By まつがん
「ウェイ」になってみたい。
カードゲーム歴20年超、生まれてこの方「陰」の道しか歩んでこなかった私だが、たまには「陽」に憧れることもある。そして「陽」の代表格 (?) とされるのが「ウェイ」だ。
では、「ウェイ」になるにはどうすればいいか。
ここはやはり「ウェイ」の化身であるチームウェイブに入門するしかないだろう。
いよいよ明日発売する十王篇第1弾「切札×鬼札 キングウォーズ!!!」に収録される新カード、《ウマキン☆プロジェクト》。
このカードを使いこなすことで「ウェイ」に近づけるに違いない。
というわけでこのカードでデッキを作っていくわけだが、まずは《ウマキン☆プロジェクト》と相性の良いカードを探すところからスタートしよう。
チームウェイブの能力、「バズレンダ」はマナがあればあるほど威力が高まるという特性を持っている。となれば、マナを大量に生み出せるカードとは絶大なシナジーを形成するはずだ。
そして、マナを大量に生み出せるカードといえば。
《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》。
多色カードを中心としたデッキで使えばマナを倍生み出せるようになるこのD2フィールドを使えば、バズレンダの回数は倍増する。
だが、《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》自体も相当に重いカードである上に、《ウマキン☆プロジェクト》もたとえバズレンダを何回できようと「出せば即勝ち」とはならないという点がネックとなった。
やはり《ウマキン☆プロジェクト》を使うからには、「巨大なバズレンダ≒勝ち」という方程式が成立していなければならない。
しかし《ウマキン☆プロジェクト》でマナゾーンに置かれるマナはタップ状態であり、そこから勝利手段へとつなげるまでにタイムラグが生まれてしまう。
どうにかしてこのタイムラグを解消する方法がないか……そう考えた末、私は一つの結論を導き出した。
《友情の誓い》置けばよくね???
登場して2か月で早くもこの連載における最多登場回数を誇りそうな勢いのこのカードだが、「D2フィールド」ではなく「DMフィールド」であるため、《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》との共存が可能なのだ。
これにより《ウマキン☆プロジェクト》で置いたマナがアンタップで置かれるようになるため、《ウマキン☆プロジェクト》→《ウマキン☆プロジェクト》という連鎖が狙える。
あとは山札が擦り減ったところで《水上第九院 シャコガイル》で特殊勝利すればいい。
というわけでできあがったのがこちらの「ウマサファ☆チャンネル」だ!
『ウマサファ☆チャンネル』
《無頼勇騎タイガ》 | |
《風の1号 ハムカツマン剣》 | |
4 | 《勇者の1号 ハムカツマン蒼》 |
《二族 ンババ》 | |
4 | 《族長の魂友 ワチャゴナ》 |
4 | 《ウマキン☆プロジェクト》 |
4 | 《虹色妖精ポミリン/レイニー・アトラス》 |
4 | 《友情の誓い》 |
4 | 《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》 |
2 | 《水上第九院 シャコガイル》 |
1 | 《無双と竜機の伝説》 |
1 | 《ボルバルザーク・エクス》 |
回らん。
《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》を踏み倒すべく革命チェンジ軸でデッキを組んでみたはいいものの、《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》をマナから踏み倒すとマナが減るし、水マナは不安定だし、そもそもそんな都合よく《ウマキン☆プロジェクト》が連鎖しないしで、空論☆オブザ☆机上といった印象が拭えないデッキになってしまった。
やはり「ウェイ」でない者には《ウマキン☆プロジェクト》は使いこなせないのか……。
だが。
そう気落ちする私の目の前に、一人の天使が舞い降りたのである。
《珊瑚妖精キユリ》。
イラストアドだけでも半端ないこのカードだが、能力もまた猛烈にふるっている。そのターン召喚する1体目のクリーチャーに関して、文明を選ばない軽減能力を持っているのだ。
さらにそれだけではない。《異端流し オニカマス》同様の「選べない」能力は、序盤の安定性を極めて強固にしてくれる。
これはこの2種の「選べない」2マナ域を主軸にしたデッキを組むしかない。
水・自然というカラーリングで《珊瑚妖精キユリ》からつなげて強い4マナ域といえば、《獣軍隊 ヤドック》と《奇天烈 シャッフ》が挙げられる。
どちらも主に《異端流し オニカマス》が効かないデッキに対して強力に作用するメタクリーチャーであり、弱点を補うという意味でも心強い。
さらに通常、水・自然というカラーリングで殴ろうとするとスピードアタッカー不足で難儀することが多いのだが、これだけ「コマンド」が揃っているならば、このギミックを採用しないわけにはいかないだろう。
そう、《超次元パワード・ホール》からの《SSS級天災 デッドダムド》だ。
「謎のブラックボックスパック」で登場した《STARSCREAM -ALT MODE-》により、《超次元キル・ホール》や《超次元パワード・ホール》がスピードアタッカー付きのコマンドを呼び出せるようになった。これにより、《SSS級天災 デッドダムド》や《S級不死 デッドゾーン》の使いやすさは格段に向上したのである。
というわけでできあがったのがこちらの「メタメタデッドダムド」だ!
『メタメタデッドダムド』
《珊瑚妖精キユリ》 | |
《リツイーギョ #桜 #満開》 | |
4 | 《異端流し オニカマス》 |
《超次元パワード・ホール》 | |
4 | 《終末の時計 ザ・クロック》 |
4 | 《獣軍隊 ヤドック》 |
4 | 《奇天烈 シャッフ》 |
4 | 《虹速 ザ・ヴェルデ》 |
3 | 《ウマキン☆プロジェクト》 |
1 | 《禁断機関 VV-8》 |
4 | 《SSS級天災 デッドダムド》 |
超次元ゾーン | |
2 | 《STARSCREAM -ALT MODE-》 |
2 | 《その先の未来へ、カミヤ・ミキ・ユア・ナルハ》 |
1 | 《愛しい場所、マイカ・月ノ・ハルナ》 |
1 | 《道玄坂マングース、ココ・ユユ・ドクソン》 |
1 | 《時空の英雄アンタッチャブル》 |
1 | 《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》 |
メチャメチャに「陰」じゃねーか!
《ウマキン☆プロジェクト》は採用できたものの、冷静に考えるとメタクリーチャーは「相手のやりたいことをやらせない」がコンセプトになるので、「ウェイ」とは対極のようなデッキになってしまった。
とはいえ、カードゲームにおいて強いデッキは「相手のやりたいことをやらせない」性質を持っていることが多いので、カードゲーマーは「ウェイ」とは相容れないというのが結論ということになってしまうのかもしれない。
だとしてもチーム「ウェイ」ブに罪はないので、皆さんもぜひ色々なバズレンダの使い道を考えてみて欲しい。
???「カードゲーマーがウェイとは相容れないとか、決めつけ☆オブザ☆勝手ですよ!」
そ、その声は!?
ウェイ系カードゲーマー、デッドマン!!(なぜ格ゲー……?)
デッドマン「ウェイになりきれない研究仙人のために、また新しいカードを持ってきましたよ!」
はたしてデッドマンが持ってきてくれたカードとは!?
次回に続く!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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