コロコロコミック500号記念企画!! コロコロコミック歴代編集長インタビュー 第10回【2019-】現編集長/秋本武英(秋本じゃけえ)

97年の熱狂を今の編集部員と見に行く

——その後、『コロコロイチバン!』の編集長を経て、現在に至ります。ちょうど、この取材当日がコロコロコミック500号の発売日ですが、どのような気持ちで本日を迎えましたか?
 
コロコロコミック創刊は『ドラえもん』があってのことなので、藤子先生には、藤子・F・不二雄プロの社長を介して、500号をお渡ししてきました。コロコロが500号というタイミングでどこに立ち返るのかと言えば、やっぱり『ドラえもん』なんですよね。
 
それと、電車を乗っていると、たまに大学生くらいの若者が「『ドラベース』めっちゃ流行ったよな。W(ホワイト)ボール絶ッテー打てねぇ!」みたいな話をしているんですね。そこだと思うんです。「おれたちの時代のコロコロって、イマイチだったよな」とは、絶対に言わせたくない。コロコロコミックが、幸せな少年時代の一端でありたいと。ライバル誌が少ない今、それは責任でもあると言うか。
 
……いや、そんなこと言うと、「何言ってるんだ、こいつ」と思われるかな。でも、時代を裏切るわけにはいかない。それは掛け値なしの思いです。大人になっても、「コロコロってさ〜」と友人と語り合えるような、そういう読書経験であってほしい。
 

 
——最後に、500号の付録の一つである“全日本ドラゴン少年団 ゴールドバッジ”に込めた思いを聞かせてください!
 
これまでの、すべてのコロコロ読者に“おれたちの時代のコロコロ”を感じてほしい、と考えたバッジです。スマホアプリと連動すると、コロコロの歴史を彩ってきたキャラクターたち(※なんと数十種類!)が、ARで登場します。このインタビューをご覧になった方は、ぜひ、自分の時代のコロコロキャラと記念撮影をしていただければと思います。
 
バッジという形態を選んだのも、“おれたちのコロコロ”であり続けることを、胸に焼き付けたいと思ってのことです。なので、このバッジが、現役読者のみならず、かつてのコロコロ読者にも広まってくれれば。
 
時代がスマホだろうが何だろうが、「知らねーよ!」と。つくるべきものをつくっていれば、おれが体感した97年のミニ四駆のイベントのような場面に、また出会えると思っています。あの興奮を、今の編集部員全員で見に行きたいと、そう思っています。
 

▲いつの時代も、読むと笑わずにはいられないのがコロコロコミックだ!!!!

コロコロ500号フェスティバル特集記事はこちら!!

商品概要
『月刊コロコロコミック12月号』
発売中!
特別定価:600円(税込)