【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×ミリンケーキが語るスプラトゥーン甲子園戦略~2~

トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×ミリンケーキ 第2回】

あとばる×ミリンケーキ対談の第2回目! 今回も『スプラトゥーン甲子園』について語ってもらったほか、現環境におけるブキのトレンドやシェルターを使う際の立ち回り方についてもいろいろと聞いてみたぞ。話題テンコ盛りな対談を要チェック!
 
ミリンケーキさん所属のえふわんけーきによる「第4回スプラトゥーン甲子園 信越地区大会」決勝戦の動画は下記のURLより視聴できるぞ!
 
■第4回スプラトゥーン甲子園 信越地区大会より
http://www.nicovideo.jp/watch/1535947086

あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレイヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレイヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第3回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」準優勝など。チームLibalent Calamari所属。
ミリンケーキ
名門DetonatioN Gaming所属の人気プレーヤー。スプラトゥーン屈指のシェルター使いとしても知られ、対面能力はもちろん、潜伏やヘイトの稼ぎ方まですべてが超一流の実力を持つ。2018年8月に開催された「第4回スプラトゥーン甲子園 信越地区大会」では、チーム“えふわんけーき”のリーダーとして出場。圧倒的な実力を見せつける戦いぶりで、見事に優勝を飾った。2019年に開催される全国大会でも優勝候補の筆頭で、今後も大注目なプレーヤーのひとりである。

 

甲子園で勝つためには技術面だけでなく、精神面の強化も必要!

――おふたりは甲子園で勝つためには、どんなスキルが必要だと思いますか?
ミリンケーキ:自分たちの攻撃をどれだけ低リスクで行うかと、相手に攻撃されたときにいかに最小限の被害で抑え込むかが大事で、これを味方全員がどれだけ意識してプレーできるかが、甲子園で勝つために必要なスキルだと思います。たとえば、相手陣地に敵がいるとして、ひとりで行くのと味方と道をつくりながら行くのとでは成功率も違うし、ミスしたときも回避できるというか、よりリスクが少なく相手を落とせる可能性が高い。ひとりで突っ込むと、相手に囲まれる危険性がありますし、それで倒されたら人数で不利な状況を作ってしまうことになる。あと、被害を最小限に抑えるという意味では、相手が侵入してきたら、前の人数をしっかりかけてみんなで素早く倒すことが大切です。敵の攻撃に対してひとりだけで挑んで負けた場合、より被害が大きくなるので、人数をかけて挑むことが重要ですね。
 
あとばる:ミリンケーキくんが技術的な面の話だったので、違う視点の話をすると、やっぱり練習で勝っていても本番で緊張しちゃって実力を出し切れないみたいなパターンが多いので、練習しているときの環境をできるだけ本番に近づけることは大事かなと。たとえば、『スプラトゥーン』の設定に「色覚サポート」というインクの色が青と黄色に固定されるのがあるんですけど、甲子園はそれがオンの状態でプレーするので、僕は本番に合わせて普段からそれもオンにしてプレーしてます。あと、格ゲーのプロのときどさんという方がやっていた方法なんですけど、プレー前にわざと心拍数を上げる。本番って緊張してドキドキしているじゃないですか。なので、練習のときに、試合が始まる前にその場で走って、心拍数を上げてからプレーしたりとか。
 
――すごい! そこまでやっているんですね。
あとばる:最近、やり始めました。甲子園ではボイスチャットが使えないので、練習も通話なしでプレーするんですけど、聴こえないのをいいことに「はぁはぁ」言いながらプレーしてます(笑)。
 
――そこまでやっているのは、ちょっとびっくりです(笑)。
あとばる:僕は本番にちょっと弱いところがあるので、最近はルーティーンじゃないですけど、そういう部分も意識してやるようにしていますね。

▲甲子園は「オプション」→「その他」にある「色覚サポート」がONの状態で試合が行われる。

ナワバリバトルではシャープマーカーネオは必須!?

