【あつ森】『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌 第91回 スカウト大作戦!(1)


 

アーサーの後釜

 
前回の日記で、ルナステラ島の最古参メンバーのひとり、ライオンのアーサーが旅立っていったことを記事にした。
 

【あつ森】『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌 第89回 どうぶつたちの旅立ち(2)

 
最終的には俺がゴーサインを出して引っ越していったわけだけど……その喪失感はハンパじゃなかったわ。
 
アーサーと最後に交わした挨拶を思い出しても、
 

 
あまり現実感がなく、
 
「じつは……引っ越しはキャンセルになって、今日もいつものように「いい天気だな! ナハッ」なんてやり取りをすることになるのでは……」
 
なんて思ったり。
 
そこで、
 
「アーサーの家……そのままだったりしてなwww」
 
という淡い希望(?)を抱いて、島の南側に建っていたアーサーの家に赴いてみたところ……。
 

 
「あ…………」
 
家は跡形もなく、商魂たくましいタヌキの手により売土地とされてしまったのを見て、ようやく俺は実感したのだ。
 
「もう、アーサーはいないんだなぁ……」
 
ってね。
 

タヌキを出し抜け!

 
しかし、いつまでも感傷に浸っているわけにはいかない。
 
売土地ができた以上、もたもたしているとたぬきちがどこの馬の骨とも知れぬどうぶつを斡旋して、ここに住まわせてしまう。あのタヌキは、金にならない土地の存在を決して許さないのだ。先手を打たれる前に……俺も動かないと!!!
 
こうして、何度目かになる“住民スカウト離島ツアー”に赴くことになったのでありました。
 

スカウトの功罪

 
この住民スカウト離島ツアーには、いい思い出と悪い思い出がある。
 
いい思い出は、現在もルナステラ島の主要メンバーであるメープル、アップル、ヴァネッサといった精鋭(?)たちを、このツアーでピックアップすることができたこと。
 

 

 

 
オオカミのヴァネッサなんて離島ツアー1回目で出会うことができたので、コストパフォーマンスも抜群だった。そして運の要素が多分にあるにしても、どんなどうぶつと出会えるかがわからないこのツアーには、ナニモノにも代えがたい魅力があるのである。
 
逆に悪い思い出は……前述の“運”に紐づく話なんだけど、どれだけ通い詰めても好みのどうぶつに出会うことができず、最終的にはマイルも根気も底を突いて、
 
「俺……丸1日も使って……何やってんだろ……><」
 
という、特大のダークサイドに堕ちてしまうことだ。
 
これ、期待と絶望のギャップがあまりにも激しくて、最初こそ、
 
「このワクワクとドキドキがたまらんwww」
 
なんて言っていた人間も必ず、
 
「もう、俺はダメだ……>< ダメなヤツなんだ……>< 何度やっても、カバとウシと大熊しか出ねぇ……>< これは因果だ……!>< 前世の俺、いったい何をやらかしやがったんや……!!><
 
と、自分の出自に疑問を感じてしまうほどの暗黒面に堕ちる。コレはツライ。石の仮面を被って人間を辞めたくなるレベルでツラすぎる。
 
それでも……!
 
島民代表は、前に進まねばならぬ。
 
じゃないと、強欲タヌキに連れられた巨獣が、いつの間にか住みついてしまうから。
 
……よし、行こう!!
 
頼りないロドリー機長が操縦する双発機に乗って、まだ見ぬステキなどうぶつたちとの出会いを求めて離島ツアーに出発するんだ!!!
 

いざ! 離島ツアーへ!

 
このとき、俺は溜め込んでいたマイルが60000マイルほどあったと思う。離島ツアーに行くためのマイルりょこうけんは2000マイルなので、単純計算で30回はスカウトに飛ぶことができるってわけだ。
 
でも……俺は口の端にニヒルな笑みを浮かべた。
 
「さすがに、60000マイルを使い切ることはあり得ないなwww 『あつ森』には400種にも及ぶどうぶつがいるらしいけど、10回行けば1回くらいは、自分好みのカワイ子ちゃんにぶつかるに違いないんだからwww」
 
そう……。
 
このときの俺は明らかに、楽観視していたのだ。
 
“60000マイル=無限”
 
ってくらいに考えて……。それは多分に、1発でヴァネッサを引けた前回の成功体験がもたらした“油断”でもあったのだろう。
 
「よーし、今回も頼むよロドリー!! 今度は……1回目で、ジュンとか出しちゃう??ww それともリリアン???w
 
軽口を叩きながらの、1回目のフライト。
 

 
いつもの、
 
「グッドラック!」
 
に背中を押されて、島に分け入っていったのだが……。
 
続く。
 
大塚角満の『あつ森』おもしろガイドも更新中

大塚角満(おおつか・かどまん)

1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

 

『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html

※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo

 

『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌バックナンバー

▲第1回
いよいよ開始! 無人島生活

▲第2回
ナゼ、かぶるのか

▲第3回
島の名前問題、勃発!

