By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。
さて、先週末にはいよいよ『統率者レジェンズ』のプレリリースが開催されました。Twitterなどでマジックの情報を追いかけているという方の中には、プレリリースに参加するプレイヤーの写真などがタイムラインに流れてきたという方もいらっしゃるのではないでしょうか? かくいう私もその1人です。
【イベント情報】『統率者レジェンズ』プレリリースの開催は11月19日(木)まで!店舗でもご自宅でも、発売前の新セットをお楽しみいただけます。
新ウィザーズ・アカウントでイベントに参加して、プロモ版《闇の男爵、センギア》をゲットしよう!https://t.co/i53jXchPMM#mtgjp #CMRLegends pic.twitter.com/58jpdOxTg5
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) November 18, 2020
統率者戦では非常に古くて現存数の少ない、いわゆる入手困難なカードもたびたび使用される傾向にあり、しっかり遊ぼうと思うとなかなか大変なフォーマットでもあります。しかし、『統率者レジェンズ』なら統率者戦の醍醐味をリミテッドで感じることもできますし、リミテッドである以上、カード資産の差がゲームの優劣に影響しないので、リーズナブルに仲間内で楽しむことができます。
僕もこの新型コロナウイルスの情勢が落ち着いたら友だちを集めて遊ぼうと思い、久しぶりにボックスを購入しました。統率者戦をプレイしたことがないという方も、ぜひこの機会に1ボックスから気軽に遊べる『統率者レジェンズ』を手に入れてみてはいかがでしょうか?
さて、いつかこの記事でも統率者戦のデッキリストを取り上げてみたいとは思っているのですが、今週もまたスタンダードのユニークなデッキリストが出てまいりました。さっそくリストをご紹介していきたいと思います。
Sekappy COLOSSEUM(セカコロ) 二次予選
先週末開催されていたSekappy COLOSSEUM(セカコロ)の二次予選には、323名もの参加者が集まりました。本大会はvol. 80や<vol. 86でもご紹介した”マジックプレイヤーのためのIT企業”、株式会社Sekappyが主催しているイベントとなっており、この二次予選は賞金総額140万円を懸けた決勝トーナメント進出のための予選です。
参加できるのは一次予選を勝ち抜いたプレイヤーとMRL所属選手&殿堂顕彰者、そして特別招待された配信者たちと、少々変わったインビテーション(招待)が行われた本大会。イベントの模様はまさにこの「特別招待された配信者たち」による配信も行われていたので、興味がある方はYouTubeやTwitchでアーカイブ動画を探してみると良いでしょう。
そんなセカコロの二次予選では、未だかつて誰も見たことのないオリジナルデッキが上位に進出しています。しかも、7-0-2と無敗の圧倒的なパフォーマンスを見せつけて……。はたしてどのようなリストなのか!? さっそくリストを見ていきましょう!
白青《見捨てられた碑》(使用者:Ayuto選手) | |
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枚数 | カード名(メインボード) |
4 | 《這い回るやせ地》 |
2 | 《島》 |
2 | 《スコフォスの迷宮》 |
8 | 《平地》 |
4 | 《光輝の泉》 |
4 | 《未知の岸》 |
4 | 《真面目な身代わり》 |
4 | 《精霊龍、ウギン》 |
2 | 《屋敷の踊り》 |
2 | 《素早い反応》 |
4 | 《空の粉砕》 |
4 | 《黄金の卵》 |
4 | 《精神迷わせの秘本》 |
4 | 《眠らせる矢》 |
4 | 《見捨てられた碑》 |
4 | 《メレティス誕生》 |
枚数 | カード名(サイドボード) |
2 | 《魂標ランタン》 |
2 | 《解呪》 |
4 | 《否認》 |
2 | 《真夜中の時計》 |
4 | 《真夜中の時計》 |
1 | 《煌めくドラゴン》 |
こちらはデッキの実に8割のカードが無色のカードで構築されたアーティファクト主体のコンボデッキです。有色のマナが要求されるカードはメインボードには《素早い反応》と《空の粉砕》、《メレティス誕生》、そして《屋敷の踊り》の4種12枚しかありません。
このデッキの勝ち手段は主に2つ。やや見慣れないカードではありますが、《屋敷の踊り》による大量リアニメイトで一気に盤面を築いて一撃必殺を狙うか、これまた見慣れないカードである《見捨てられた碑》で強烈なマナ加速をしつつ、増えたマナを利用してライフゲインを繰り返して対戦相手の心を折るかのどちらかです。
《見捨てられた碑》は正直僕もこのデッキリストを見たときに初めてちゃんとテキストを確認したカードです。というか、この記事をご覧の読者の方の中にも、初見の方や、まさかこのカードが活躍するなんて、と意外に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。少々派手なことは書いてありますが、5マナの伝説のアーティファクトで、盤面に触れず、カードアドバンテージを得られるわけでもないとなると、考えなしに使えるタイプのカードというわけではありません。
しかし、こうした専用デッキで運用されるなら話は別。デッキには(通常の構築ではあまり積極的な採用は考えにくい)《未知の岸》や《光輝の泉》のような無色土地が合計で14枚も入っており、《見捨てられた碑》のマナ加速による恩恵を享受するために思い切ったマナベースとなっています。
また、《黄金の卵》や《眠らせる矢》といったキャントリップ付きのアーティファクトも多数採用されています。これらのカードもライブラリーを掘り進めつつ延命を行えるカードで、《屋敷の踊り》との相性も良好です。
珍しいコンセプトのデッキではありますが、その実力はセカコロの二次予選での圧倒的な成績から折り紙付きと言えるでしょう。そして、こうした意欲的なコンセプトのデッキが勝ち上がれる現行スタンダードの多様性にも驚きです。先週まで圧倒的な支配率だったグルールも現在では対策が進んだことによって若干数を減らしてきており、メタゲームが動き続けています。今後もスタンダードのメタゲームには注目していきたいですね。
ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。
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