【大塚角満のゲームを語る】第44回 小さいゲーム機大好き!


 

PSP goの思い出

 
 古巣のファミ通.comの記事を眺めていて、
 
 「ほ~~~! そういえば、そうなのかぁ」
 
 と、思わず懐かしく思ってしまったのだが、11月1日は時代を先取りしまくっていたあのハード、“PSP go”が発売された日……なんだそうだ。
 
 それはいまから11年前の2009年のことで、ソフトの供給媒体としてPSPで使われていた光ディスク(UMDディスク)を廃し、ネットを通じたコンテンツダウンロードのみでゲームを供給するという、非常に挑戦的な試みをした携帯ゲーム機であった。
 
 好きだったんだよねぇ~……PSP go。
 
 俺はPSPに関してはかなりうるさく、過去に購入した台数は10台近くになると思うが(『モンハンポータブル』シリーズをやり過ぎていたキライはある)、
 
 「携帯ゲーム機としての見た目や思想ではどちらが好みか?」
 
 と聞かれたら、一瞬たりとも迷うことなく、
 
 「もちろん、PSP goです!!」
 
 と答えられる。それくらい愛してやまないゲーム機なので、いまでもピカピカのまま保有しているのである。
 
 はっきり言って今回のコラムは“大好きな小型ハードの自慢の回”になると思うが、ノスタルジックな気分に浸れること請け合いなので、オールドファンの皆様はとくに注目してくださいなw
 
 さて、俺が所有しているPSP goは↓こんな感じである。
 

 
 箱ッ!!!www
 
 俺は基本、家電やゲーム機を購入したらパッケージは物置にブチ込むか捨ててしまうので、これほどキレイな状態で箱が見つかるのはたいへん稀なことだと思われますね~~~(なんでも鑑定団風)。
 
 では……開けてみます。中身は……!
 

 
 よかったwww 入ってたwww
 
 久々に開封したので、中にネズミの死体でも入っていたらどうしようかと思っていたんだけど……まぶしい青春をそのまま閉じ込めたかのように、キラキラのボディーを光らせて静かに鎮座しておりました!!
 
 取り出して手に乗せると、その小ささがよくわかる。
 

 
 おおおお……! 側が細いので、画面の大きさが際立っている! ていうか、液晶保護シートの下にホコリが入っていて、拭いても拭いてもキレイにならねえwww ま、いっか。
 
 さてここで、PSP goというハードを初めて見た少年少女から、
 
 「あれえ?? ボタンがひとつしかないよ?? ゲームの操作は、スマホみたいに画面タッチで行うの??」
 
 という疑問が噴出したかと思う。確かに現代的な思考だと、そういう結論になろう。
 
 でも……ここからがソニーの真骨頂なのだ。このように小さなガジェットに仕掛けを施すことにかけては、ソニーは世界を1歩も2歩もリードしていたのであるよ!
 
 PSP goは、↓こんな変形をするのだ。
 

 
 やば!!! いま見ても、カッコよすぎる!!!
 
 これほど小さく、薄いボディーなのに、キチンとアナログスティックも配備してあるという念の入れよう。質感も高く、めちゃくちゃ所有感がある携帯ゲーム機に仕上がっている。
 
 そしてもちろん、このPSP goは完動品だ。
 

 
 あwww “ひさびさ起動ゲーム機あるある”の日付入力になっちまった^^; いやしかし、動いてよかったわ。
 
 このPSP goが現役だった当時、おもな使いかたは“テレビ番組の視聴”だった。
 
 というのも、俺とそのころの同僚たちは海外出張に行くことが非常に多かったんだけど、PSP goにtorneで録画したテレビ番組やドラマなんかを大量に移して、飛行機の中で鑑賞する“旅のオトモ”として利用していたのだ。なので、誰かが海外に行くことが決まると、
 
 「大塚さんのPSP go、しばらく貸してください!」
 
 ってことになって、コイツ(PSP goね)は俺以上に世界のアチコチを飛び回っていたのである。パッと思いつくだけでも、アメリカ、ドイツ、イギリス、中国、台湾、スペイン、フランス、カナダ……。海外をまたにかけて活躍する商社マンかよw
 

12月には……!

 
 せっかくPSP goを紹介したので、バランスを取るために(?)もう1台お見せしちゃう。
 
 PSP goはさすがに最近は使っていないんだけど、“こっち”はいまだにカバンに忍ばせ、隙があると起動してはゲームをプレイしていたりする。
 
 俺が所有するゲーム機の中で、ダントツでいちばん小さいその相棒は……もちろん↓これだ!!
 

 
 そうです!! ゲームボーイミクロですよ皆さん!!
 
 ゲームボーイアドバンスのカートリッジがそのまま使えるこのハードには、つねに『トルネコの大冒険2 不思議のダンジョン』が刺さっている。そして、盆と正月くらいのスパンで電源を入れられ、数十分間のプレイをされたのちに再び眠りにつく……というサイクルで、現在も現役選手を続けているのである。
 
 なので、もちろん完動品だ。
 

 
 愛すべきふたつの“小さいゲーム機”を並べると↓こんな感じ。
 

 
 じつはこの冬、“第3のマシン”がここに加わることになっている。すでに予約済みのそのゲーム機は……↓こちらであります!!w
 

 
 セガの往年のアーケードゲームが36タイトルも収録された、その名も“アストロシティミニ”!! 子どものころからセガ派だった俺にとって、こいつは“待ちに待っていた”マシンなのだ。発売日は、12月17日。これを手に入れたら……『エイリアンシンドローム』を遊びまくるのだぁぁああああ!!!w
 
 こういう記事、書いてて楽しいなあw
 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

  バックナンバーは次のページをチェック!