――ミリンケーキさんは甲子園ではシャープマーカーネオを使っていました。やはり、いまの環境だとシャープマーカーネオはナワバリバトルだと相当強い?
ミリンケーキ:ナワバリバトルだと強いですね。僕は普段はパラシェルターを使っていたんですけど、今回使わなかった理由としては、まずチームとしてシャープマーカーネオはひとりは欲しいというのがひとつ。あとは、れんたなくんのバケットスロッシャーデコと、僕のパラシェルターを比べたときに、練度がまったく同じでもバケットスロッシャーデコの方が戦闘能力が高いというのがあったので、だったら僕がシャープマーカーネオを練習しようとなってブキ替えしました。
 
――甲子園の出場チームを見てもシャープマーカーネオの採用率はかなり高いですよね。シャープマーカーネオはなにがそんなに強いのでしょうか? それだけ塗り能力が秀でいているということですか?
あとばる:そうですね。単純に全部塗りのブキにしてしまうとキル能力が足りませんし、全部キルのブキにすると塗り能力が足りなくなるので、鉄則としてある程度キルを取れるブキ、かつ塗れるブキが欲しいんですよ。以前だとプロモデラーRGが塗り能力がありつつ、イカスフィアで敵陣を抜けて荒らすみたいな形でその役割を担っていて、これってナワバリバトルの究極形で最終的にキルはいりませんよという編成なんです。で、いまそれができるのがシャープマーカーネオとバケットスロッシャーデコで、シャープマーカーネオはメインの塗りが強くて、かつその塗りをボムラッシュでさらに強化できる。しかも、クイックボムで前線のサポートもできちゃうっていうのが強みですね。バケットスロッシャーデコは基本的にスプリンクラー持ち、かつスフィア持ちのブキは強いというのと、バケットスロッシャーのメインは、うまく当たると70ダメージ出るんですけど、これにクイックボムをかすらせると、それで相手を倒せちゃうんです。なので、クイックボム持ちのシャープマーカーネオとの連携の噛み合わせがすごくいいんです。こうした理由から、全体的な編成としてバケットスロッシャーデコとシャープマーカーネオが多くなるのは必然的かなとは思いますね。
 
――なるほど。いまの環境だとこの2種類のブキは外せない感じなんですね。
あとばる:いまは上手い人がそれを持っていれば、勝率も安定するという感じですね。

――ちなみに、ミリンケーキさんがシャープマーカーネオを使おうと決めたのは、どれくらいの時期なんですか?
ミリンケーキ:東海地区大会(7月28日開催)からチームを組んで参加しようとしていたんですけど、その時点ではまだチームを組んでいなくて、別のチームでナワバリバトルの対抗戦をちょこちょことやってたんです。ただ、その段階であまりシェルターが強くないなとは感じていて、試しにシャープマーカーネオを使ったらやれることがすごく多かったんですよね。そのあと対抗戦を重ねていくうちに、いまの環境だとシェルターはいらないなってなって、それから本格的に持ち替えた感じですね。
 
――シャープマーカーネオはかなり練習したんですか?
ミリンケーキ:そうですね。塗り面積で100万ポイント塗ったので、けっこう練習しましたね。
 
――あと、いまだとけっこうオーバーフロッシャーが強いと言われていると思うんですけど、甲子園だとあまり見ないですよね。
あとばる:後ろで振っているだけになっちゃうので。そんなに塗り能力も強くないから、わざわざオーバーフロッシャーを入れる利点があまりないという。
 
――ナワバリバトルだと、あまり有効なブキという感じではないんですね。
あとばる:そうですね。ただ、事故率が高いので、ワンチャン逆転を狙うみたいなイメージのブキではあるんですけどね。とはいえ、それもある程度の技量がないとって感じなので、とりあえず入れるというブキではないですね。
ミリンケーキ:安定して活躍するのがめちゃくちゃ難しいブキですからね。
 
――ナワバリバトルではなく、ガチマッチだとオーバーフロッシャーは強いという感じなんですか?
あとばる:ウデマエが上の方になればなるほど通用しないですね。
ミリンケーキ:そんな感じですね。それこそX帯だと全然通用しなかったり
あとばる:下のランク帯だとたぶん振っていれば当たります(笑)。ここを超えられたくないというところに振っていればとりあえず当たるので。
 
――ネットだと、わりと「強すぎ!」とか言われていますけど、上のランク帯だとそこまでって感じでもないんですね。
あとばる:そうですね。

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