▲第4回
リセマラで星を得る話

▲第5回
初めてのお出かけ

▲第6回
冨〇義勇もどきと冒険に

▲第7回
闇夜の恐怖

▲第8回
もう輪廻転生の呪いだろ……

▲第9回
青空水族館、爆誕!

▲第10回
闘将(たたかえ)! 辮髪戦士!!

▲第11回
タランチュラ島の激闘(1)

▲第12回
タランチュラ島の激闘(2)

▲第13回
おい! 鈴木!!

▲第14回
匠の部屋(1)

第15回
匠の部屋(2)

第16回
またカモか!

第17回
この春を忘れぬために(1)

第18回
この春を忘れぬために(2)

第19回
店に並ぶ人

第20回
空を見上げる人

第21回
空を見上げる人、その後

第22回
カブで資産運用を!

第23回
カブは腐るか食い時か

▲第24回
タランチュラ、一攫千金

▲第25回
風来の釣り人

▲第26回
初めての釣り大会

▲第27回
スゴいのが、いる(1)

▲第28回
スゴいのが、いる(2)

▲第29回
幻聴が、聞こえる

▲第30回
スゴいヤツのその後

▲第31回
“あいつ”がやってくる

▲第32回
あつ森キャピタルゲイン

▲第33回
金の風船、飛んだ

▲第34回
スパークが来る!?

▲第35回
アナタは……誰?

▲第36回
巨獣濃度を下げろ!

▲第37回
かわいい子゛はいねがぁ~(切実)

▲第38回
どうぶつ探し

▲第39回
ロドリー、駄目パイロット説

▲第40回
角満の部屋を大公開

▲第41回
ともだち探し、ドツボにハマる

▲第42回
ともだち探し、ついに決着!

▲第43回
住民全員、集合だッ!!

▲第44回
出会いと別れ

▲第45回
ベアード、島に馴染み出す

▲第46回
4月、最後の激闘(前編)

▲第47回
4月、最後の激闘(中編)

▲第48回
4月、最後の激闘(完結編)

▲第49回
流れ星を見たら「〇〇〇!!」

▲第50回
祝!あつ森日記、連載50回!

▲第51回
橋をケチれ!

▲第52回
50日目の誓い

▲第53回
流浪のノルマン(1)

▲第54回
流浪のノルマン(2)

▲第55回
とたけけを招聘せよ!

▲第56回
島の評判を上げろ!

▲第57回
とたけけライブと最大の失敗

▲第58回
ヨナグニサンの思い出

▲第59回
キャンプサイト、人事部説

▲第60回
“かぶきち”を招聘せよ!(前編)

▲第61回
“かぶきち”を招聘せよ!(後編)

▲第62回
そのノルマンは、ウチの

▲第63回
レアな生き物を追え!(1)

▲第64回
レアな生き物を追え!(2)

▲第65回
レアな生き物を追え!(2)

▲第66回
旅立ちのベアード(1)

▲第67回
旅立ちのベアード(2)

▲第68回
アネモネとの戦い(1)

▲第69回
アネモネとの戦い(2)

▲第70回
植物品種改良区、爆誕

▲第71回
植物品種改良区の現在

▲第72回
品種改良区、崩壊す

▲第73回
100万ベルの女

▲第74回
100万ベルの女・その後

▲第75回
オオカミを1本釣りする話

▲第76回
ゴールデントラウトを追って

▲第77回
5月31日の攻防戦

▲第78回
6月の太公望

▲第79回
道を整備せよ!(1)

▲第80回
道を整備せよ!(2)

▲第81回
古墳を作れ!

▲第82回
自由の女神を崇めるために(1)

▲第83回
自由の女神を崇めるために(2)

▲第84回
フナムシどうすんの!?

▲第85回
“なつのかいがら”は夏休みの匂い(1)

▲第86回
“なつのかいがら”は夏休みの匂い(2)

▲第87回
地下室、深海になる

▲第88回
どうぶつたちの旅立ち(1)

▲第89回
どうぶつたちの旅立ち(2)

▲第90回
どうぶつたちの旅立ち(3)