このゲームを待っていた!
プレイステーション5が発売されてから早くも3週間ほどが経過したが……皆さん、手に入っているだろうか?
残念ながら現在(12月4日)も需要に供給が追い付いておらず、なかなかすべての購入希望者に行きわたっていないのが現状のようである。
……そういう俺も、いまだに抽選で外しまくってるけど(((( ;゚д゚))) ここまで……13連敗かな(((( ;゚д゚))) 大相撲だったらあと2回の敗北で、“本場所全敗!”という屈辱的な記録を刻むことになるぞ……。
とはいえこういう職業なので、メディア所有のプレイステーション5にはちょいちょい触らせてもらっている。
とくに!!
「“このソフト”が手に入ったら、しばらくPS5は俺専用機にさせてもらいますよ!!!」
と宣言せざるを得ないゲームがローンチタイトルとしてラインナップされていたので、PS5にツバをつけることに余念がなかったのだ。
そして無事……狙いのソフトが、編集部にやってきた。その瞬間、俺はPS5と同化して、ゲームの世界から出てこれなくなったのである。
それほどの影響力を持つゲームは、なかなか存在しない。言ってみれば、このゲームがローンチタイトルにラインナップされていたからこそ、俺はPS5を1日も早く購入して自宅で遊びまくりたいと思っていたのである。
そのゲームの正体とは……もちろんコレだ!!!
ソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売中のPS5用ソフト『Demon’s Souls(デモンズソウル)』!! 現在、絶賛プレイ中だけど……やっぱPS5はスゴかったよ!!!
何度も死ねる
『デモンズソウル』はご存知の方も多いと思うが、オリジナル版は2009年にプレイステーション3用ソフトとして発売されている。開発は、フロム・ソフトウェア。
“死にゲー”
という言葉を定着させることにも寄与した超高難度のアクションアドベンチャーで、美しいグラフィック、発明的なオンラインの使い方、他のユーザーとの恐るべき敵対プレイなどなど、随所に斬新すぎる要素が盛り込まれた傑作として、日本のみならず世界中でヒットを飛ばした。この『デモンズソウル』を皮切りに、システムや世界観がつながった『DARK SOULS(ダークソウル)』シリーズが誕生するのだから、ダクソのファンは『デモンズソウル』に足を向けて寝られないのである。
ちなみに俺はファミ通時代に『DARK SOULS(ダークソウル)』を遊びまくってプレイ日記を連載し、それはのちに『折れてたまるか!~『DARK SOULS』プレイ日記~』、『折れてたまるか! 満身創痍 ~『DARK SOULS』プレイ日記~』という2冊の単行本にまとめられている。この『デモンズソウル』とソウルを同じくするゲームのプレイ日記なので、PS5を遊んで興味を持たれた方は、ぜひ手に取ってみてほしいです(宣伝)。
それほど『ダークソウル』をやり込んだ俺だが、じつはシリーズでもっとも好きな作品は今回の『デモンズソウル』だったりするのだ。
その、ダークで圧倒的な世界観に初めて触れたのが『デモンズソウル』だったから……という理由も大きいんだけど、なんというか……もっともピンと来たのがコレだったんだよね。このへんの微妙な感覚、文字にするのは難しいな。とにかく、当時はプレイ日記こそ書いていなかったけど、『ダークソウル』に負けず劣らずやり込んだのは間違いないのだ。
なので、PS5版を遊ぶ前は↓こんなことも思っていた。
「はっきり言って……いまだ『デモンズソウル』のマップが頭に残っているくらい、俺はこのゲームを遊びまくっている。そういう意味では、大きな感動はないかもしれないな」
事前に聞いたところによると、ゲームのシステム的にはPS3版とほとんど変わらず、文字通りの“フルリメイク”が行われているらしい。となれば敵の出現場所や驚きポイントも同じなわけで、そうなると“新鮮な感動”は期待できそうにない。
……なんてことを考えながら、ゲームを起動してみる。
って、起動がはええなw もう始まっちまったぞ。
しばらく、食い入るようにオープニングを眺める。
や、やべえ……(((( ;゚д゚)))
「簡単には感動しませんし、わし」
なんて言ってたくせに……のっけから美しすぎるグラフィックに目がくらんで、ちょっと泣きそうなくらい感動しちまっているんですが!!!www
うわあ……。なんだよこのスケールのデカさは……(((( ;゚д゚))) 映画か!? ぶっちゃけ、実写よりキレイなんですけど!!!
そして。
いっさいの読み込みもなく、いきなりプレイが始まるwww
これ……ファンにはおなじみのボーレタリア王城の入り口なんだけど……どんだけ視野角が広く表現されてんだ!!! スケール感がスゴすぎる!!! 圧倒的に美麗ぇぇええええ!!!!w
もう、賞賛の語彙が尽きて、最後は勢いだけになっちまった(苦笑)。いやしかし、それも仕方ないと思うのよ。これだけ奥行きも広さも感じさせる映像を、いままでゲームで味わったことがなかったからさ……。
思わず、こんなことまで考えた。
「うーん、これほど美しい場所となると……あのイヤらしい配置の敵どもも、ちょっとヌルくなっているのでは……?w」
そこで、テクテクと危機感もなく歩いていくと……。
「あ」
「ちょ……。やめ……」
「うわあああああ!!! 開始8秒でちんだぁぁあああ!!!!」
しかし、驚いたのはつぎの瞬間だ。
PS3版は度重なる死のたびにロードが入り、キャラが復帰するまでにそこそこの時間を要したと記憶している。まあ、当時はそういう仕様が当たり前だったので、まったく気にしていなかったけど。
それが……“ロード時間ゼロ”を謳うPS5版だと……!!!
!!!!?!? いいい、一瞬で復活した!!! 待ち時間、ゼロ!!! こ、これでいくらでも死ぬことができるぞぉぉぉぉおお!!!www
PS5のマシンパワーにより、死にゲーらしい緊張感がかな~~~り払拭されたわけだが……それはそれでいいのか?w という気がしないでもないw まあでも、トライ&エラーが基本となるゲームにおいてほぼストレスなくくり返しの挑戦ができることは、僥倖以外のナニモノでもないのだ。存分に死につつ(?)、この難解極まるゲームの深淵にまで潜っていこうと思う。
最後にひと言。
……アンバサーーーーッ!!!!
冒険者に幸あれ--。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
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