第74回 「イシス」
公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
今回はパズドラの歴史に大きな功績を残した「イシス」を特集!!
この7月10日から多くの古参モンスターに新たな進化が実装され、古くからのファンを楽しませている。
今回はその中から……
パズドラに革命を起こしたと言っても過言ではない“多色の先駆け”、イシスです!
8年を超えるパズドラの歴史にはさまざまなトピック……いや“分岐点”とも言える出来事があるわけだが、こと“モンスターの能力”という点において、2012年12月に実装された“エジプト神シリーズ”ほどのインパクトを残した者たちは……いまだ存在しないだろうな。
そう断言できるほど、彼らの残した功績は大きいのである。
エジプト神シリーズが出色だったのは、同時に登場したホルス、イシス、バステト、ラー、アヌビスの5体それぞれに、プレイヤーを導くための使命が与えられていたことだ。
具体的には、ホルスは“4色の多色消し”、ラーは“5色の多色消し”、バステトとアヌビスは“コンボ”、
そして……ここでピックアップするイシスは“3色の多色消しをすることで攻撃力がアップする”というリーダースキルを備えていたのである。
これが……ハマった。
当時はプレイヤーレベルが成熟しきっておらず、しかも操作時間が4秒だったので、ホルスの4色消しやラーの5色消しを運用するのはかなりの無理があった。でも、攻撃力は劣るもののイシスの3色消しなら「なんとかなる!」ということで、多くのプレイヤーがイシスに走ったのである。
あのころのイシスフィーバーは……いま思い出しても震えるものがあるわ。
そんなイシスは、エジプト神話の豊穣の女神だ。
パズドラでもおなじみのヌトが母。オシリスとセトが兄でネフティスが妹という、かなり濃い家系に生まれている。
さらに書くと、兄のオシリスとの間に生まれたのがホルス、オシリスとネフティスのあいだに生まれたアヌビスを養子にする……というのだから、イシスの人生はかなりの波乱にまみれている。
このへん……いかにも神話のエピソードであるw
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
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