超改造で日々のベイライフをよりアツく! ベイ界の第一人者による熱血解説記事でGoシュート!
第11回「ランチャーも改造しよう!!前編」
こんにちは! マスターブレーダーのホリカワです。今日もベイブレードの改造にはげんでいますか!? ……と、ベイの改造と一口に言っても、じつは対象はベイブレードだけじゃないんです。
そう、ブレーダーのパワーをベイに伝える「ランチャー」も改造できるんです!! 今回はいままで突っ込んで解説されることのなかった「ランチャー改造」に関して、ドドンと研究したいと思います!!
■まずはランチャーの特徴を知ろう!!
ランチャーには現在様々な種類があります。改造をするにも、まずはそれぞれの特徴を理解しておきましょう。
【プロトランチャー/エントリーランチャー】
初心者向けの簡易なランチャー。グリップ等オプションパーツが付けられません。持ち運びしやすい入門用ランチャーです。
【ライトランチャー系】
ワインダーを引き抜くタイプで、どんなに強く撃ってもワインダーを引き抜けるためシュートがしやすく(ヒモだと最後に止まる)、ミスが少ないランチャー。初心者〜中級者向けです。
・主な製品
ライトランチャー
ライトランチャー+ロングワインダー
ライトランチャー+フェニックスワインダー
ワインダーの長さで回転の強さが決まるので、ライト<ロング<フェニックスの順で強いシュートが撃てます。
【ベイランチャー系】
ストリング(ヒモ)式のランチャーで、ストリングを最後まで引ききるとシュートにブレが発生しやすい一方、回転はとても速い上級者向けランチャー。
・主な製品
ベイランチャー(右回転版と左回転版あり)
ヘビーベイランチャー(ストリングが短いがギヤは重い)
スピードベイランチャー(ストリングが長いがギヤは軽い)
ベイランチャーLR(ストリングが短くギヤも重い、両回転対応)
ロングベイランチャー(ベイランチャーのストリングが長い版と、右回転版、左回転版あり)
パワーについては、人によって撃ちやすさが変わるので一概には言えませんが
やや強い:ベイランチャー、ヘビーベイランチャー、スピードベイランチャー
強い:ベイランチャーLR、ロングベイランチャー
となっており、ベイランチャーLRとロングベイランチャーは、使いこなせればシリーズ最強クラスのシュートが撃てます。
【ソードランチャー系】
グリップ一体型の剣の形を模した、居合抜きのように撃つランチャー。
・主な製品
ソードランチャー
デジタルソードランチャー
強さはソードランチャー<デジタルソードランチャーとなります。
グリップ一体型のため、ベイロガー/ベイロガープラス以外のオプションパーツを付けられないのがやや難です。
ただデジタルソードランチャーは、それ自体でシュート力を計測できる等、機能が充実しています。
ここまでが主なランチャーになります。
■パワー=正義ではない!!
各ランチャーのパワーを簡単に表すと……
低め:プロトランチャー、エントリーランチャー
やや低め:ライトランチャー
普通:ライトランチャー+ロングワインダー、ベイランチャー、ヘビーベイランチャー、スピードベイランチャー、ソードランチャー
やや強め:ライトランチャー+フェニックスワインダー、
強め:ベイランチャーLR、ロングベイランチャー、デジタルソードランチャー
となります。
ただしこれはあくまで目安で、やはりいちばん大事なのはブレーダーのパワーであることは間違いありません。
また、パワーが強ければ良いとも言い切れないのです。じつはパワーが上がるにつれてシュートが難しくなっていきます。
理由は「ギヤが重くてワインダーが引きにくい」、「ストリングが短くて引きにくい」、「ワインダーやストリングが長くて最後まで引ききれない」等です。
パワーが高いぶんシュートにリスクが発生し、結果的にシュートがブレたり、シュートミスをしやすくなってしまうのです。
ですので、シュートのブレやミスを少なくするために、ランチャー自体を改造することはとても大事なんです!
■いざ、ランチャーを改造!!
ランチャーには様々なオプションパーツがあり、それらを装着することで改造ができます。ランチャーの改造には大きく2つの方向があるので、それぞれの考え方を紹介しましょう!
1.握りやすくする!
人によって手の大きさや指の長さも違うので、自分にフィットするパーツを選んで装着し、握りやすくする。
一番の定番は装着率8割を超しているであろう<ランチャーグリップ>。さらへそこにパーツを付けていくと良い。
【ランチャーグリップの種類】
ランチャーグリップ→定番。
パワーランチャーグリップ→これも定番の形。
カラビナグリップ→カラビナ付きの小型グリップ。手の小さい人にも相性がいい。
ナックルグリップ→手の大きい人と相性がいい。
【グリップを上げる他のパーツ】
ベイロガー/ベイロガープラス→シュート計測用だが、グリップ力もアップする。
アングルグリップ→グリップにもなりつつ、シュート角度を測れる
シュートサポートラバー/ラバーアシスト/グリップラバー→どれもラバーでできていて、滑り止めや握りやすさをアップする
パワートリガー→力強くグリップを握ることをサポートするパーツ
2.重くする!
単純に重くすることでシュート時のブレを少なくする。重いので腕の力を鍛えている必要がある。
【重くするパーツの種類】
ウエイトダンパー→鉄球入りのパーツ。シュートの衝撃をダンパーで吸収してくれる優れもの。
グリップウエイト→グリップに付けるメタルパーツ。
上記を2つの方向性を加味した、自分のランチャー改造のオススメはズバリ!!
ベイランチャーLR+パワートリガー+ランチャーグリップ+ウエイトダンパー+ベイロガープラスです。パワーも持ちやすさもかなり高いレベルで両立できます。
これを実際に握ってみて、もっと重く滑りにくくしたい場合はグリップラバーやラバーアシストを加えてもいいでしょう。
このようにランチャーにも奥深い改造の世界があります。
次回は注目の新ランチャーアイテム<ロングベイランチャーセット>を使った改造を紹介したいと思います!!
それではまた次回まで、3、2、1、ゴーシュート!!
堀川亮(ほりかわ あきら)
マスターブレーダー。2008年、タカラトミー入社。ベイブレードバーストの開発からマーケティングまで、全般を担当。