By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。
さて、今日から新年度ですね。進学、就職などで新たな環境に身を投じる方も少なくないのではないでしょうか? 昨今の情勢的には自粛ムードも強いですし、なかなかフレッシュな気分にもなれないかもしれませんが、そんなときこそ趣味のゲームでもして気分を上げていきたいところです。MTGアリーナのおかげで、家にいながらでも気軽にマジックができるようになったのは本当に嬉しい。
さて。本日、日本から新たに3名のプレイヤーがマジック・ライバルズ・リーグに参加することが発表されました。選出されたのはプレイヤーズ・ツアー名古屋2020の優勝者である原根 健太選手と、トップ8進出者である石村 信太朗選手、そして高橋 優太選手の3名です。いずれも国内では非常に名の通った強豪プレイヤーで、今回のライバルズ・リーグ入りによって実績が認められた形です。
【お知らせ】最新のeスポーツ更新情報が公開されました。
シーズンの移行に伴い、日本からは以下3名が新たにマジック・ライバルズ・リーグの参加資格を獲得しました!
原根健太選手(@jspd_)
石村信太朗選手(@rizer1891)
高橋優太選手(@Vendilion)
記事は後ほど翻訳版を公開予定です!#mtgjp https://t.co/MdOg3WZEpb— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) April 1, 2020
オフラインのイベントは続々と延期や中止が発表されている中ではありますが、マジックの進化は決して止まってはいません。昨年からeスポーツへの本格参入も進んでいますし、これから4月発売の新セット『イコリア:巨獣の棲処』の発売も控えているので、これからますます界隈が盛り上がってきそうです。
さて、最近のアップデートはここまでに。今回はマジックフェスト・オンライン ウィークリーチャンピオンシップの結果から、ユニークなデッキリストを見ていきたいと思います。
マジックフェスト・オンライン ウィークリーチャンピオンシップ
先週末にはMTGアリーナでマジックフェスト・オンライン ウィークリーチャンピオンシップが開催されていました。これは平日に開催されていたデイリー予選で5-1以上の成績を残したプレイヤーだけが集まるトーナメントで、1週間前から始まった新しいトーナメントシリーズです。
第1回目となるこのウィークリーチャンピオンシップで見事に勝ち抜いたのは、「4色スーパーフレンズ」という珍しいアーキタイプでした。「スーパーフレンズ」とは「プレインズウォーカーコントロール」の俗称で、それぞれが1枚でフィニッシャー級の働きをするプレインズウォーカーを多数搭載したこのアーキタイプは昔から根強いファンがいるのでした。
この「スーパーフレンズ」は、『灯争大戦』で大量のプレインズウォーカーが追加され、かつ『エルドレインの王権』で《創案の火》というこのデッキにぴったりの1枚が登場したことで、一瞬だけ活躍を見せました(vol.32でも紹介しました)。そんなこのデッキが、今回『テーロス還魂記』の新カードを引っさげて再び環境に復権(?)を果たしたようです。リストからは《創案の火》も抜けています。
4色スーパーフレンズ(使用者:Bolun Zhang選手) | |
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枚数 | カード名(メインボード) |
4 | 《神無き祭殿》 |
4 | 《神聖なる泉》 |
4 | 《次元間の標》 |
2 | 《蒸気孔》 |
1 | 《沼》 |
4 | 《欺瞞の神殿》 |
3 | 《静寂の神殿》 |
4 | 《湿った墓》 |
4 | 《半真実の神託者、アトリス》 |
2 | 《戦慄衆の将軍、リリアナ》 |
4 | 《覆いを割く者、ナーセット》 |
4 | 《龍神、ニコル・ボーラス》 |
4 | 《時を解す者、テフェリー》 |
2 | 《苦悶の悔恨》 |
2 | 《肉儀場の叫び》 |
1 | 《強迫》 |
1 | 《古呪》 |
4 | 《思考消去》 |
3 | 《エルズペス、死に打ち勝つ》 |
3 | 《ケイヤの誓い》 |
枚数 | カード名(サイドボード) |
1 | 《戦慄衆の指揮》 |
2 | 《肉儀場の叫び》 |
2 | 《灯の燼滅》 |
3 | 《敬虔な命令》 |
3 | 《見栄え損ない》 |
2 | 《第1管区の勇士》 |
2 | 《煤の儀式》 |
こちらは4色スーパーフレンズ……4色と言いつつ実際のところは《龍神、ニコル・ボーラス》のためだけに赤をタッチしているだけで、実際はほぼエスパー(青白黒)の3色デッキですね。ただし、赤以外の色に関してはいずれもダブルシンボル以上の色マナを要求されるカードが多数採用されており、3色とはいえ非常にマナベースがタイトなデッキです。
《龍神、ニコル・ボーラス》は作中設定で最強クラスのプレインズウォーカーだけあって、非常に強力な1枚。どの能力もアドバンテージに直結しており、対戦相手からすると絶対に無視できないカードです。しかし、このデッキは「スーパーフレンズ」。当然ながら脅威となるプレインズウォーカーは《龍神、ニコル・ボーラス》だけではなく、時間経過とともに有利な盤面を築いていくことで、マジックでありながら1対多数のようなゲームが可能になります。次元を超える友人たちの力を借りる、まさに「スーパーフレンズ」ですね。
もちろん“ただ強カード”の《時を解す者、テフェリー》と《覆いを割く者、ナーセット》の2枚も採用されています。スーパーフレンズの弱点として、ソーサリータイミングで大振りなアクションが要求されるため、打ち消し呪文に弱いというものがありましたが、《時を解す者、テフェリー》はそんな弱点を補ってくれます。《覆いを割く者、ナーセット》も《自然の怒りのタイタン、ウーロ》や《ハイドロイド混成体》によるドローを封じることができ、有利な盤面を固定する役割を持っています。
また、《エルズペス、死に打ち勝つ》は除去兼フィニッシャーです。プレインズウォーカーを釣り上げることのできるⅢ章の能力が強力なことはもちろん、Ⅱ章の能力では対戦相手の妨害を防ぐことができ、《テフェリー》と合わせてこのデッキのビッグアクションを助ける役割を持っています。
かくいう僕もこのデッキタイプは大好きで、マジックを始めたばかりの頃から持ってるプレインズウォーカーを適当にぶちこんだスーパーフレンズもどきを組んで遊んでいたものです。小学生並の感想ですが、何と言ってもプレインズウォーカーをたくさん並べると楽しいんですよね。ちょっと入手が大変なカードも何種類か含まれてはいますが、カード資産がある方はぜひ組んでみてはいかがでしょうか?
ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。
MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。
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