出会いと別れ
『あつ森』を始めて50日にもなれば、さまざまな出会いと別れを経験する。
出会いは言わずもがな、どうぶつたちはキャンプサイトや離島ツアー、はたまた突然島に引っ越してきて主人公の前に現れるので、わりと頻繁にその瞬間は訪れる。
聞くところによると、『あつ森』には400種を超えるどうぶつがいるらしいので、相席居酒屋のごとく頻繁にクルクルと“チェンジ”しないと一生会えぬまま終わるヤツも出てくるのだろう。個人的には、どうぶつたちにはもっと積極的にキャンプサイトを使ってもらって、ガンガンこっちに顔を見せてもらいたいわw
でも、わりと日常的に起こる出会いのイベントに比べて、“お別れ”を経験した人は少ないのではなかろうか?
じつは俺も、50日超のプレイ時間の中で、お別れイベントが発生したことは2回しかない。そしてそのうちの1回は、あまりにも意外な展開で発生したので、ぜひ皆さんに体験談を共有したいと思う。
バイキングは忙しい
いまでこそ、かな~り自分好みのどうぶつが集っているルナステラ島だが、4月の上旬から中旬にかけてはまったく違う様相を呈していた。
それは、現在も我が島でデカいツラをしている巨熊のベアードと、
なんの前触れもなく居ついてしまった“牛バイキング”ことノルマンの登場に端を発するもので、
島民代表の俺をして、
「こ、このままでは……招かれざる巨獣たちに、島を乗っ取られてしまうかもしれんぞ((((;゚Д゚)))」
そんな恐怖を抱かせる流れになっていたのである。
ところが。
ノルマンが引っ越してきてから……2日後のこと。足取り重く、難しい顔をして歩いている牛バイキングを見かけた。
「ぬう……! なんだアイツ、バレットのつもりかよ……」
なんてブツブツ言いながらも、頭の上のフキダシは何らかのイベントが起こる前触れなので、イヤイヤ話し掛けることにした。
すると……!
(デカい顔だな)
ぼんやりと考えつつ、ノルマンの話を聞いてみた。そ、そしたら……!
俺、脊髄反射の早業で万歳三唱をした。
「うおおおあああああ!!! ののの、ノルマン、出ていってくれるのかぁぁああああ!!!www」
い、いや待て! 喜ぶのはまだ早い!! じっくりと話を聞いた結果、「なーんてな♪」なんてホザきやがるかもしれないし!!
喜びと不安をないまぜにしつつ話の続きを聞くと……!
「ふ、ふんふん!! さすがバイキング!!>< 男だね!!! いなせだね!!! 憧れちゃうね!!!」
そんなことをしても無駄だとわかりつつ、ついつい口に出してノルマンの背中を押そうとする俺。さすがにちょっとあからさまだな……と思いはしたが、男の旅立ちを止めるなんてヤボなこと、俺ができるわけがないんだよ!!(必死)
俺のアツい後押しが通じたのだろう。ノルマンはつぎのように言ってきた。
ここで、喜びのあまりボタンを連打しそうになっていたのだが、つぎの画面を見たところで小便をチビりそうになったわ。
うわ!! あっぶね!!! 思いとは裏腹に引き留めるところだった!!!
「いかんいかん!! ここで引き留めたりしたら、ノルマンに申し訳ない!! ここは快く見送ってやろう!!」
ってことで、ノルマンの引っ越し決定!
翌日の朝にはしずえから、島内放送で住民たちに打電されたのでありました。
この放送を聞いて、はからずも若干の寂しさがこみ上げてきてしまったのだが……決まったものは仕方がない!! つぎの出会いに期待しつつ……ノルマンには新天地でがんばってもらうことにしよう!!
そしてノルマンは本当に、旅立っていったのである。
しかし……。
この話には、続きがあるのだ。
以下、次回!
大塚角満の『あつ森』おもしろガイドも更新中
大塚角満(おおつか・かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。 |
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
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