イガチュウ:
続いて4匹目!
ヨネタク:
「ラティアスプリズムスター」です。
メリットは、以下のようなものが挙げられます。
・たねポケモンであるので、このカードを1枚入れるだけでよい。
・EX・GXではないポケモンの中では、HPが高い。
・きぜつさせられても、3匹の「レックウザGX」が戦うことができる。
・1回のワザで付けることができるエネルギーの枚数が多い。
・にげるのに必要なエネルギーが少ない。
デメリットのほうは、
・「プリズムスター」なため、デッキに1枚しか入れることができない。
・特性「しっぷうどとう」でトラッシュされてしまうと、ロストゾーンに送られてしまい使うことができない。
・他の3匹のポケモンと違い、特性ではなくワザを使ってエネルギーを付けている。
といったところになります。
イガチュウ:
どれもよさそうですけど、ここからどう絞っていくんですか?
ヨネタク:
次に、この候補の中からどのように候補を絞ったのかについて、いくつかのステップに分けて考えました。
まず「1.60枚のデッキにするときに入れたいカードがいっぱいになりすぎないか」。
ポケモンカードはデッキを60枚ぴったりにしなければなりません。これも入れたい、あれも入れたいとなって、60枚をオーバーすることは多々あります。そこであきらかに60枚に収めることができないカードは諦めます。
次に、「2.しっかりと機能するか」。
デッキが60枚に収まるようにせっかくカードを選んだにもかかわらず、進化できなくてうまく機能しなくては選んでいる意味がないので、選んだカードがしっかり場に出せて機能するかという点を確認します。
そして、「3.大会で対戦する可能性が高いデッキに対して勝てるかどうか」。
2のステップも突破し、場にも出せてそのポケモンの特徴が活かせるようになりました。次に確認することとして、作ったデッキが大会で対戦することになると予想しているデッキに勝てるのかを検証します。せっかく大会で勝つために対策を立てて作ったのに、事前の検証で勝てないようであれば、そのデッキが最適であるとは言えません。あ、もちろん、友達と遊ぶときや、好きなポケモンを使いたいときには、このポイントは気にする必要がないですよ。
そんなわけで、この3つのステップをふまえて、「レックウザGX」の相方の候補としてどれが適切かを考えました。
イガチュウ:
実戦でうまくいくかどうか、しっかりチェックするわけですね。
ヨネタク:
はい。すべてのポケモンで「1」のステップはクリアしたのですが、「2」のステップで、「レックウザGX」の特性「しっぷうどとう」でランダムにトラッシュがあり、進化するために必要なカードが多い2進化の「クワガノン」と「フシギバナ」は難しく感じました。
「ミロカロス」も同様な状況はあったのですが、1進化のデッキであることでなんとか「2」のステップをクリアすることができました。しかし、残念ながら「3」のステップで「ミロカロス」は、「マッシブーンGX」や「ゾロアークGX」や「よるのこうしん」といったワザを持つポケモンが入ったデッキに対して不利でした。「ラティアスプリズムスター」は、たねポケモンなために使いやすさが抜群であり、「ミロカロス」で不利となったデッキに対して有利、もしくは五分五分の結果を出していました。
なので、「ラティアスプリズムスター」は、「レックウザGX」の相方としてベストな候補だと判断しました。
イガチュウ:
3つのステップを見事突破した「ラティアスプリズムスター」が、相棒に決まりました!
というわけで、今回はここまでとなります!
ヨネタクさん、次回の講座内容は何ですか?
ヨネタク:
次回は、実際に大会で使用したデッキを見ながら、デッキ構築のポイントを具体的に解説していきたいと思っています。
イガチュウ:
ついに、チャンピオンのデッキの全貌が明らかになるわけですね!
というわけで、次回をお楽しみにー!
これさえあればバトルができる、タイプごとに9種類の60枚のデッキが構築された、GXスタートデッキが7月13日に同時発売された! 強力なポケモンGXが必ず1枚つく激アツデッキの注目ポイントをヨネタクがレクチャーするぞ!!
ルガルガンGXデッキ 最強クラスのポケモンGXのひとつである「ルガルガンGX」を主体とするデッキ。「ブラッディアイ」は相手のベンチで育てているポケモンをバトル場に引きずり出し、先に攻撃することができる強力な特性である。 |
拡張パック「禁断の光」に封入されている「ディアンシープリズムスター」や強化拡張パック「ウルトラフォース」に入っている「マッシブーン」をこのデッキに入れるとさらにデッキが強くなる。 |
ライター:ヨネタク
「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2018(PJCS2018)」カードゲーム部門マスターリーグチャンピオン。
ポケモンカードゲーム一筋な彼の活躍に今後も目が離せない。
エディター:イガチュウ
コロコロ編集部が誇るポケモン大好きおじさん。
ポケモン歴20年の豊富な知識を活かしながら、その楽しさと素晴らしさを世界に広めるために活躍中。
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