By まつがん
恒例の宣伝からだが、皆さんは先週発売したコロコロコミック9月号はもう入手されただろうか?
デュエル・マスターズの原作コミックが読めることはもちろん、9月に発売する十王篇第3弾「幻龍×強襲 ゲンムエンペラー!!!」に関する情報も色々と掲載されている。ぜひとも手に取ってみて欲しい。
先月発売した「最強戦略!ドラリンパック」は殿堂環境に様々な影響をもたらした。
とりわけ新規のSRやVRは、デッキビルダーたちの手によってそれらを使った多くの新たなアーキタイプが生み出され、プレイヤーたちを楽しませている。
だが、そんな中でもいまだ新たなアーキタイプを生み出すほどの活躍はしていないカードがあった。
《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》。
指定したクリーチャー1種類の能力を完全に消し去ることができる、光の《あたりポンの助》である。
もちろんこのカードは現状でも《ドラゴンズ・サイン》から登場できる選択肢として、グッドスタッフ的なデッキにおいては《真・龍覇 ヘブンズロージア》とセットで採用をされたりしてはいる。
だが、このカード自体がコンセプトになる可能性については、まだあまり研究されていないように思うのだ。
では、そのコンセプトとは。
《あたりポンの助》も全力で積んで相手の切り札クリーチャーをあらかじめ全部バニラにしたら勝てるのでは???🤔🤔🤔
そう、カードが2種8枚あればコンセプトになる。《あたりポンの助》が8枚になったことで、相手への嫌がらせに命をかけるネクストレベル陰キャデッキが組めるようになったのだ。
もちろん6マナと7マナのクリーチャーをデッキの軸にするというのは、封じたいクリーチャーが軒並み6マナ以下である現代デュエル・マスターズにおいては、そのままだと破綻まっしぐらである。
そこで《透明妖精リリン/妖精のプレリュード》を採用することで、クリーチャー側が《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》を守れるオラクルでありつつ、呪文側で《あたりポンの助》の早出しをサポートすることができるようになる。そういえばFutaro先生のスノーフェアリーもなかなかかわいい……おっと、今回は《ハムカツのイラスト百烈ペン》はないんだった。
とはいえ、これだけだと光文明である《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》の側は早出しすることができないという問題が生じる。
ならば《希望のジョー星》で全部無色にしてしまえばいいのでは???🤔🤔🤔
《希望のジョー星》は一部の相手に対してのメタカードとして機能するためにさらなる嫌がらせになるほか、ゼロ文明のカードが多く入っているデッキにおけるマナサポートにもなる。《透明妖精リリン/妖精のプレリュード》が最強のブーストカードになる点も見逃せない。
そして《希望のジョー星》と相性の良いカードはそれだけではない。
《希望のジョー星》設置下では、《ニヤリー》は確定で3ドローとなり、《赤鼻の守護者タッツミー》はウルトラ・セイバーでどんなクリーチャーでも守ることができるようになるのだ。
あと足りないのは受け札くらいだが、せっかく《透明妖精リリン/妖精のプレリュード》や《ニヤリー》を採用しているということで、できれば《希望のジョー星》を引けていなくても機能するゼロ文明のカードが望ましい。
そこで白羽の矢が立ったのが《バイナラドンデン》。コンセプト通りに回れば《あたりポンの助》と《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》でほとんどのクリーチャーは封殺できるはずだが、ニンジャ・ストライクで万が一の事態に対する備えになる。
嫌がらせがコンセプトなので、《カルマ大司教 ゾロスター》も入れておけばより嫌な顔をする対戦相手が増えるかもしれない。
というわけで、できあがったのがこちらの「エモーショナル・ポンの助」だ!
『エモーショナル・ポンの助』
《カルマ大司教 ゾロスター》 | |
4 | 《透明妖精リリン/妖精のプレリュード》 |
《ピクシー・ライフ》 | |
4 | 《ニヤリー》 |
《あたりポンの助》 | |
4 | 《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》 |
3 | 《バイナラドンデン》 |
4 | 《希望のジョー星》 |
4 | 《ドンドン水撒くナウ》 |
1 | 《タイム・ストップン》 |
1 | 《赤鼻の守護者タッツミー》 |
1 | 《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》 |
1 | 《セイント・キャッスル》 |
1 | 《予言者マリエル》 |
「最強戦略!ドラリンパック」のカードを5種類、実にデッキ内の約半分もの枚数を採用した、旬のカードに満ちたデッキとなった。
相手の切り札をことごとく先んじて封殺していくことができれば泥沼のクソ試合に持ち込むことができそうだが、どれでどのカードを宣言したのかわからなくなりがちなのが玉に瑕だ。
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。