マイデザインを斬る!
前回、“『あつまれ どうぶつの森』でプレイヤーが熱中しているものベスト3”を大々的に発表し(選考委員・俺のみ)、栄えある第1位に輝いた“釣り”に言及する記事を書いた。
『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌 第13回 おい! 鈴木!! |
そこで今回は、惜しくも第2位に甘んじた“マイデザイン”について書こうと思う。
俺には向かないかもしれない
とはいえ。
白状するとこの俺は、いまだマイデザインをやったことがない。
……いや、できる環境にはあるのだ!
ゲームの序盤で早々に、タヌポートのマイル交換で、“よりプロフェッショナルなデザインをすることが可能になる”という“マイデザインPROエディタ”を800マイル払って手に入れているから!!
そう、やろうと思えばいつでも、オシャレで粋なデザインのおべべを作ることができるのだ。俺、何気に小学生のころの夢は、漫画家になることだったし。
……って、そこの人!!
「……で?www」
って言わない!!
「それがマイデザインと、何の関係が??」
なんて真顔で言われたら……俺が恥ずかしくなるでしょうが!!
まあとにかく、俺はマイデザインPROエディタを買ったきり、一度も起動していない。「やってみようかなぁ」と思いはするものの、ひたすらドットをポチポチと打ち続けてデザインを施す……という気の遠くなるような作業にどうしても踏み切れないのだ。
でも、こういう人がいるかと思えば、
「わし、マイデザインだけで十分だわ。こんなに楽しい作業、ほかにないで!!」
そう豪語してやまない御仁もいる。
……そう、同僚のたっちーだ。
ハマった女
たっちーは『あつ森』が発売される前から、コスチュームのデザインに並々ならぬ意欲を燃やしていた。とくに、昨年から激ハマりしている『鬼滅の刃』のキャラクターをゲーム内で再現したい……という夢を抱いていて、
「『あつ森』が出たら、わしはドット職人にジョブチェンジする!! 編集の仕事はできなくなるけど、仕方ないよな!!」
そう言ってはばからなかったのだ。
しかし前述の通り、マイデザインは、ファミコン時代のゲームのように“ひたすらドットを打って絵を完成させる”という作業を要求されるので、かな~り人を選ぶ。そこに、クリエイティブな仕事とはほぼ無縁だったたっちーが入り込んでいけるのだろうか……?
俺の密かな心配をよそに……。たっちーは……。
……マイデザインから、出てこなくなりましたwww
幸せな時間
聞けばたっちーはもとから、“コツコツとした細かな作業”、“同じことのくり返し”、“黙々とひとつのことに打ち込む”という職人臭漂う仕事に1ミクロンたりとも抵抗がなく、むしろ、
「日がな一日、そういうことばかりやっていたい!! まったく飽きない!!」
そういう気質の持ち主だったらしい。なので、ポチポチポチポチ……と小さなドットを打っているときこそ、
「こんなに豊かで、幸せな時間はない」
という至福の時間らしく、結果、驚くほどの完成度を誇るコスチュームをつぎつぎと完成させていったのだった。↓こんなの。
これが誰のコスチュームなのかはあえて書かないが、ファンならひと目でわかるでしょうw
そんな、“マイデザインの匠”の島に、フラリと遊びに行ったのだが……!
次回に続く
大塚角満(おおつか・かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。 |
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo
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