモンで使いたいんですけど、そのカンモンに到達できなければ元も子もないので。まずは盤面を整えるためにスペシャルを使ったりとかもしますね。
――相手に攻め込まれているときの防衛ではどんなことを意識していますか?
かよたそ:打開のときは負のループを生まないようにしたほうがいいです。ここで止めなきゃと焦って、そこでやられてしまってスペシャルを溜めることができず、ズルズルと相手に押し込まれるといったループに陥ってしまうことがあるので。「これは頑張っても止められないな」というときは、そのカンモンは捨てて、次のカンモンまでには止められるようにしたりというのはけっこう意識してやってますね。
――ここは突破されても仕方ないから、まずは敵を1枚落としていこうというような意識の方が、結果的に被害を少なく抑えられるという感じでしょうか。
あとばる:そうですね。リスク管理を考えたときに、いまここで無理して止めるのと、少し行かれたところで安全に止めるのと、どっちがいいかなというのを天秤にかけて判断するようにしています。
▲焦ってヤグラを止めにいこうとして返り討ちに合うことは避けたい。
――その辺の判断は、塗り状況や相手の対面力にもよる感じでしょうか。ちなみにおふたりは、野良でプレーしていて相手や味方の対面力というのは、ちょっとやれば大体掴める感じですか?
かよたそ:そうですね。確実に有利な状況なのに倒せないとかだと、ちょっと弱いかなとは思います。たとえば自分があと一発で倒せるというところまで敵に攻撃を当ててやられたあと、すぐそばにいた味方が敵に気づけず敵がダメージ回復したあとにやられてしまうと「マジか」と思い立ち回りを変え始めます。
あとばる:対面というか動きとかでもだいたいわかっちゃうので。対面ってのは、ある程度は足元の塗り状況だったりとか、相手のカバーが入ったりとかで、どうしようもないときがあるんですけど、盤面がすごく悪いのに適当に前に突っ込んでやられちゃうみたいな味方がいると、「こりゃやばいな」というふうになるわけです。
――なるほど。
あとばる:だから、あまり味方を信用できないというか、信用しないで動いたほうがよかったり。
かよたそ:そう言い聞かせないと、つい信用しちゃうんですよね。この味方は大丈夫だろうって感じで、頼り切った動きをしちゃうと、「あれ!?」となってしまうことがわりとあったりするので。野良だと味方を信用しすぎないことも大事かなと思います。