トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×ぼむα ラスト】
あとばる×ぼむαの対談も今回がラスト!
最後はガチマッチをプレーする上で意識しておくべきことについてふたりに語ってもらったぞ。もう1段レベルアップするために必要な意識とは? さっそく対談スタートだ!
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ikaぼむα
2019年に結成されたプロチーム「Pixio Monster」(通称:ピクモン)のリーダー。スプラトゥーン界屈指のスプラシューターコラボの使い手で、その実力は対面での駆け引きはもちろん、状況判断力、立ち回りの巧みさなどすべてが超一流。中でもジェットパックに関しては、神がかり的な命中精度を誇り、対戦相手にとっては大きな脅威となっている。チームとしてもすでに数々の大会で好成績を残しており、その知名度と人気も急上昇中。今後さらなる活躍が期待できるプレーヤーのひとりだ。
ガチマッチで気を付けたい立ち回りは?
――いま初心者にオススメするとしたらどのブキになるでしょうか?
ぼむα:自分はスプラシューターをお勧めしたいですね。初心者ってウデマエC帯とかだと思うんですけど、そのあたりだとルールへの関与もそんなにできていないプレーヤーが多いと思うんですよ。
そうなったら、やっぱりどんどんキルを取りにいけるブキがよいと思うので、機動力とキル速に優れたスプラシューターはけっこう活躍しやすいと思います。あとは、ローラーも振れば一撃で倒せたりするので、シューターのエイムが苦手な人はこちらがいいかもしれないですね。
▲N‐ZAP85は機動力と連射力に優れており、スぺシャルのインクアーマーもとりあえず使えば味方に貢献できるため、かなり扱いやすいブキのひとつ。
あとばる:いまならN‐ZAP85ですかね。このブキって、何でもできるが故にどれも突出していない器用貧乏みたいなブキなんですけど、やっぱり最初の頃って自分が好きな動きとか、どんな役割が得意とかってのがまだわからない段階だと思うんですね。
だから、まずはなんでもできるブキを持ってもらって、やっていくうちに「もっと射程が欲しいな」とか、「もっと塗りたいな」というので、それぞれ自分のやりたいプレースタイルに合ったブキを見つけていくのがいいのかなと。ただ、N-ZAP85自体、個人的にはかなり使いやすいと思っているので、そのままN-ZAPにハマってもらうのも全然アリだと思います。
――ガチマッチをプレーしていて「こういう動きってよく見るけど、あまりいいと思えない」という立ち回りはなにかありますか。
ぼむα:たまにYouTubeだったりで初心者帯のプレー動画も見るんですけど、やっぱりルールへの関与ができていないな、というのは感じますね。ホコを持たない、ヤグラも乗らない、エリアも塗らない、みたいな。初心者はルールが分からないってのはしょうがないとは思うんですけど、本当に勝ちたいならルールを覚えるのが一番だと思いますね。
――なんでそこで持たないのとか、乗らないのって感じることが多いということですか。
ぼむα:そうですね。人数有利だったらホコは持ったほうがいいし、ヤグラも乗ったほうがいい。なのに、ガンガン前に出ちゃったりしていて、もったいないと感じるので。あとは、ブキの特性を把握していないなと感じることも多いですね。せっかく塗りブキを持っているのに、あまり塗らずに対面を仕掛けにいってたりとかしているのを見ると、キルを取りたいなら別のブキにするべきじゃないのと思ったり。
まあ、どうプレーするかは自由と言えば自由なので、仕方がないと思うんですけど、勝ちたいならそのブキの特性を活かした立ち回りや役割というものを理解する、というのは絶対にしたほうがいいと思います。
――あとばる選手はなにかありますか?
あとばる:打開時にキルを取ったプレーヤーが、その勢いのまま前に行って、こっちがカウントが進み始めたくらいで前でやられちゃうみたいなパターンがけっこう多くて。キルを取りに行くことがカウントにつながるというのは大正解で、まったく異論はないんですけど、せっかくこっちが有利な盤面をつくって、あとは生存しているだけでカウントがとれるという状況にも関わらず、意外とそういう立ち回りをみんなしないんですよね。
とくにエリアが多くて、せっかく活躍して敵を倒してしてくれたのに、その味方がマイナス作っちゃうのはすごくもったいないなとは思いますね。
――そこは無理に前に詰めなくてもいいのに、と。
あとばる:そうです。切り替えが大事というか。気持ちはすごくわかるんですよ。たとえば、連続で2枚落としたりすると「これ、もう1枚いけるな」みたいな感じで行っちゃうとか僕もよくやってしまうのでわかるんですけど、そこを冷静になって、有利な盤面を維持するプレーができるようになると、勝率ももっと安定するんじゃないかなと思います。
――『スプラトゥーン』が上手くなるためにはどんなことを心がけるべきですか?
ぼむα:負けても萎えないということですね。負け試合で、味方に文句を言ったり、敵に文句を言ったりするんじゃなくて、自分はどうだったのかってまず考えたほうがいいと思います。
自分があの場面でこうしていたら勝っていたんじゃないか、ここで前に出ていたり、キルを取りに行ってたりしたほうが勝っていたんじゃないか、とかその試合の反省をしたほうがいいなってのは思っていて。あとは、前回言った通りに、上手いプレーヤーのプレーを見る、真似するというのが一番大事だと思いますね。
――自分もそうなんですけど、負けるとつい人のせいにしがちですもんね。
ぼむα:そうですね。そこで自分の反省ができたら強くなるという感じですね。でもまあ、思っちゃうのはしょうがないです。自分も「デュアル、つまんね」とか思うことありますし(笑)。でも対面でデュアルに勝つ方法だってあるし、反省は大事だと思います。
あとばる:味方のせいにしないのは大事ですね。
野良って、通話もコミュニケーションも取っていないから、味方に押し付けることができるんですけど、そうすると自分の悪いところを見なくなってしまって成長していかなくなるんですね。勝った試合は「味方のおかげで勝ったわ」って味方のせいにしていいんですけど、負けた試合はどんなに自分が頑張ったとしても自分が悪かったところを見つけるようにするとぐんぐん伸びると思います。
▲負けたときはつい味方のせいにしがちだが、それだと成長につながらない。自分のプレーをしっかり反省することが上達のポイントだ。
――お2人ともガチマッチだと味方の動きを見て、自分がそれに合わせる感じでプレーしているんですか。
ぼむα:そうですね。
あとばる:「誰もホコ、持たねえ」となったら持ちますもんね。
ぼむα:持たないならもう自分が持つしかない。
――頑なに誰も持たないときってありますもんね(笑)。
あとばる:なんなんでしょうね、あれは。
ぼむα:あの現象はちょっと名前をつけたいくらいですね。「なんでこの状況で持たんの?」みたいな(笑)。
――じゃ、そういうときは自分が持って試合に勝つぞ、と。
あとばる:まあ、そういうときって、だいたい勝てないんですけどね(笑)。
・勝ちたいならルールやブキへの理解度をもっと深めるべし!
・有利なときは、無理に前に出ずに生き残る立ち回りを意識しよう!
・毎試合、自分が悪かったところを見つけて反省することが大事!
次回は新たなナワバリバトルの王者となったAnotherの選手が対談に初登場!
激闘となった第5回スプラトゥーン甲子園についていろいろと語ってもらったぞ。次回も乞うご期待!