【『のび太の新恐竜』公開記念】世紀の大発見なるか!? コロコロコミック編集部員が白亜紀の地層をガチ堀り!! のび太の気持ちで化石発掘体験してきた!!!!


 
8/7(金)に公開される『映画ドラえもん のび太の新恐竜』の劇中で、少年なら、だれもがワクワクするであろう場面がある!! それは、化石の発掘体験!!!! 試写会後、コロコロコミック編集部の五十嵐記者(33歳)が「おれたちも化石を掘りに行きましょーよ!!」とウキウキしながらスマホで検索したところ、『ドラえもん』と非常に縁深い場所を発見!! 白亜紀の地層で化石を発掘してきたぞ!!!! しかも、まさかの“巻●”と“●●トラ●●”の化石の発掘に超成功!!!! キミも歴史の目撃者(!?)となってくれ!!!!
 

約8900万年前! 太古の地層とご対面

午前6時53分、我々は東京駅の8番ホームに立っていた……! 乗車したのはいわき駅行き、特急スーパーひたち!! 駅弁を食べつつ、電車に揺られること約3時間——到着したのは、福島県にあるいわき市アンモナイトセンターだ!!
 
そう、我々は『映画ドラえもん のび太の新恐竜』ののび太たちと同じように、化石発掘を体験しに来たのだ!!!!  
ここは、むき出しになった約8900万年前(白亜紀!!)の地層から、直接、化石の発掘体験ができる超〜〜〜貴重な場所!! 施設の名前の通り、アンモナイトをはじめとする古代の化石がいくつも発掘されている!!
 

▲映画冒頭、のび太たちは化石の発掘体験をする。のび太が見つけた丸い石のようなものは……?
 

▲デカい!! 五十嵐記者とアンモナイトの化石の大きさを比べてみてほしい!!!! アンモナイトセンターのある場所は、太古の昔は海だったんだ!
 
さらに、アンモナイトセンターは、『ドラえもん のび太の恐竜2006』に出てきた“ピー助”ことフタバスズキリュウの化石をいわき市内で発見した鈴木直(ただし)さんが、主任研究員を務めた施設でもある!!!! つまり、『ドラえもん』と『コロコロコミック』にとって、縁の深い場所なのだ!
 
1992年の開設以来、近年になっても大量のアンモナイトやクビナガリュウの歯、古代ザメの歯、植物の種子などが発掘されている同センター。「さまざまな化石が次々に発掘されたことから、地層を覆うように建物をつくって研究・観光施設にしたのがアンモナイトセンターなんです。発掘体験は、みなさんに化石発掘の協力をしてもらっているようなものです」と、同所長の遠藤喜一さん。
 

▲アンモナイトセンターの遠藤所長
 

▲発掘体験をする場所。右端の白い建物がアンモナイトセンターだ
 

▲外の地層と建物内に保存されている地層は元々横につながっていた
 

▲館内には、敷地内で発見された化石が地層そのままに残されている
 

▲数字のマークが付いているところは、すべて化石が見つかった場所の印なんだ。すごい!!!
 
五十嵐記者「ちなみに、恐竜や海竜の骨の化石が見つかるのって、どれくらいすごいことなんですか?」
 
遠藤所長「骨が出てきたら、記者会見レベルです」
 
五十嵐記者「やばーーー!!!! 子どもの頃に一度は妄想しましたよ、砂遊び中にでかい化石を見つけて記者会見する夢!!!!」
 
骨の化石は、それだけ見つかりにくいということでもあるが、大物が発掘されるチャンスはまだまだ未知数とあって、五十嵐記者のテンションは超・超マックス!!! 
 
……というわけで、早速、発掘スタート!!!!
 

▲アンモナイトセンターから貸し出しされるハンマーとタガネで発掘! 安全のためにゴーグルとヘルメットを装着するぞ
 

▲見よ、約8900万年前の地層のスケール感を!!
 
遠藤所長とスタッフの方が、化石の発掘方法をレクチャーしてくださった。手慣れた様子で、地層にタガネを打ち込んでいく!
 

▲こうして、タガネを打ち込んで……
 

▲「地層を剥がしていくように、少しずつ発掘していきます」とのこと
 

 
五十嵐記者「ふむふむ」
 

▲「カーン、カーン!」と金属(ハンマーとタガネ)のぶつかる高音が響く
 
五十嵐記者「こんな感じかな……」
 

 
ボロンッ!!
 
五十嵐記者「あーーーーッ!!!」
 

▲剥がれた地層を見つめる五十嵐記者
 
五十嵐記者「こ、これ……! なんだか白いものが混じっていますよ!!」
 
遠藤所長「それは……」
 
五十嵐記者「(ごくり……)」
 

▲のび太と一緒に化石の発掘体験に来たジャイアンたち。手した石の中には化石のようなものが!!
 

▲化石と判明して大よろこびする3人。果たして五十嵐記者も化石ゲットとなるか!?
 

“なんだか白いもの”の正体は……

遠藤所長「バラバラになった貝殻の化石です」
 
五十嵐記者「え、化石ですか!? やった!!!! 記者会見できますか!?!?」
 
遠藤所長「残念ながら、アンモナイトセンターでは掘るまでもなく地層に露出しているものなので、めずらしくはないんです。しかし、貝殻の破片の化石が集中しているところは、生物の遺骸が多い証拠でもあります。つまり、掘り進めていくと他の化石が出てくる可能性があると。我々の間では“集積層”と呼んでいます」
 
五十嵐記者「しゅうせきそう……!」
 
遠藤所長「集積層のほかにも、灰色の地層の中に黄土色の部分があるでしょう。“ノジュール”と言って、そこにも化石が入っている可能性があります
 

▲ノジュールを見つけてウッキウキの五十嵐記者
 
五十嵐記者「よーし! じゃあ、ノジュールを集中的に掘ればいいわけですね!! 地層を剥がすときのワクワク感がたまりません! いくぜっ!!!!」
 
カーーーーーンッ!!!
 
五十嵐記者か……、固っっってぇ〜〜〜!! 普通のところよりガッチゴチなんですけど!?!?」
 
遠藤所長「そうなんです。ノジュールは有機物や砂などが固まってできたものなので、非常に固いんですね。大変でもノジュールを掘るか、やわらかい普通の部分を掘るか……どうしますか?」
 
五十嵐記者「なるほど……! そういうことなら、迷うまでもなく確率の高いほうを選びますよ!! いくぜ〜〜〜!!!!」
 
カーン、カーン! カーン、カーーーン!!
 

▲ノジュールに大きなヒビが入った!!
 

▲ひび割れた部分を持ち上げると……
 

▲ななな、なんだこれは!?!?!?
 
五十嵐記者……あれ、なんかある。え、えええ、遠藤さーーーーん!!!」
 
遠藤所長「はいはい、どうしましたか?」
 
五十嵐記者「これ、もしかして化石ですか!?!?」
 
遠藤所長「こ、これは…………!」
 
五十嵐記者「(ごくり…………!!)」
 

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